たらしめるの例文と類語 ならしめるとの違いや英語表現を解説

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社会人でも、ときどきあまり聞かない言葉に出くわす事があるでしょう。そんな言葉のひとつに「たらしめる」というのもあります。聞けばなんとなくわかる言葉ですが、意味を説明できない人も少なくありません。

ここでは、「たらしめる」とは、たらしめるの例文や類語、似た言葉の「ならしめる」との違いや、たらしめるの英語表現などを解説します。この記事を読むことで「たらしめる」を理解でき、語彙力アップに繋がります。

そもそも「たらしめる」とはなにか?

「たらしめる」の意味は、「自分自身の力でなにかにさせるている」というものです。

「たらしめる」は、「…としてあるようにする」や「…にさせる」という意味の連語です。一般的には、名詞の後につけて使われるでしょう。

「たらしめる」を分解した解説

たらしめるは、助動詞「○○たる」の未然形の「たら」に、助動詞の「〇〇しめる」がついた連語です。「〇〇たる」は「〇〇である」の意味であり、「〇〇しめる」は、「〇〇させる」の意味をあらわしています。

上記の言葉を合わせた「たらしめる」は、「そのよう(存在や物事)にさせる」という意味をあらわしています。

「たらしめる」の例文

サービスのレベルの高さが、わが社を今や業界トップたらしめる所以でしょう。
幼少から勤勉な性格だったのが、政治家たらしめたことは間違いありません。
世界最高のAIたらしめるのは、優秀な技術者の囲い込みによるでしょう。

また、たらしめるを使う表現に「人間を人間たらしめるもの」というのがあります。人間としての理念や道徳、愛情などからの行動こそが人間を人間にしているという意味をあらわしています。

動物とは違い、人間は本能のみでは生きられないという意味でもあります。

「たらしめる」の類語

たらしめるの類語には、「~のようにさせる。」「~にさせる。」「~の状態にする。」「~という理由で~となっている。」などがあるでしょう。

「たらしめる」と「ならしめる」の違い

「たらしめる」と似た言葉に「ならしめる」があります。「ならしめる」の意味は、「~にさせる」とたらしめるに近いです。

たらしめるとならしめるの意味合いの違いは、たらしめるは自発的な力が働いた結果であり、ならしめるは外的な力が働いたときに使うという違いがあります。

例文をあげると、「彼の経験が、彼を社長にならしめる。」などと表現できます。同じ文章で「たらしめる」を使う場合、「彼が周りに信頼されていることから、彼を社長にたらしめる。」という使い方になります。

たらしめるの英語表現

たらしめるの英語表現は、to make something what it should beや、what makes~の構文で表現できます。

「たらしめる」の英語表現であらわした例文は以下の通りです。

What makes our company as a top one in the industry is that high performance of services.
サービスのレベルの高さが、わが社を今や業界トップたらしめる所以でしょう。

また、「人間を人間たらしめるもの」を英語にする場合、What makes humans human.で、最後のhumanは形容詞です。

「たらしめる」についてのまとめ

  • 「たらしめる」は、「…としてあるようにする」や「…にさせる」という意味の連語です。分解すると、助動詞「○○たる」の未然形の「たら」に助動詞の「〇〇しめる」がついた表現です。
  • たらしめるの例文には、「サービスのレベルの高さが、わが社を今や業界トップたらしめる所以でしょう。」などがあります。また、たらしめるを使うよく聞く表現に「人間を人間たらしめるもの」というものがあります。
  • たらしめるの類語には、「~のようにさせる」、「~にさせる」などがあるでしょう。
  • 「たらしめる」と「ならしめる」の意味合いの違いは、「たらしめる」は自発的な力が働いた結果であり、「ならしめる」は外的な力が働いた時に使う意味の違いがあります。
  • たらしめるの英語表現は、to make something what it should beやwhat makes~の構文で表現できるでしょう。「人間を人間たらしめるもの」は、What makes humans human.です。