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この記事では「レビュー」という言葉の意味と使い方について解説しています。インターネットのECショップやSNSの普及によって、一般消費者のユーザーレビューが消費者の意思決定に大きな影響を及ぼすようになってきています。
では、そもそも「レビュー」とはどういう意味の言葉でしょうか。今回は誰もが知っているようで意外と知らない「レビュー」に着目。一般の皆様はもちろんビジネスパーソンにとっても役立つ情報を網羅していきます。ぜひ最後までお読み下さい。
「レビュー」の意味と使い方
レビューの語源は英語の「review」という名詞です。語源は「re(再び)」+「view(見る)」の合成語で、英語圏では「批評」「論評」「評論の記事や雑誌」をはじめ、「再調査」「回想」「反省」「裁判の再審理」などの意味で使われる言葉です。
また業界の専門用語としては、システム開発の分野においてプログラマーが作成した仕様書やプログラムコードにミスがないかどうか、あるいは仕様やクライアントの要求を満たしているかどうかを各工程ごとに検証することを「レビュー」といいます。
日本の現代社会では「レビュー」とは、一般消費者が商品の使用感や映画などの感想をSNSやWebサイトに書き込む「口コミ評価」と「商品レビュー」を意味することが多く、「再調査」や「回想」の意味で用いられることはほとんどありません。
「レビュアー」「レビューイ」とは
「レビュアー」と「レビューイ」はおもにシステム開発やマーケティング業界で使われる専門用語です。簡単に言えば「レビュアー (reviewer)」は「レビューする人」。「レビューイ (reviewee)」は「レビューされる側の人や企業」を意味します。
英語では動詞の末尾に「er(またはor)」をつけて「する人」をあらわし、「ee」をつけて「される人」をあらわします。たとえば「employ(雇用する)」の場合、「employer」は「雇用者」。「employee」は従業員の意味になります。
「レビュー」のビジネス上での使い方
「口コミ評価」の「レビュー」はECサイトをはじめ飲食店や量販店の売り上げを左右する重要な機能です。批評や感想文だけでなく「星」や「いいね」の点数も「レビュー」に含まれますが、点数のみの評価は「レーティング(rating)」とも呼ばれます。
出版関係や専門性の高い情報サイトでは、書籍や映画、音楽などの批評を「レビュー」と呼びます。またシステム開発や企業の経営管理、裁判などでは「レビュー」の語源とも言える「再検討」「再調査」の意味でも使用可能です。
「レビュー」が使われているビジネス用語
「レビュー」は一般にはインターネットの口コミ評価の意味をあらわしますが、ビジネスの分野では「レビュー」を含む熟語が専門用語として普及しています。ここではそんな熟語を4つご紹介します。
- カスタマーレビュー(customer revew)
- システマティックレビュー(systematic review)
- デザインレビュー(design revew)
- マネジメントレビュー(management review)
「カスタマーレビュー」は商品を購入・使用した顧客の感想や評価のこと。「customer」は「購買者」や「顧客」を意味する英語です。Webマーケティングでの「カスタマーレビュー」は「口コミ評価」とほぼ同じ意味で使われます。
「システマティックレビュー」とは多くの資料を調査して偏りのない評価を行うこと。発祥は医療分野ですが、現在ではWeb上のデータ分析手法としても用いられます。「systematic」は「組織的な」「規則正しい」という意味の英語です。
「デザインレビュー」というと「見た目の善し悪しの評価」に思えますが、英語の「design 」は「設計する」「計画する」「立案する」などを意味します。「デザインレビュー」も「見た目」の善し悪しではなく、「企画」「設計」「計画」などの評価をあらわします。
具体的には商品開発における企画や設計、生産、販売などの各段階において区切りとなるポイントを設定。それぞれの工程に精通した担当者や専門家が分析評価を行うことで品質と生産性の向上を図ります。
「マネジメントレビュー」とは、企業の経営管理手法を見直すこと。企業の監査結果や顧客からのフィードバックをもとに実行した施策の成果や適合性を見直します。「ISO 9001」などの品質マネジメントシステムに関連する経営改善活動もそのひとつです。
「レビュー」の類義語と例文
「レビュー」と同じ意味の類義語としては、日本語では「批評」「評論」「論評」「再検討」などの言葉をあげることができます。
一方、英語では「コメント(comment)」「クリティシズム(criticism)」「(エバリュエーション)evaluation」「オピニオン(opinion)」「レーティング(rating)」などがあります。
「コメント(comment)」は「意見」「論評」「批判」「注釈」「解説」などを意味する言葉です。「私見」の意味もあるため「No comment.(ノーコメント)」という使い方もよく聞かれます。
「クリティシズム(criticism)」は「批評」「評論」「非難」「あら探し」などの意味を持つ英語で、辛口批評のニュアンスもあります。
「(エバリュエーション)evaluation」は「査定」や「評価」のこと。日本では介護サービスの提供後に介護事業者と利用者を交えて成果を査定することでサービスの欠点や改善点を検討する「事後評価」のことを「エバリュエーション」といいます。
日本では現在のところ「エバリュエーション」は介護・福祉業界を中心に使われていますが、このような「事後評価」は他のビジネスでも施策の改善に有効な手法ですので、今後は他業界にも広く波及する可能性があります。
「オピニオン(opinion)」は「意見」を意味する英語です。他には「根拠のない私見」「専門家の見解」「人や物の評価や鑑定」「世論の多数意見」などの意味があります。また英語では、法廷で裁判長が述べる判決理由も「opinion」です。
「レーティング(rating)」は「評価」「格付け」「テレビなどの視聴率」「等級」などを意味する言葉です。Webサイトの口コミレビューで文章を書かずに星の数などで採点するのは「レーティング」になります。
エバリュエーションの例文
Evaluation is an invaluable tool to improve our projects.
「レビュー」の信憑性や注意点
ネットショッピングやサービスの選択において、他の人のレビューは貴重な情報源です。しかし全ての情報をそのまま信じることは大変危険なので、その信憑性を確認する必要があります。
まずレビュアーのプロフィールや履歴を調べましょう。信頼性の高いプラットフォームや認証されたユーザーの評価は重要です。さらに、過度に極端な評価や一貫性のないコメントにも注意しましょう。
複数の意見を比較したり、商品やサービスの特定の側面に焦点を当てたレビューを探し、自分のニーズに合致しているか考慮することも大切です。
いずれにせよ第三者の評価である「レビュー」の価値が高まる現代社会において、情報の取捨選択をする力がより一層求められると言えるでしょう。
「レビュー」の英語表現
レビューという言葉の意味は、日本語と英語で大きな差はありません。「レビューを書く」は英語で「write a review」。読む場合は「read a review」「check reviews」などと表現します。
まとめ
- 「レビュー」は「批評」「論評」「評論の記事や雑誌」「再調査」「回想」「反省」などの意味を持つ外来語です。
- レビューする人を「レビュアー」、レビューされる人や企業を「レビューイ」といいます。
- 「レビュー」の類義語は日本語では「批評」「評論」、英語では「comment」「criticism」「evaluation」「opinion」「rating」などがあります。