この記事では「愁眉を開く」の意味や使い方について解説いたします。

あまり耳にしたことがなかったり、字面だけではどういった意味なのか分からなかったりする人もいるかもしれません。

そこで今回は「愁眉を開く」の読み方や意味、使い方や語源、類義語や対義語なども含めてピックアップしました。

この記事を通して「愁眉を開く」への理解が深まれば幸いです。

「愁眉を開く」の読み方・意味・使い方

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「愁眉を開く」は「しゅうびをひらく」と読み、「今までの心配事がなくなって安心すること」という意味のことわざです。

「愁眉」と同じ読み方をする「秀眉」(「特に男性の形がよく整った眉」)と書き間違えてしまうケースも見受けられますが、、これでは意味が通らなくなるので漢字の書き間違えには注意する必要があります。

なぜ「愁眉を開く」に上記のような意味があるのかを説明する上では、「愁眉」という言葉の意味を知ると理解しやすいでしょう。

「愁眉」とは「心配のために眉を寄せるという行為」のことで、心配事のある時にされる典型的な顔の表情です。

その為「愁眉」には「心配そうな顔つき」という意味もあります。

「愁眉を開く」に今までの心配事がなくなって安心すること」という意味があるのは、心配事がなくなったことにより寄せていた眉が開き、安心した表情になるからです。

また「愁眉を開く」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられます。

先月から試験のことでずっと悩んでいたが、やっと愁眉が開いた。

入学試験や卒業試験など、重要な試験の前にはそのことで気分が重くなるものです。

この例では、先月から試験のことで悩んでいたものの、ようやくそれが終わり安心したということでしょう。

彼女の表情に笑顔が戻ったことから、愁眉が開いたのだと気づいた。

表情はその人の気持ちを端的に表す要素の一つで、表情が暗いと何か思い悩んでいることがあるように感じる人が多いことでしょう。

今回の例だと、彼女の表情に笑顔が戻ったので心配事が亡くなったのだと気づいたということです。

「愁眉を開く」の語源

「愁眉を開く」は、中国唐代の詩人である劉兼の詩『春遊』の中に「愁眉が開く」という表現があったことに由来しているとされています。

その頃の中国で女性たちは化粧で様々な眉の書き方をしていたのですが、その中の一つに細く曲がった眉の書き方があったそうです。

それは愁いを帯びたような細く曲がった眉を描いたものだと言われており、感情を表現したり想いを伝えるのに広く使われていた方法なのかもしれません。

このように書かれた眉が愁いを誘った表情になることから「愁眉」という言葉が生まれました。

そしてその「愁眉」が開くというのは愁いがなくなった時だということで、今日でも使われる意味になったというわけです。

「愁眉を開く」のビジネス上での使い方

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「愁眉を開く」はビジネス上でも使われることがあることわざです。

その使い方としては、例えば以下のようなものが考えられるでしょう。

長年に渡る労苦の末に新製品を開発することができ、愁眉を開く思いだ。

「愁眉を開く」とは何か問題があって、その心配の種がなくなり安心したという状態を表すことわざです。

その為ただ安心しているという状態に使うのは適当ではなく、安心する前になにか問題や心配事がなくてはなりません。

この例では、開発に長年かかったという問題の末に新製品を開発することができて安心する思いになったということです。

交渉が長引いていた大型商談が無事にまとまり、営業部一同は愁眉を開いた。

大型の商談の成否によってその月の売上が大きく左右される為、営業部にとってその動向は注視せざるを得ません。

今回の例では、交渉が長引いていた大型商談が無事に成立したので営業部全員が安心をしたということでしょう。

「愁眉を開く」の類義語と例文

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「愁眉を開く」の類義語としては、下記のようなものがあります。

・眉を開く

・安堵する

その他には「胸を撫で下ろす」や「心が休まる」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。

息子の入学試験合格を聞き届けて、両親は眉を開いた。

「眉を開く」は「心配事がなくなって晴れやかな顔になる」ことで、「愁眉を開く」とほとんど同じ意味として使われる言葉です。

今回の例では、息子の入学試験合格を聞いたことで、両親は心配事がなくなり晴れやかな顔になったということでしょう。

なお「伸びる」という意味の「伸ぶ」を使い、「眉を伸ぶ」(まゆをのぶ)という言い方もあります。

先日交通事故に遭った彼女が軽症で済んだことを知り、大きく安堵した。

「安堵する」は「あんどする」と読み、「気がかりなことがなくなり安心すること」という意味があります。

交通事故に遭ったと聞くと、重傷を負ったのではないかなど悪い想像をしてしまうものです。

この例だと、先日交通事故に遭った彼女が幸い軽症だったと聞き安心したということを表しています。

「愁眉を開く」の対義語と例文

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「愁眉を開く」の対義語としては、以下のようなものが挙げられます。

・眉根を寄せる

・眉を顰める

その他では「非常に差し迫った危険や問題を抱えていること」や「状況が切迫していること」を表す「愁眉の急」(しゅうびのきゅう)も該当するでしょう。

また先述の対義語を使った例文としては、下記のようなものが考えられます。

 デリカシーのない彼の言動に、一同は皆眉根を寄せた。

「眉根を寄せる」は「まゆねをよせる」と読み、「心配事があって不快を感じる」や「不快の念などから眉の寄ったような表情をすること」といった意味です。

意味は同じですが、「眉を寄せる」と表現されることもあります。

この例では、あまりにも配慮がない彼の言動に対して全員が不快感を表す表情になったということです。

彼女が眉を顰めたことで、彼は初めて自分の失言に気づいた。

「眉を顰める」の読み方は「まゆをひそめる」で、意味は「眉を寄せる」とほぼ同じで「心配事があって不快を感じる」や「他人の嫌な行為に対して不快を感じること」です。

今回の例だと、彼女が不快感を示す表情をしたことによって彼は初めて自分の失言に気がついたということでしょう。

「愁眉を開く」の英語表現


「愁眉を開く」の英語表現としては、「安心した」という意味を英訳して「feel relieved」が適当でしょう。

「feel」は「感じる」という意味の動詞で、「relived」は「ほっとした」や「安心した表情の」という意味を持つ形容詞です。

例えば「She feels relieved」は「彼女は安堵した。」という意味を表します。

もしほっとした前提となる心配事がなくなったという意味も表現したいのなら、「心配事がなくなる」という意味の「worry」や「trouble」をつけると良いでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「愁眉を開く」は「しゅうびをひらく」と読み、「今までの心配事がなくなって安心すること」という意味のことわざ

・「愁眉を開く」は、中国唐代の詩人である劉兼の詩『春遊』の中に「愁眉が開く」という表現があったことに由来している

・「愁眉を開く」の類義語としては、「眉を開く」や「安堵する」などがある

・「愁眉を開く」の対義語は、「眉根を寄せる」や「眉を顰める」といったものが挙げられる

・「愁眉を開く」の英語表現は、「安心した」という意味を英訳して「feel relieved」が適当