プロゲーマーとは|仕事内容やなるための方法、年収や将来性を解説

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近年、世界中で脚光を浴びている「e-sports」。このe-sports界で活躍するのが「プロゲーマー」です。
プロゲーマーに憧れているけれど、実際どうやって稼いでいるのか、どうしたらプロゲーマーになれるか分からない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、プロゲーマーの仕事内容やなるための方法について解説します。あわせて、気になる年収や将来性についても触れていきます。

プロゲーマーとは


プロゲーマーとは、ひとことでいうと「ゲームで生計立てている人」のことです。e-sports大会に出場して賞金を稼いだり、チームに所属して報酬を得るのが代表的な収入を得る方法です。

「プロ」の定義ははっきり決まったものはなく、「大会で賞金を獲得していてスポーンサーがついているゲーマーをプロと呼ぶ」という考え方もありますが、YouTubeやTwitchでの動画配信で収益を得たり、ゲームのトレーナーを務めるなど、ゲームを仕事として生計を立てていく方法も多様化していて、そのような人も含め「プロゲーマー」と呼ぶことが多くなっています。

プロゲーマーの仕事内容

プロゲーマーの仕事内容を知るには、プロゲーマーがどういった手段で収入を得ているのかを考えるとわかりやすくなります。

1.e-sports大会に出場して賞金を稼ぐ
プロゲーマーの仕事と聞いて真っ先に思いつくのがe-sports大会への参加ではないでしょうか(e-sports:コンピューター型対戦ゲーム)。賞金だけで生活していけるのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、シャドウバースの大会を例にとると、2021年の日本大会では賞金総額2400万円、各シーズン1位に400万円、リーグチャンピオンシップ勝利で1,000万円の賞金を獲得することができます。

海外の大会ではかなりの高額賞金がかかった大会も多く、2019年のシャドウバースの世界大会は優勝賞金1億1,000万円をかけた争いとなりました。
世界最高額の賞金といわれるDota2の世界大会では、賞金総額が30億円を超えています。

2.チームに所属して給料をもらう
ゲーミングチームに所属して固定給をもらう働き方もあります。
プロゲーマーは個人で活動する人も多いですが、チームに所属している人もいます。チームに入るにはスカウトを待ったりオーディションに合格しなければならないなど簡単なものではありませんが、安定した給料をもらいながらゲーマーとして活躍できるプロチームの所属を目標としてするゲーマーも多いでしょう。
3.スポンサーにバックアップしてもらう
スポンサーをつけることができれば、契約金や固定給がもらえたり、渡航費の支援なども受けることができます。条件によってはスポンサーからの支援だけで生計を立てていくことも可能になるでしょう。ただ、スポンサーが契約したいのは自社のPRに繋がる選手ですから、著名な大会で上位に入るなど目立った活躍を見せる実力を持っていることが条件です。

4.動画配信で広告収入を得る
多くのプロゲーマーは、YouTubeやTwitchで動画配信をしています。人気のプロゲーマーになると、YouTubeの広告収入だけでも数十万を超える額となり、十分に生活を支える収入源となり得ます。
5.ゲームを教える仕事をする
ゲームの専門学校で講師を務めたり個人にゲームを教える仕事をするのも、プロゲーマーとして収入を得る方法のひとつでしょう。
e-sports市場は年々拡大しており、今後さらにプロゲーマーを目指す人が増え、専門学校で学ぶ人の数も増えることが予想されます。ゲームトレーナーは確立した仕事のひとつとなりつつあるのではないでしょうか。

プロゲーマーはこのようないくつかの仕事を掛け持つ形で生計を立てていくことになります。
大会や配信以外の時間は、ひたすらトレーニングや練習試合にあてることになります。このあたりはサッカーや野球といったプロスポーツ選手と同じイメージです。

有名な日本人のプロゲーマー

大会の賞金や動画配信で収益を上げるプロゲーマー。有名な日本人プロゲーマーを3名紹介します。

梅原大吾さん
日本初のプロゲーマーといわれるのが「梅原大吾」さん。10年以上前、まだe-sportsがメジャーとはいえなかった時代からプロゲーマーとして活躍し続けています。
2010年には「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックに認定されています。プロゲーマーの中では年齢が上ではありますが、いまだに大会で上位に食い込む実力の持ち主。梅原さんを主人公にしたコミックも刊行されており、著名度高いプロゲーマーでしょう。

ふぇぐさん
「よしもとLibalent」に所属しているふぇぐさんは「シャドウバース」で活躍するプロゲーマー。
2018年に行われたシャドウバースの世界大会で優勝し、100万ドル(約1億1,000万円)の賞金を手にしたことで一躍有名になりました。
ときどさん
ストリートファイターで活躍しているときどさんは、東大卒のプロゲーマーとして知られています。東大卒を活かしての頭脳プレイで数々の大会で優勝を勝ち取っています。
スポンサー契約するロート製薬のCMにも出演していましたので、顔を知っている人も多いのではないでしょうか。

プロゲーマーになるには

千載一遇
プロゲーマーがゲームで生計を立てていることは分かりましたが、ではどうしたらプロゲーマーになれるのでしょうか。

国内外の大会で好成績を収め、プロチームに所属する

第一関門としては、大会で好成績を収めて知名度を上げることです。まず自分が極めるゲームタイトルを決めます。好きで得意で稼ぎやすいことを意識して決めるとよいでしょう。

ここで注意しなければならないのは、プレイ人口が多く世界的な大会が実施されているゲームタイトルをチョイスすることです。
いくら自分が好きで得意でも、大会が開催されていなければ稼ぐ手段もなく、知名度を上げる舞台も少なくなってしまうため、プロゲーマーとして有名になることは難しくなります。
自分が好きで得意で、なおかつ世界大会が実施されているようなプレイ人口の多いタイトルを選ぶことが重要です。

ゲームタイトルを決めたらひたすら練習です。練習を重ねて実力がついてたら大会に参加しましょう。

プロゲーマーとした活躍していくためには、実力と知名度を評価されなくてはなりません。いくらゲームが得意でも自宅でひとりでプレイしているだけではプロゲーマーにはなれないのです。
積極的に大会に参加して上位に食い込み、知名度を上げていきましょう。

大会で上位成績をおさめるようになってきたら、プロのゲームチームにスカウトされる機会が増えます。プロチームに所属して固定給をもらえるようになったら、プロゲーマーと名乗ってよいのではないでしょうか。

プロゲーマーを目指せるeスポーツ専門学校もある

近年は、プロゲーマーを目指すための専門学校が増えてきました。
専門学校の授業はゲーミングスキルを上達させるための実技が中心ですが、動画配信のためのスキルや、将来的に海外の大会に参加することを想定した英会話の授業もあります。

専門学校に通うことで、現役のプロゲーマーから指導が受けられたり、プロゲームチームのトライアウトを受けやすいなどのメリットもあります。

学歴や年齢などは一切関係ない実力勝負の世界

プロゲーマーは実力で評価される世界です。学歴や年齢が問われることはないですし、資格も必要ありません。
特別な条件がないとすると誰にでもプロゲーマーになるチャンスがあることになりますが、ゲームが好きというだけでプロゲーマーになるのはなかなか難しいかも知れません。

ほかのプロスポーツと同じように、ゲームの世界でもプロになれるのは秀でた才能を持った一部の人たちだけです。覚悟と努力が必要であることは心得ておいたほうがよいでしょう。

プロゲーマーの年収


プロゲーマーの収入は、大会の賞金、スポンサーからの報酬、動画配信の広告料、イベント出演料などです。これらでいくら稼げるかは人によって大きな差がありますから、年収がいくらと一概にいえるものではないのですが、平均するとおおよそ400万円程度といわれています。

世界大会で優勝すれば数億円規模の賞金を手にすることも可能ですが、そこまで到達できるのは一握りの人。安定した収入を見込みたいならば、給料をもらえるプロチームの所属を目指すのも方法でしょう。

プロゲーマーの勤務体系と休日

やる気が出ない
プロゲーマーの仕事時間は、会社員のように「毎日何時から何時」と決まったものではありません。
多くの時間をトレーニングに費やすことになりますが、時間帯やボリュームは個人で決めて取り組むことになります。

また、世界大会があれば現地時間に合わせることになりますし、ユーザーの閲覧時間に合わせて夜遅めの時間帯に動画のライブ配信をしているプロゲーマーも多くいます。
不規則な生活になりがちな中、体調管理に気をつけることもプロゲーマーの仕事のひとつといえるでしょう。

プロゲーマーの将来性

アントレプレナー
e-sportsの市場規模は年々拡大していて、今後も成長を続けると予想されます。e-sportsをオリンピックの種目として検討されるほどで、競技人口も増加していくでしょう。

プロゲーマーの認知度もアップし、報酬を得る場が多くなっていくことが考えられますが、いっぽうでプロゲーマーを目指す人も増えてきています。e-sportsの甲子園と呼ばれる高校対抗の大会が開催されるなど、若い世代の活躍も盛んになるでしょう。

プロゲーマーとして長く活躍していくには、日々のトレーニングを欠かさないことはもちろんですが、プレイヤーとしてだけでなく、ゲームプロデュースの仕事やゲームトレーナーなど、複数の選択肢を持っておくことも必要かも知れません。

プロゲーマーがおもに勤める場所

アクチュアリー
プロゲーマーは個人としてフリーでやっていく人、プロチームに所属する人の大きく2つに分けられます。

活躍の舞台はe-sports大会がメインですが、専門学校のトレーナーやメディアへの出演、スポンサー企業のCM出演などの仕事もあります。

まとめ この記事のおさらい

  • プロゲーマーとは「ゲームで生計立てている人」のことです。
  • プロゲーマーの主な収入源は、大会の賞金、所属チームからの給料、スポンサーからの収入、動画配信の広告料などです。
  • 有名な日本人プロゲーマーとしては「梅原大吾さん」「ふぇぐさん」「ときどさん」などがあげられます。
  • プロゲーマーになるのに学歴や年齢の制限はありません。大会で実績を残して、プロチームプロチームに入ったりスポンサーをつけて活動するのが一般的な方法です。
  • プロゲーマーを目指せるeスポーツ専門学校もあります。
  • プロゲーマーの年収は人によってまちまちですが、平均すると400万円程度と予想されます。世界大会で優勝すれば億単位の賞金を獲得できることもあります。
  • e-sportsの市場規模は今後も拡大が予想されプロゲーマーを目指す人も増えるでしょう。プロゲーマーとして長く活躍するには仕事の幅を広く持っておくことも必要でしょう。