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拙いという言葉をご存知でしょうか。そもそも読み方がわからないという方も一定数いることでしょう。
漢字としては日常の文章ではあまり使われることがない言葉ではあるのですが、意味としてはよく使われるのが拙いです。ビジネスシーンでも使われることがある可能性があるので、きちんと把握しておきたいところです。
今回は、拙いの読み方と意味、類語、英語表現についてご紹介します。この記事を読めば拙いがわからないということがなくなりますよ!
拙いの読み方と意味
拙いは「つたない」と読みます。「まずい」と読むこともありますが、基本的には拙いで使われるものだと思っていて問題ありません。
拙いの意味は「巧みでないこと」「劣っている、おろかなさま」です。自分をへりくだる表現として使われることが多いですね。ビジネスの場で聞いたことがある人が多いでしょう。
拙いの使い方
拙いの意味がわかったところで、次は拙いの具体的な使い方を見ていきましょう。
スピーチや会議など、何かを説明したときに、へりくだる表現として用います。本当に自分の説明を劣っていると思っているわけではありませんが、このような言い回しをして説明を終わるということがよくあります。
こちらは文章中に用いる表現です。使い方のニュアンスは拙い説明で~と言うときと同じです。同じへりくだる表現です。文章中で使うか口頭で使うかの違いですね。
文章や説明に限らず、自分のスキルに関わるものは拙いという表現がよく使われます。演奏や英会話などで「私の英語は拙いものですが」「まだまだ拙い演奏ではございますが」などということがよくあります。
ただし、へりくだる表現は、人によっては不快に感じることもあるので、使いすぎないようにしてください。拙いものを見せるのか!と不機嫌になる人もいるということを覚えておきましょう。
他人に対して拙い
前述の例をみると、拙いは自分のことを謙遜して用いる言葉のように思えますが、他人に対してもつかえます。
「彼の文章は拙いものだったが、その気持ちは伝わってきた」「学生の演奏は拙いものだが、光るものを感じた」というように使われることがあります。
技術的に未熟だということで使用されることが多いですね。例文のように、拙いけど○○というように前向きな内容とともに使われることがよくあります。
拙いの類語
ここでは拙いの類語を見ていきます。拙い以外の言葉を使いたいときは以下のものを使うといいでしょう。
- 浅はか
- 愚かしい
- 不器用
- 下手
- 未熟
考えが足りない、技術が不足しているという言葉が拙いの類語になります。ここにないものでも、同様の意味を持つ単語は、拙いの類語であると判断して構いません。
拙いの英語表現
拙いを英語でどのように表現すればいいのか知りたい方のために、ここでは拙いの英語表現をご紹介します。海外の方に拙いを説明するときの参考にしてくださいね。
・lousy
・awful
ひどいという意味を強調したい場合はこれらの単語がいいでしょう。ただし謙遜では使わない方がいいです。
・poor
拙いという意味ではpoorが使われます。拙い英語ですがと言いたいときはpoor Englishなどというといいでしょう。
poorを使うことに抵抗がある場合はI am not very good at English~などと言うといいでしょう。
「拙い」を上手に使えると得する理由
社会人になると、謙遜した言い回しを使う場面が多くなります。
「拙い」だけでなく、「微力ながら」「未熟ではありますが」「おこがましいですが」など、自分を下にして相手を敬う表現は数多くあります。
このように謙遜する表現を使えることはビジネスマンにとって常識ですし、使い方をマスターしておくと自分にとってプラスにもなるでしょう。
その理由は、傲慢でなく謙虚な人ほど仕事を失いにくいものだからです。
謙遜する表現を上手に使えると、様々なシーンで相手を立てることができ、周りの人から「謙虚」「礼儀正しい」という評価を得ることができます。
上司や仕事仲間から「謙虚である」という評価を得ると、信頼され新しい仕事を任せてもらう機会が増えます。
謙遜する表現を使うとともに、他人に敬意を払える謙虚さを身に着けると、仕事でもプライベートでも他人から愛される人になるでしょう。
謙虚な人が信頼される理由を簡単にまとめましたので、言葉だけでなく行動でも謙虚さを表せるように努力してみましょう。
・謙虚な人は他人の意見を聞くことができる
「拙い」という表現に自分の能力を過大評価していないという意味が込められているように、謙虚な人は自分のことを他の人より上とは考えていません。
他の人の意見は自分の意見より優れている可能性がある、ということを認めているので、他人の意見は真剣に時間を払って聞くことができます。
ビジネスにおいて、他人の意見を聞くことは大切です。会議など新たなアイデアを必要とする場では特にそう言えますが、仕事仲間とのコミュニケーションを図る際にも「聞く力」が重要です。
チームで働く場合には、一人ひとりと意思疎通を図り仕事内容を確認していく必要があります。チームワークを強めることができ、柔軟に対応できる謙虚な人であれば、上司から「仕事を任せたい」と思われるものです。
・謙虚な人は間違いを認めることができる
傲慢で間違いを認めることができない人は、仕事で成功すると周りの力よりも自分の実力のおかげだと思う傾向があります。しかしミスがあると、自分の非を認めずに他人のせいにしたり、言い訳したりする傾向があるでしょう。
間違いを隠す可能性もあるので、信頼して仕事を任せるのは難しいでしょう。謙虚な人であれば、自分を過大評価したり過剰なプライドは持ったりしないため、間違えた時にはきちんと謝罪することができます。
そのような誠実さこそ、重大な仕事も任せたいと上司に思わせる特質です。
謙虚さはビジネスマンにとって大切な特質ですね。まずは一般常識でもある「拙い」などの言葉を正しく使えるようになり、同時に行動でも謙虚さを表せるように努力したいものです。
拙いのまとめ
- 拙いは「つたない」または「まずい」と読み、意味は「巧みでないこと」「劣っている、おろかなさま」です。
- 拙いは、「拙い説明ですが」などとへりくだる表現で用いられます。また、自分に対してだけではなく他人に対しても使うことができます。
- 拙いの類語は「浅はか」「愚かしい」「不器用」「下手」「未熟」などがあります。
- 拙いの英語表現はlousy、awful、poorなどがあります。感覚としては、この中ではpoorが一番近いです。