この記事では「内訳」の読み方や意味について解説いたします。

日常的にもよく使う言葉だからこそ、その読み方や意味を間違えていると思わぬ恥をかいてしまうことになりかねません。

そこで今回は「内訳」の使い方や類義語、英語表現や「内訳書」の使い方も含めてピックアップしました。

それでは一つずつ確認していきましょう。

内訳の読み方・意味・使い方

「内訳」は「うちわけ」と読み、「金銭の総額、物品の総量などに対し、全体の内容を項目別に分けたもの」という意味です。

例えばスーパーでの支払い総額が2千円だった場合、その「内訳」は「牛乳200円、鶏肉1000円、キャベツ300円、刺身500円」のように表します。

つまり支払総額のうち何にどれだけ支払ったのかを示すのが「内訳」です。

なお「内訳」を記したものは「明細」と表現することもあります。

「訳」は「翻訳」などで使われるように「やく」という読みをすることもできますが、「内訳」は「ないやく」とは読みません。

「ないやく」と読むのは「内約」のことで、その意味は「内々に約束をすること。また、その約束」です。

「内訳」は先述の通り「金銭の総額、物品の総量などに対し、全体の内容を項目別に分けたもの」という意味なので、「内訳」と「内約」は全く意味が異なります。

もう一つ「内訳」に似た言葉として「内容」が挙げられますが、「内容」は「物・事のなかみ」という意味です。

「内訳」は「項目別に分けたもの」という制限があるので、「内容」の方が広い意味を持っているといえます。

また「内訳」の使い方としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

・その請求書の内訳を確認した。

請求書は「代金の支払いを求める勘定書」のことで、何に対してどれくらいの代金がかかっているかをまとめたものです。

資金繰りは会社を存続させていく上で極めて重要なことで、請求書も会社のお金の流れを追う手段の一つだといえます。

この例では、どのような取引がされていたかの詳細を確認する為に請求書の「内訳」を確認したのかもしれません。

・領収書の内訳を見て、記載内容に間違いがあることに気付いた。

領収書は「代金の受取人が支払者に対して、何らかの対価として金銭を受け取ったことを証明する為に発行する書類のこと」です。

例えばスーパーやコンビニで買い物をした時にレシートを受け取りますが、レシートは領収書を簡易的にしたものだとされています。

また確定申告をする際の添付書類として使ったり、ビジネス上の経費申請の時に使用したりするのが領収書です。

基本的には再発行することができない為、万が一紛失した場合にはその全額を自腹で負担しなければならない可能性が高くなってしまいます。

この例では、領収書を確認していた時に記載内容の間違いに気が付いたということです。

内訳のビジネス上での使い方

「内訳」はビジネス上で非常によく使われる言葉です。

特に経理に携わっていたり、会計課に所属している場合は日常的に触れ合っている言葉の一つだといっても過言ではないでしょう。

また「内訳」のビジネス上での使い方としては、以下のようなものが考えられます。

・A社から請求書が届いたが、その内訳は未記載だったので問い合わせた。

請求書の「内訳」を確認することによって、帳簿をつけたり誤った会計がされていないかを把握することができます。

逆を言えば、その「内訳」が未記載であれば何にいくら使ったのかを理解することができないということです。

この例では「内訳」が未記載だった為、その「内訳」を確認する為にA社に問い合わせたということが読み取れるでしょう。

・売上の内訳を見れば、その会社を支えている製品が何なのかが推測できる。

例えばある日用品メーカーの売上の「内訳」が「シャンプーが30%、ボディーソープが20%、石鹸が10%、その他が40%」だった場合、そのメーカーの主力製品はシャンプーだと考えられます。

このように、その会社の売上の「内訳」のトップはその会社の財務状況に大きく寄与しているということです。

この例だと、会社の売上の「内訳」を見ることによって何がその会社を支えている製品なのかが読み取れるということでしょう。

「内訳書」の意味と例文

会計分野には「勘定科目内訳明細書」というものがあります。

「勘定科目内訳明細書」は賃借対照表や損益計算書の勘定科目の「内訳」を示した決算書類の一つです。

「勘定科目内訳明細書」作成時には16ある「内訳書」を参考にすれば問題ありません。

「内訳書」は例えば「預貯金等の内訳書」や「受取手形の内訳書」などがあります。

また「内訳書」を使った例文としては、次のようなものが考えられるでしょう。

・有価証券の内訳書を参考にして勘定科目内訳明細書を作成した。

「有価証券の内訳書」は、先述の「勘定科目内訳明細書」作成において参考にするものの一つです。

「勘定科目内訳明細書」は法人税法施行規則第35条で規定されている通り提出が義務づけられており、非常に重要な書類といえるでしょう。

この例では、「有価証券の内訳書」を参考にして「勘定科目内訳明細書」を作成したということです。

内訳の類義語と例文

・「内訳」の類義語には、以下のようなものがあります。

・明細

・分類

その他には「類別」や「種別」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

・公共料金の明細を確認した。

「明細」とは「細かい点まではっきりとしてくわしいこと」です。

この例では公共料金をいくら使ったか、どれくらい使ったのかといった「明細」を確認したということでしょう。

・書類を同じジャンル同士に分類した。

「分類」は「種類などに従って分けること」を意味しています。

この例だと「請求書」や「稟議書」のように、同じジャンルのもの同士になるように書類を分類したということです。

内訳の英語表現

「内訳」の英語表現には、次のようなものがあります。

・breakdown(内訳)

・classification(分類、内訳)

また例文は以下のようなものが考えられます。

・This is the breakdown of that document.(これがあの書類の内訳です。)

「内訳」の英語表現としては、「breakdown」が最もよく使われるかもしれません。

この例では、書類の「内訳」を示している様子が読み取れるでしょう。

・She is interested in the classification of minerals.(彼女は鉱物の分類に興味がある。)

鉱物には「元素鉱物」や「ハロゲン化鉱物」のように、様々な分類があります。

この例だと、彼女がそういった鉱物の分類に興味があるということです。

まとめ この記事のおさらい

・「内訳」は「うちわけ」と読み、「金銭の総額、物品の総量などに対し、全体の内容を項目別に分けたもの」という意味がある

・「ないやく」と読むのは「内約」のことで、「内訳」は「ないやく」とは読まない

・「内訳」に似た言葉として「内容」が挙げられるが、「内訳」は「項目別に分けたもの」という制限があるので「内容」の方が広い意味を持っているといえる

・「内訳」の類義語には、「明細」や「分類」といったものが挙げられる

・「内訳」の英語表現としては、「breakdown」や「classification」などが考えられる