秋波とは|意味・読み方・「秋波を送る」の使い方・英語表現など解説

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この記事では「秋波」の読み方や意味、使い方について解説いたします。

漢字だけではその意味や使い方が連想できないという意見もある等、分かりにくい言葉だという人もいるかもしれません。

そこで今回はその語源やビジネス上での使い方、類義語や英語表現についても取り上げました。

それでは一つずつ確認していきましょう。

秋波とは|意味・読み方・使い方

「秋波」は「しゅうは」と読み、大きく分けて以下の2つの意味で使われています。

  1. 「こびを表す目つき」や「美人の涼しい目元」
  2. 「秋頃の澄んだ波」

例えば2の意味であれば「先日訪れた海では、秋波がとても美しかった。」のような使い方をしますが、実際には1の意味で使われることが非常に多いです。

漢字だけではその意味を連想できなかったり、使い方をうまくイメージできないという意見があるのはその為だといわれています。

その為以降の項目では、主に使われることが多い1の意味を中心に解説いたします。

「秋波を送る」というように使われる

「秋波」は1の意味の場合、「秋波を送る」というように使われることが多いです。

「秋波を送る」は、例えば以下のような使い方をすることができます。

・はたから見ても分かるように、彼は彼女に対しては頻りに秋波を送っている。

「秋波を送る」という言葉は相手の気を引きたい時に使い、また男女や個人・団体を問わずに使うことができます。

この例では、周りから見ても分かるくらい露骨に好意をアピールしているということが読み取れるでしょう。

・彼女が人知れず彼に対して秋波を送っていることに対して、彼は全く気づいていないようだ。

学校や会社等の人間関係に影響が及ぶことを懸念して、ひっそりと恋愛をしていきたいと思っている人もいることでしょう。

ただしその場合「秋波を送る」機会が作りにくい為、この例の彼女のように想いがうまく伝わらないということもあり得ます。

なお似た言葉に「秋風を送る」というものがありますが、これは「物事を終わらせる」という意味で使われる言葉なので混同しないように注意が必要です。

秋波の語源

「秋波」は元々「秋の澄み切った水の波」という意味を持つ中国語でした。

それが段々と「女性の涼しげな目元」という意味でも使われるようになっていき、さらに「男性の気をひく為にする色っぽい目つき」という意味も持つようになったといわれています。

そして現在ではすっかり1の意味として使われるようになったというわけです。

秋波のビジネス上での使い方

「秋波」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

具体的な使い方として、例えば以下のようなものが考えられます。

・A社は更なる経営基盤の強化を目論み、B社に秋波を送っているようだ。

「秋波を送る」という表現が個人だけではなく団体でも使われるというのは先述の通りです。

この例では、A社がB社と良好な関係を築いた上での経営基盤の強化を狙っているということが分かるでしょう。

・彼女は美人なだけでなく誰にでも愛想が良いので、社内で人気があるのはもちろん取引先からも秋波を送られている。

誰からも好かれて人気になる人というのはどの組織にもいるものです。

当然組織の枠を越えて好かれることも多く、この例では社外の人からもアピールを受けているということが読み取れます。

政治の世界で使われることも多い

「秋波」はビジネス上だけではなく、政治の世界で使われることも多い言葉です。

それは、政治の世界では人間関係が非常に重要な役割を担っているからかもしれません。

政治の世界で使われる場合は、以下のような例が挙げられます。

・政党内の上席を狙って、彼は密かに幹事長へ秋波を送っている。

「幹事長」は「組織内に関わる職務を行なう役職のうち最高位」という意味を持つ言葉で、政治の世界では「政党の最高位」という意味で使われます。

この例では自分の地位を上げる為の手段として、自分が所属する政党のトップに「秋波を送っている」ということでしょう。

・彼女は強い正義感を持っており、どれだけ秋波を送られても決して迎合しなかった。

政治の世界では、特定のポジションに就くことで様々な権力を持つことができるようになります。

その権力を利用する為に賄賂や接待等を使って近づいてくる人もいるかもしれませんが、彼女は正義感からそれらを相手にしなかったということです。

秋波の類義語と例文

「秋波」の類義語としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 色目を使う
  • ウインク

その他では「媚びる」や「流し目を送る」等も類義語です。

また上記の類義語を使った例文としては、次のようなものが考えられるでしょう。

・彼女はタイプの異性を見つけると、色目を使うことが多い。

「色目を使う」とは「異性の気を引くような目つきやそぶりをする」、あるいは「何か下心をもって、媚びるような態度をとる」といった意味で使われる言葉です。

この場合、タイプの男性を見つけると気を引く為の目つきや態度をするということでしょう。

・深い意味もなくウインクしたつもりだったとしても、それを好意の表れだと解釈する人もいるだろう。

「ウインク」は片目だけを閉じることで、「異性への好意を示す為の行為」としても知られています。

相手がウインクしてきたので意味もよく分からないままお返しをしたという場合であっても、それは好意があるからお返しをしたのだと思われてしまうかもしれません。

秋波の英語表現

「秋波」の英語表現としては、「make eyes at」や「flatter」等が該当することでしょう。

また男性が女性に対して「じろじろと見つめる」といった意味で使うのは「ogle」です。

これらを使った例文としては、下記のようなものがあります。

・She made eyes at her boss.
(彼女は上司に色目を使った。)

「make eyes at」で「色目を使う」という意味です。

目は2つあるので複数系の「eyes」にする必要があるので、間違えないように気をつけましょう。

・It is very difficult for me to flatter someone.
(誰かに媚びへつらうなんてとても難しいことだ。)

「flatter」は「媚びを売る」や「お世辞を言う」、「おべっかを使う」や「喜ばせる」という意味を持つ動詞です。

プライドが高い人や自尊心が強い人にとっては、人に媚びたりお世辞を言ったりするのは到底受け入れがたいことかもしれません。

この例では、自身が誰かに媚びへつらうことがとても難しいということを伝えているということが読み取れます。

まとめ この記事のおさらい

  • 「秋波」は「しゅうは」と読み、「こびを表す目つき」や「美人の涼しい目元」といった意味がある。
  • 「秋波」には「秋頃の澄んだ波」という意味もあるが、現在ではほとんど使われていない。
  • 「秋波」は「秋波を送る」というように使われることが多く、男女や個人・団体を問わずに使うことができる。
  • 「秋波」は元々「秋の澄み切った水の波」という意味を持つ中国語で、段々と現在の意味に変化していったといわれている。
  • 「秋波」はビジネス上や政治の世界でも使われることが多い。
  • 「秋波」の類義語としては「色目を使う」や「ウインク」、「媚びる」や「流し目を送る」等が挙げられる。
  • 「秋波」の英語表現は、「make eyes at」や「flatter」といったものが考えられる。