デイトレーダーとは?|仕事内容やなり方、向いている人などを解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

この記事では、「デイトレーダー」の意味、仕事内容、なり方、年収、勤務体系、将来性などについて考察します。

最近は貯金よりも資金運用に注目が集まり、「デイトレーダー」という言葉もよく耳にします。なんとなく株式投資に関する仕事だとはわかりますが、具体的にどうような仕事なのか正確に言うのは難しいかもしれません。

インターネットでの取引が一般的になっている現在、デイトレーダーは注目されている職業です。この記事を通して、「デイトレーダー」の仕事内容やなり方、将来性などを理解し、社会人としての選択の幅を広げてください。

デイトレーダーとは

ROA
デイトレーダーは、1日の中で株の売買を繰り返して利益を得る投資家のことです。かつては「相場師」と呼ばれ、値が上がりそうな株を安値で買い、高値がついたら売って利益を得ます。最近は自宅のパソコンで売買を繰り返すのが一般的で、デイトレードをおこなう人々が増えています。

デイトレーダーは、あくまで個人での株取引ですから、身分はいわゆるフリーランスです。個人の能力で収入に大きな差があり、決してカンタンな仕事ではありません。

デイトレーダーの仕事内容

アセット
デイトレーダーの仕事は、基本的には株式市場が開いている時間帯におこないます。株式市場は、午前中が9時から11時30分、午後は12時30分から15時までで、この5時間30分の間でしか、株式の売買はできません。

しかし、デイトレーダーがこの5時間だけ働けば良いと言うものではありません。売買終了後には市場の分析や海外市場の動向、さらには、「PTS」と呼ばれる株式市場を介さずに夜間取引ができる私設市場もチェックします。

ではここで、一般的なデイトレーダーの1日の仕事の流れを紹介します。

  • 7:00 起床
朝食後、アメリカ市場の動向を確認したり、その日に値が上がりそうな株の予測を立てたりして、開場に向けての準備をします。
  • 9:00 取引開始
予測を立てた銘柄で動きそうなものを買い、想定の価格になったら売り、動きを見ながら売買を繰り返します。実際の売買は10時ぐらいには落ち着くので、11時30分まで市場の動向を見る時間になります。
  • 11:30 取引終了
市場が再開するまでの間に昼食を取ります。また、再開後に動きそうな銘柄や過去のデータを分析して、明日動きそうな銘柄をピックアップします。
  • 12:30分 取引再開
目星をつけた銘柄の動向を見ながら売買を繰り返しますが、もっとも市場が動くのが「引け前」と呼ばれる、市場が閉まるまでの数十分間です。この間でほとんどの銘柄を売買します。
  • 15:00 取引終了
市場が閉まったら、その日の収支を計算します。基本的には、これで業務は終了ですが、明日のために社会や経済の動向をニュースなどをチェックし、株価に影響しそうなものを分析して、銘柄を予測します。
  • 19:00 夕食
夕食を取ったり、入浴したりして、体をリラックスさせます。
  • 20:00 PTSを確信する
時間外取引ができるPTSを確信して、動向が気になるものがあれば、売買することもあります。
  • 23:00 就寝
就寝前にニューヨーク市場などの動向を確認します。

日本人の有名なデイトレーダー

少額投資などが登場し、日本においても貯金から投資に切り替える人が増加していますが、世界的にはまだまだ決して多くはありません。そのような中、億単位の利益を上げているデイトレーダーも登場しています。ここでは、その中から代表的な3人を紹介します。

  • BNF(小手川隆氏)

大学4年生のとき、アルバイトで溜めた160万円で株式投資を開始。一時104万円まで減らしましたが、投資スタイルをデイトレードに変え資産を大きく増やしました。2005年のみずほ証券のジェイコム株誤発注の際、1日で20億円の利益を得た話は有名です。

  • テスタ氏

短時間でデイトレードを繰り返す「スキャルピング」という手法で20億円の利益を達成したのが、テスタ氏。フリーター時代にたまたま書店で見つけた投資本の影響を受け投資の世界に入りました。過激な発言で人気のブロガーでもあります。

  • CIS(森貴義氏)

デイトレードを中心とした強気な取引で、200億円を超える資産を築き上げたのが、CISこと森貴義氏です。2ちゃんねるの株式掲示板での取引実況などで有名になり、現在ではツイッターのフォロワー数が35万人を超えています。

デイトレーダーになるには

できる仕事がない
夢のような高収入を稼ぎ出すデイトレーダーですが、デイトレーダーになるためには、どうすれば良いのでしょうか?

パソコンと証券口座さえあれば誰でも始められる

デイトレーダーになるには、資格も学歴も必要ありません。取引をおこなう証券口座を開設すれば、だれでもデイトレードは開始できます。未成年でも取引可能な証券口座もあるので、年齢も関係ありません。小学生でもデイトレーダーになれます。

但し、取引には最低でも数十万円は必要なので、アルバイトでもしっかり資金がつくれる大学生ぐらいが現実的です。

デイトレードだけで生活できるのはほんの一握り

1日で億単位の利益を生み出す話を聞くと、月30万円ぐらい稼ぐのはカンタンと思われるかもしれません。しかし、現実はそう甘くはありません。デイトレードで生活できるのは、ほんの一握りの人間です。

例えば、デイトレードで月30万円の利益を稼ぐとします。株式市場は土日が休みなので、月25日間取引をするとして、最低でも1日1万2千円以上の利益をあげる必要があります。
その利益を稼ぐために、1日の値上がり率が3%ぐらいのもので、株価が500円前後のものを狙ったとします。

この場合、1株当たりの利益が15円ですから、800株購入すれば、1万2千円の利益になります。つまり、500円×800株で、40万円の資金が必要になります。これを毎日繰り返して、確実に利益を上げなければ、月30万円の収入は得られません。

有能なデイトレーダーでも、毎日確実に利益を上げるのは不可能です。的確な市場分析と鋭い読み、さらには潤沢な資金があってこそ、大きな資産が築けるのです。そういう意味でも、デイトレーダーで生活するのは、かなりハードルが高いと言えます。

デイトレーダーに必要な知識を身につける方法

MBA
デイトレードで利益をえるためには、株式の動きを分析し、トレンドやパターンから売買する銘柄を見つける必要があります。つまり、デイトレードに関する最低限の知識を身につけなければなりません。デイトレーダーに必要な知識を身につける方法はいくつかあります。

書籍で勉強する

デイトレード初心者は、まずは書籍で基礎知識を学ぶことがベストです。さまざまな書籍が販売されていますが、初心者向けの入門書を選ぶようにしましょう。漫画でわかりやすく解説している本もあるので、自分が理解しやすい本を見つけてください。

株式投資スクールで学ぶ

最短期間でデイトレードの知識を身につけたいなら、現役のプロから学ぶのが一番効果的です。株式市場の基礎知識から実践的な取引方法などが学べるスクールはいろいろあります。期間や費用など比較検討して自分に合ったスクールを選びましょう。

SNSやYouTubeで学ぶ

スクールに通う時間が取れない方には、人気デイトレーダーのブログやツイッター、YouTubeなどで学ぶ方法もあります。但し、自分の投資をしやすくために特定銘柄を推奨するようなSNSもあるので、口コミなどを参考にして適切なSNSを探してください。

デイトレードを実践するには、以上のような方法をいくつか組み合わせて学ぶのが一般的です。デイトレードの特徴を理解して、株式チャート分析ツールを使い、売買する銘柄や売買のタイミングがイメージできれば、デイトレーダーとしての第一歩を踏み出せます。

デイトレーダーに向いている人

アントレプレナー
デイトレードの知識を学んだからと言って、だれもがデイトレードで成功できるわけではありません。デイトレーダーとして生活するためには、環境や性格など向き不向きがあります。では、どのような人がデイトレーダーに向いているのでしょうか?

余剰資金がある人

デイトレーダーとして生活するには、それなりの資金が必要です。少額投資も可能ですが、当然利益も少額で、それだけで生活は成り立ちません。生活費とは別にデイトレードに使える資金がなければ投資を継続することは不可能です。

株式市場が開いている時間に売買できる人

デイトレードは、ビジネスパーソンでもスマホで売買できますが、市場が開いている限られた時間での勝負です。市場が開いている間は常に動向を見ていなければ、絶好のチャンスを見逃してしまいます。

ですから、日中仕事している人には、おすすめできる投資方法ではありません。デイトレーダーには、市場が開いている時間はいつでも売買できる人が向いています。

忍耐力と集中力がある人

デイトレードは、市場が開いている5時間が勝負ですが、特に市場が開いてからの1時間と市場が閉まる数十分前の動きが激しいので、かなりの集中力が求められます。チャートを分析した結果の判断や売買のタイミングなど全神経を集中します。

また、終了後には売買結果の分析や翌日の予測、さらには目標設定など細かな作業も多く、忍耐力も必要です。

デイトレーダーの年収

吝嗇
デイトレーダーは、あくまでも個人事業主ですから、1年間を通して売買で得た利益が年収になります。当然、個人差があり、1億を超える人から数万円しか利益が得られなかった人まで、さまざまです。年収は、実力次第と言えます。

デイトレーダーとして生活できる人は、ほんの一握りです。ほとんどの人は他の仕事で生活を維持しながら、デイトレードをおこなっています。

デイトレーダーの休日や生活

雌伏
デイトレードは、株式市場が開いている時間におこなうので、株式市場が閉まっている時間帯や土日祝日の売買はできません。但し、夜間取引ができる市場や海外市場などのチェックも必要ですから、一般の仕事のリズムとは異なります。

デイトレーダーは、より効果的に利益を得るために、利益目標などを設定し、その実現のためにスケジュールをつくることが必要です。ですから、休日や生活スタイルは、その目標設定次第と言えます。

デイトレーダーの将来性

静謐
デイトレードは、市場チャートなどを使ってデータを分析して値上がりしそうな銘柄を推測して売買する方法です。ある意味、囲碁や将棋に似た部分があります。ここ最近、囲碁や将棋で話題になっているのがAIとの対戦です。名人がAIに次々と負けています。

AIは、デイトレードの世界でも注目されています。海外の大手投資会社では、デイトレーダーの3割をAIに置き換えたという報告もあります。このような流れから判断すると、デイトレーダーの将来性はかなり厳しいと言えるでしょう。

但し、AIを管理するのは人間です。従来のデイトレーダーのやり方とは異なった新しいデイトレードの可能性は大いにあります。デイトレーダーの将来性はAIが鍵であると言えます。

まとめ この記事のおさらい

  • デイトレーダーは、1日の中で株の売買を繰り返して利益を得る投資家のこと。
  • デイトレーダーの仕事は、株式市場が開いている時間帯におこなうが、事前の分析や予測が必要。
  • 日本人の有名デイトレーダーは、BNF(小手川隆氏)・テスタ氏・CIS(森貴義氏)など。
  • デイトレーダーは、パソコンと証券口座さえあれば誰でも始められるが、デイトレードだけで生活できるのはほんの一握り。
  • デイトレーダーの知識を身につけるには、「書籍で勉強する」「株式投資スクールで学ぶ」「SNSやYouTubeで学ぶ」などの方法がある。
  • デイトレーダーには「余剰資金がある人」「株式市場が開いている時間に売買できる人」「忍耐力と集中力がある人」が向いている。
  • デイトレーダーの年収は、実力次第。
  • 休日や生活スタイルは、目標設定のスケジュールに合わせる。
  • デイトレーダーの将来性は、AIが鍵。