語彙力の意味とは?|鍛える方法やおすすめのアプリを紹介

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相手に何かを説明するシチュエーションで、ぴったりな言葉が見つからずに、どうもうまく伝わっていない気がすると感じた経験がある人は少なくないと思います。それは語彙力が低いことが原因ではないでしょうか。

この記事では語彙力とはなにか、語彙力を高めることによってどんなメリットを得ることができるのか、語彙力を鍛えるにはどんな方法があるのかなどを解説します。

「この人の話は分かりやすいな」「臨場感にあふれているな」という人は、語彙力が豊かです。語彙力を身につければ、話に深みや広がりがでるばかりでなく、自分の考えを的確に伝えることができるようになり、評価や自身にもつながるでしょう。

語彙力の読み方と意味


語彙力は「ごいりょく」と読みます。「彙(い)」はあまり見かけない漢字ですが「あつまる」「あつめる」の意味があります。
「かたる」を意味する「語」と「あつまる」を意味する「彙」から成る「語彙」は、その人がもつ言葉の多さで、多くの言葉を使いこなす能力のことを指して「語彙力」と呼びます

語彙力があると表現に幅が出ます。
例えば美味しいものを食べたときの表現としては次のようなものがあげられるでしょう。

  • すごく美味しい
  • ほっぺたが落ちそうなくらい美味しい
  • 舌がとろけるような味わいだ

語彙力が乏しければひとつの平坦な表現でしか表せないものが、語彙力が高ければ、いくつかの言葉からその場に合ったものを選んで伝えることができます。

「語弊力」はよくある間違い

語彙力と間違いやすい言葉に「語弊力」があります。ともに「語」がついた言葉ではありますが、意味が全く違いますので確認しておきましょう。

語彙力は言葉を豊富に操る力のことをいいます。一方の語弊力ですが、まず、語弊力という使い方はありません

「語弊(ごへい)」の意味は「誤解を招きやすい言い方、それによって生じる弊害」です。
「〇〇と言うと語弊があるかも知れないのですが・・・」というのはよく使われる言い回しで、「意図と違って伝わるかも知れないが」「誤解を招くかも知れないが」という、悪気はないのですがもし違う意味にとられたらごめんなさい、の意味を含んだ前置きのような形で使います。

もし語弊力といった場合、誤解を招きやすい言い方をする能力という意味で、ちょっとおかしな使い方になります。

「語彙力」と「語弊力」は字の見かけは似ているけれどまったく意味が違う言葉で、そもそも「語弊力」という使い方はしないということを覚えておきましょう。

語彙力の種類


語彙力は、「どれだけ多くの言葉を知っているか」と「どれだけの言葉を使いこなせるか」で決まり、前者は「認知語彙」、後者は「使用語彙」といわれています。

認知語彙

認知語彙は、文章や話の中で見たり聞いたりしたときに、なんとなく意味が分かる程度に理解している言葉の数です。認知語彙を増やすことが、語彙力を高める第一歩となります。

使用語彙

使用語彙は、自分が書いたり話したりするときに使いこなせる言葉の数です。認知語彙を実際に使ってみて、自分の言葉としていくことで語彙が増えていきます。

語彙力の使い方


「語彙力」は「語彙力がある/ない」「語彙力が低い/高い」「語彙力が高まる/低下する」「語彙力がアップする」「語彙力を鍛える」のように使われます。

次に「語彙力」を使った例文をいくつか紹介します。

今日の会議では自分の語彙力の低さを実感した。

語彙力のある人の話は聞いていてためになる。

若者の語彙力の低下が懸念される。

語彙力を鍛えるためにはどうすればよいのか教えてほしい。

読書を趣味にしたら語彙力がアップしたような気がする。

語彙力の英語表現


「語彙力」は英語にすると「vocabulary(ボキャブラリー)」です。

日本語での会話の中でも「ボキャブラリー」という表現はたびたび使われるものです。「語彙」という表現は使ったことがなくても「ボキャブラリーが貧困だ」「ボキャブラリーが豊富だ」というように、「ボキャブラリー」を知らず知らずのうちに使ったことがある人も多いのではないでしょうか。

語彙力を高めるメリット

起業家
語彙力を高めることは、ビジネスにおいてもプライベートにおいてもメリットがあります。どんなメリットが考えられるかを見ていきましょう。

プレゼン力や交渉力が上がる

プレゼンや交渉の場では、どれだけ人の心を掴めるかが勝負になってきます。言葉のチョイスが平凡すぎたりテンプレート通りのしゃべりでは、説得力がないと思われても仕方ありません。
語彙力はプレゼンや交渉が必要なシチュエーションで強い味方になるでしょう。

文章力が高まる

語彙力は、人に伝わりやすい文章を書く力にもつながります。
ビジネスで語彙力が活躍する場面といえば、まずプレゼン資料や企画書の作成があるでしょう。伝わりやすく説得力のある資料を作るには語彙力が重要です。

また、語彙力があることはビジネス上のトラブル防止にもつながります。メールなど、文字だけで相手に要件を伝えるのは意外に難しいものです。言葉選びを間違えると誤った解釈をされてしまうこともあり得ますから、語彙力があるに越したことはありません。

物事の理解力が深まる

語彙力を活かせるのは、自分が発信する場面だけではありません。語彙力を持ち合わせていなければ、相手の話を十分に理解するのが難しいこともあるでしょう。

語彙力が高ければ相手の話の意図や深いところの意味を察することができ、円滑なコミュニケーションにつながるでしょう。

語彙力を鍛える方法5選


語彙力を鍛える方法をいくつか紹介していきます。語彙力は普段の生活のちょっとした工夫で鍛えられますので、ぜひ参考にしてみてください。

読書をする

語彙力を高める第一歩は認知語彙を増やすことです。読書は認知語彙を増やすのにおすすめです

「語彙力を高める方法」というような直接的なハウツー本でなくても構いません。ポイントはできるだけたくさんのジャンルの本を読むことです。同じ作家の小説だけを読んでいるよりは、複数の作家のものを手に取ってみましょう。
また、小説だけではなく、ビジネス書、エッセーなど、広いジャンルから意識して本を選ぶようにすると、さらに語彙の幅が広がります。

どんな本をチョイスするかのにいては、語彙力を鍛えるためにと無理に好みではない本を読んでもなかなか結果がでないので、自分が熱中して読めるものが一番ですが、おすすめもいくつか紹介しておきます。

村上春樹の小説
村上春樹の小説は比喩(ひゆ:何かに例えた表現)が素晴らしいといわれます。もし1作も読んでいないという人がいれば、ぜひ手に取ってみていただきたい作家です。

夏目漱石の小説
あまりにも有名な作家ですが、大人になってから読んだことがない人も多いのではないでしょうか。ぜひ読み返していただきたい作家です。

ビジネスメール言い換え辞典:村上英記(著)
ビジネスメールでよく使われる表現の言い換えを覚えられる実用的な内容です。ビジネス文書に自信がない人にはおすすめです。

新聞を読む

認知語彙を増やすには新聞を読むのもおすすめです。
新聞のよいところは見出しに強弱がついているところ。大きい見出しには自然と目が行きますから、話題になっている言葉を認知することができます。

新聞記事は限られた文字数で正確に物事を伝えなければなりませんので、言い回しに工夫がみられます。基本的で良質な語彙を増やすのに向いています

新聞を読むのに慣れてきたら、記事を自分の言葉に書き換えてみるのも語彙力を高める練習になります。堅い記事を文学的にしてみる、子供向けに書き換えてみる、などチャレンジしてみてはどうでしょうか。

分からない言葉はその都度調べる

本を読んだりテレビを見ているときに、分からない言葉が出できたらその場ですぐに調べるクセをつけましょう。
分からない言葉に出会うのは認知語彙を増やすチャンスです。分からないままにしておけばただの知らない言葉ですが、調べて意味を理解すれば認知語彙が増えるのです。

日記やブログを書く

語彙力を鍛えるためには、インプットだけではなくアウトプットが大切です。覚えた語彙は日記やブログで積極的に使っていきましょう。

SNSやブログなど広く人の目に触れるものにチャレンジすれば、人に見せて恥ずかしくない文章を書こうという意識が強くなって、より一層言葉に対する意識が高まるでしょう。

語彙力を高めるアプリを利用する

アプリを利用して手軽に語彙力を鍛えるのもおすすめです。ちょっとした空き時間を利用して効率的にトレーニングができるのが魅力でしょう。

語彙力診断
語句の意味を答える、意味に当てはまる漢字を書くなど、いくつかのパターンで問題が用意されています。間違えた問題だけやり直せる復習モードがあり、覚えるまで繰り返せるのがポイントです。

クロスワードde懸賞
ワードパズルの代表格といえばクロスワードパズル。正解すると懸賞応募のチャンスがあるのも魅力のアプリです。

知らないと恥ずかしい大人の語彙力
言葉の意味を繰り返し答えていくシンプルな作り。使いこなせれば大人としての株が上がるような慣用句も沢山出題されています。

まとめ この記事のおさらい

  • 語彙力は「ごいりょく」と読み、多くの言葉を使いこなす能力のことです。
  • 語彙力と語弊力は全く意味が違います。語弊(ごへい)は「誤解を招きやすい言い方、それによって生じる弊害」のことで、「語弊力」という使い方はしません。
  • 語彙力は英語では「vocabulary(ボキャブラリー)」です。日本語の会話の中でも「ボキャブラリーが貧困」などの言い回しでよく使われます。
  • 語彙力を高めることで、プレゼン力や交渉力が上がる、文章力が高まる、物事の理解力が高まるなどのメリットがあります。
  • 語彙力を鍛えるには、本や新聞を読むこと、分からない言葉はその都度調べること、覚えた語句は日記やブログでアウトプットすることを心がけましょう。アプリを利用すれば手軽にトレーニングできます。