日常会話ではほとんど使いませんが、ビジネスシーンや政治のシーンでは、使われている「お取り計らい」という言葉があります。使い慣れていない言葉ですが、ビジネスでは不可欠ともいえます。

意味を理解し、適切に使い回せば、ニュアンスが柔らかく使い勝手のいい言葉です。ここでは、「お取り計らい」の意味や類語、日本語・英語での例文を解説いたします。

お取り計らいの意味とは

「お取り計らい」とは、「取り計らい」の丁寧表現です。

そして「取り計らい」の意味は、あれこれと便宜を図り対処・対応することです。

誤用として相手へ気づかいや配慮、心配りをすることという解釈されますが、取り計らいの意味として間違いです。

敬語表現として「お取り計らい」は、正しい敬語です。

しかし、注意点として取り計らうという言葉には、細々したことを処理する意味があるので、目上の人に使うのに抵抗を感じる人もいるかも知れません。また、この言葉を受けた目上の相手の中にも、敬意を感じられないという人もいます。

お取り計らいを使う場面

丁寧に「相手に感謝の気持ちを伝えたい場面」、または「相手にお願いをする場面」で使える言葉です。

ただし、先に述べたように抵抗を感じる人や敬意を感じられない人もいるので、状況や相手によっては言い換えた方がいい時もあります。

お取り計らいに変わる言葉 類義語

「お取り計らい」の類義語は、数多くあります。なぜなら、伝える相手の立場や状況や気持ちをひとことで表現しているからです。

考えられる類義語には…
同情・いたわりの気持ち・配慮・気遣い・心遣い・思慮・深慮・高配・思いやり・気配り・いたわり・慰めなどが考えられます。
「お取り計らい」を言い換える際には、相手だけでなく自分も含めて、立場や状況をよく考えましょう。

お取り計らいをつかった例文

ビジネスで使う「お取り計らい」は、意味は多岐にわたりますが、言い回しにはさほどのバリエーションはありません。ここで挙げる例文を定型文として、場面や相手に合わせて使い分けましょう。

感謝の場面で使う例文

お取り計らいをいただきまして、誠にありがとうございます。
ご親切なお取り計らい、心より感謝いたします。
お取り計らいくださいまして、有難うございました。

お願いの場面で使う例文

お取り計らいのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
よろしくお取り計らいいただきますよう、お願い申し上げます。
よろしくお取り計らい賜りますよう、お願い致します。

お取り計らいの英語表現

「取り計らい」を英語でいうと、「arrangement」が相当します。
ビジネスシーンでは、複数形の「arrangements」とすることが一般的です。丁寧表現の「お取り計らい」に合わせ、英文自体を丁寧な表現にします。

お取りはからいの英語例文

ご親切なお取り計らい、ありがとうございます。
Thank you for the kind arrangements.
昨日の思慮深いお取り計らい、誠に感謝いたします。
I greatly appreciate for your thoughtful arrangements yesterday.
この件に関しての早急の取り計らいをお願いいたします
Your quick arrangement in this regard would be very much (highly) appreciated.

お取り計らいのおさらい

「お取り計らい」は、「取り計らい」の丁寧表現で、意味は“あれこれと便宜を図り対処・対応すること”を丁寧にしています。“心配りをすること”の意味は、間違いです。
敬語表現として「お取り計らい」は正しい敬語ですが、意味から目上の人に対して使うのに抵抗を感じる人や敬意を感じられないという人もいます。

「お取り計らい」は、「感謝の気持ちを伝えたい場面」、または「お願いをする場面」に使える丁寧で柔らかい表現です。

類義語には、“気遣い・心遣い・思慮・深慮・高配・思いやり”などがありますが、「取り計らい」自体の意味には直結していません。状況や立場を考えて、適当な類義語を選んで言い換えに使いましょう。

最後に、日本語・英語での例文を挙げますので、ビジネスに役立ててください。