虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)とは

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虎の威を借る狐の意味

「虎の威を借る狐」とは、取るに足りない存在が自分の背後に存在する巨大なものの力を借りて、高飛車に振る舞うことを示したことわざです。

古代中国の「戦国策」に出典があり、虎に食べられそうになった狐が「自分は天帝から百獣の王を座を命じられた。嘘と思うならついて来い。」と虎に述べて、実際獣たちは、狐を見ると避けていったとエピソードから来ています。

何故強い獣たちが逃げていたのかというと、狐の後ろにいる虎を恐れたからという理由がありますが、狐の狡猾さをあらわすこのエピソードは、狐たちの図々しさと厄介さを端的に示しています。

虎の威を借る狐のビジネスシーンでの意味

現代の人間社会でも、ずるがしこい人々は多いため、虎の威を借る狐はビジネスシーンで使う機会が多いのも実情です。

しかし、「狐」たちに面と向かっていっても、適当な理由をつけて「虎」を差し向けられることになるため、戒めの言葉として用いたり、陰口として使われることが多いでしょう。

虎の威を借る狐の例文

我が社は独立独歩、責任を負える者を求めている。くれぐれも虎の威を借る狐になり、権威を振りかざすことがないよう気をつけるようにしよう。
あの課長は最近ますます最悪だな。部長の信頼を得て、まるで虎の威を借る狐って感じだよ。