注目の資格「食生活アドバイザー」とは?|仕事内容や試験概要を解説

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近年、食生活や健康への関心が高まっている中、食に関する仕事や資格が注目をあびています。

今回は、その中の「食生活アドバイザー」について、仕事内容や働く場所、将来性などを解説します。

あわせて、食生活アドバイザー資格の概要についても説明していますので、食に関わる仕事に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

食生活アドバイザーとは


食生活アドバイザーは、ひとことでいえば「食生活全般のスペシャリスト」
広い視野に立って食生活をトータルにとらえ、健康な生活を送るための提案をしていくのが食生活アドバイザーです。

近年では特に、心と身体の健康は食生活と切っても切り離せないものとして、人が健やかに生活するための食生活が重要視されています。
食生活アドバイザーは、「栄養と健康」「食文化と食習慣」「衛生管理」「食マーケット」など、幅広い視点で「食」をとらえ、トータルに提案していくことのできる立場として、ますますの活躍が期待されています。

食生活アドバイザーは人気も高く、「食生活アドバイザー」検定は「日本の資格・検定AWARDS 2019」で注目の資格・検定ランキングの第1位に、2021年のランキングでは、総合アクセスランキング部門第4位に選ばれた注目の資格です。

食生活アドバイザーの仕事内容

食生活アドバイザーの仕事は多岐にわたります。
食生活のスペシャリストとして提案をしていくのが食生活アドバイザーですから、活躍の場はひとつに限られていません。

食生活アドバイザーが活躍する代表的な職場を紹介しましょう。

・スーパーやデパートの食品売り場
お客様へ食材の説明をしたり、美味しく安全に食べてもらうための提案、健康アドバイスなどをします。

・カフェやレストランなどの飲食店
食材の調達からメニューやレシピの考案、衛生管理まで、さまざまなシチュエーションで食生活アドバイザーが活躍します。

・医療、福祉、介護の施設
福祉や介護の現場で、利用者から食事と健康に関する質問を受けたり、栄養バランスや食べ方について話をすることで、美味しい食事を提供し美味しく食べてもらうための雰囲気づくりをします。

・学校などの教育現場
「食育」が重要視される中、幼稚園、小学校などで生徒に指導をしたり、給食メニューの提案をします。

また、仕事場だけでなく、家庭での調理や子育てのシーンでも、家族の健康管理の担い手として豊かで安全な食生活を送るために、、食生活アドバイザーの知識を活かすことができるでしょう。

食生活アドバイザーになるには

千載一遇
飲食店や食品売り場、介護・福祉や教育の現場など、さまざまなシーンでの活躍が期待される食生活アドバイザーですが、食生活アドバイザーになるにはどうしたらよいのでしょうか。

資格取得は必須ではない

食生活アドバイザーになるには、FLAネットワーク協会が主催する「食生活アドバイザー」に合格する必要があります。

食生活アドバイザーは調理師や栄養士のような国家資格ではありませんので、資格がないとできない仕事というのはありません。

食生活のアドバイザーとして各方面で仕事をするのに、資格取得は必須ではないでしょう。しかし、肩書として「食生活アドバイザー」を名のって仕事をするには、食生活アドバイザーの資格を取得していることが求められます。

企業や病院などの求人に応募する

食生活アドバイザーは、専門の事務所があったり働く場所が決められているわけではありません。
食生活アドバイザーとして働くには、自分が希望する勤務場所の求人に応募して採用されるのが一般的です。

「食生活アドバイザー」という職種で募集しているものは少ないですが、「食生活アドバイザー有資格者優遇」の条件で募集をしているものもあります。

食生活アドバイザーに限った求人でなくても、食に関わる企業であれば食生活アドバイザーの資格が損になることはありません。希望の業界、職種に積極的に応募してみるとよいでしょう。

食生活アドバイザーの試験概要

放送作家
食生活アドバイザーはFLAネットワーク協会が主催する民間の資格で、1999年に始まりました。
近年、食生活の大切さが見直される中で、食生活アドバイザーはあらためて注目されている資格のひとつです。

ここでは、受験科目や受験資格など、検定の概要を簡単に説明します。

3級と2級がある

食生活アドバイザー検定は、2級と3級があり、3級は”消費者”の立場から食生活を見直すことを目的としたもの、2級は”食を提供する立場”から食ビジネスの視点までもが要求される実務的な内容になっています。

家族の健康管理や普段食生活を豊かにする目的なら3級でよいですが、食生活アドバイザーとしての知識を仕事で活かしたいのであれば、2級を取得することをおすすめします。

受験科目と出題形式は次の通りです(2、3級共通)

▼受験科目
・栄養と健康
(栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など)
・食文化と食習慣
(行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など)
・食品学
(生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物など)
・衛生管理
(食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性など)
・食マーケット
(流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売など)
・社会生活
(消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など)

▼出題形式
・3級理論問題
選択問題(マークシート形式 50問)

・2級理論問題
選択問題(マークシート形式 42問)
記述式問題(13問)

2級、3級ともに理論問題で実技試験はありません。

受験資格はない

食生活アドバイザー検定の受験に制限はなく、誰でも受験することができます。

また、3級を受けずにいきなり2級を受けることも認められていますし、2級と3級の併願も可能です。

食生活アドバイザーの休日や勤務体系


食生活アドバイザーの多くは企業に属して働いていますので、休日や勤務時間は勤務先の就業規則に準じたものになります。

代表的な勤務先である飲食店やスーパーはシフト制の勤務が一般的で、早番、遅番を交代で勤務する形になるでしょう。休日は週に2日程度はある場合が多いですが、毎週決まった曜日に休むのは難しいでしょう。

食生活アドバイザーの給料や年収

吝嗇
食生活アドバイザーの給料も、勤務先の記載に準じて決まります。

食生活アドバイザーの代表的な勤務先である飲食店を例にとると、レストラン、居酒屋/バーで働く人の平均年収は約340万円です。また、百貨店で働く人の平均年収は332万円、食品スーパーは356万円となっています。

食生活アドバイザーの資格を持っていることで資格手当が付くことも考えられますが、飲食店や百貨店、スーパーに勤務した場合の年収は、300~400万円台と考えてよいでしょう。

参考:平均年収ランキング(doda)

食生活アドバイザーの将来性

静謐
食の安全や環境問題、食事バランスの乱れによる健康障害や肥満など、食生活に関わる問題がクローズアップされることが多くなりました。

2005年には「食育基本法」が施行され、社会全体で食生活について考えていく時代になったといえるでしょう。

食生活をトータルに提案できる食生活アドバイザーは、今後もさらに広い分野での活躍が期待できるのではないでしょうか。

活躍の場を広げるためには、食生活アドバイザーの資格に加えて、ほかの資格も取得していると強みになります。

飲食店で働くなら調理師、介護施設なら栄養士やホームヘルパー、小売業なら販売士と言った具合に、業界で求められる資格と食生活アドバイザーを合わせて取得していることで、仕事の幅が広がるでしょう。

食生活アドバイザーの主な勤務場所

雇用形態
食生活のアドバイザーとしての仕事は、飲食業界を中心にさまざまなフィールドで求められており、勤務先は飲食店でのメニュー考案や衛生管理、スーパーやデパートのお客様対応や企画、福祉・介護施設での食と健康の管理、教育現場での食育指導など多岐にわたります。

ほかにも、レストランチェーンを経営する企業のブランディングに関わる仕事や、スポーツジム、エステサロンでダイエットメニューや美肌メニューの提案などにも関われるでしょう。

フリーランスとしての働き方という面から考えると、食生活アドバイザーは、資格がないとできないことがあるという独占業務ではないので、食生活アドバイザーの資格ひとつで独立するのは難しいかも知れません。

しかし、SNSでの情報発信やセミナーを開催するなど、知識を活かしてできる活動から始めていくことで、フリーランスへの道が見えてくるのではないでしょうか。

まとめ この記事のおさらい

  • 食生活アドバイザーは、広い視野に立って食生活をトータルにとらえ、健康な生活を送るための提案をしていく「食生活全般のスペシャリスト」です。
  • 食生活アドバイザー検定は2級と3級があり、仕事に役立てるなら2級の取得がおすすめです。
  • 食生活アドバイザー検定に受験資格は設定されていないので、誰でも受験することができます。
  • 食生活アドバイザーが活躍する場は、飲食店、スーパーや百貨店、福祉・介護施設、スポーツジムやエステサロンなど多岐にわたります。
  • 活躍の場を広げるなら、食生活アドバイザーに加えて調理し、栄養士、ホームヘルパーなど業界に必要な資格を取得していると強みになります。