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この記事では「棚からぼたもち」の意味や使い方について解説いたします。
日常会話やビジネスシーンなどでもよく使われたり、略して「棚ぼた」と言われたりすることがある言葉ですが、その意味や使い方などについてはあまり理解していないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「棚からぼたもち」の由来やビジネス上での使い方、類義語や対義語、英語表現も合わせてピックアップしました。
この記事を通して「棚からぼたもち」への理解が深まれば幸いです。
「棚からぼたもち」の意味と使い方
「棚からぼたもち」は「思いがけず幸運がやってくる」ことや「苦労せずに幸運をつかむ」ことを表すことわざです。
同僚や友人、あるいは家族との日常会話において「棚からぼたもち」を略した「棚ぼた」という言葉を見聞きしたことがあるという人も多いかもしれません。
些細なものから大きなものまで幸運の度合いに関わらず、思いがけずに幸運を手に入れた場合や苦労をしないのに幸運がやってきた時に「棚からぼたもち」の言葉を使うことができます。
「棚からぼたもち」の使い方としては、例えば次のような使い方が挙げられるでしょう。
友達の付き添いで行った飲み会ということは、元々良い出会いがあると期待して行ったわけではないということです。
しかしそこで今の彼女と出会うことができたので、まさしく「棚からぼたもち」だといえるでしょう。
天気予報を見ずに出勤すると、退勤のタイミングで雨が降ってきて雨宿りを強いられるということがあるかもしれません。
そんな時に車通勤の先輩が家まで送ってくれるというのは、思いがけぬ幸運であることから「棚からぼたもち」だといえます。
「棚からぼたもち」の由来
「棚からぼたもち」は、棚からぼたもちが落ちて棚の下に眠っている人の口の中に入る様子を元にした言葉です。
滅多に起こることがなく思いがけない状況であることは理解できても、ぼたもちが幸運に繋がることについてはあまりピンと来ないという人もいるかもしれません。
「棚からぼたもち」における「幸運」の意味は、昔砂糖が貴重品であったことに由来しています。
庶民が甘いものを口にできる機会が滅多になかった昔は、貴重品であるぼたもちを食べるチャンスもほとんどありませんでした。
そんなぼたもちが偶然口に入ることは、思いがけない幸運を手に入れた状況であると言うことができたのです。
「棚からぼたもち」に限ったことではありませんが、ことわざの由来を理解する上では当時の時代背景も踏まえると分かりやすいかもしれません。
「棚からぼたもち」のビジネス上での使い方
「棚からぼたもち」はその意味の汎用性の高さから、ビジネス上でも使われることがある言葉です。
「棚からぼたもち」のビジネス上での使い方としては、例えば以下のようなものが考えられます。
就職活動や転職活動では採用枠があらかじめ決められていることが多いです。
他に良さそうな候補者がいるなどの理由で、面接では内定をもらえる手応えを感じられなかったというのはよくあることでしょう。
この例では、そんな中内定辞退者が出て内定をもらうことができたのは幸運だったということです。
会社の近くでランチをしていたら会社の先輩も同じ店にやってきて、相席することになるのはあり得ることです。
今回の例だと、思いがけず先輩にランチを御馳走してもらえたのがラッキーだったということを表しています。
「棚からぼたもち」の類義語と例文
「棚からぼたもち」の類義語としては、下記のようなものがあります。
- 「開いた口へぼたもち」
- 「勿怪の幸い」
その他には「開いた口へ餅」や「鴨が葱を背負ってくる」といったものが挙げられるでしょう。
また上記の類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。
「開いた口へぼたもち」や「開いた口へ餅」は「棚からぼたもち」とほとんど同じ意味です。
今回の例では、部屋の掃除をしていたらたまたまへそくりを見つけたので幸運だったということでしょう。
なお「ぼたもち」は漢字だと「牡丹餅」と書きます。
「物怪の幸い」は「もっけのさいわい」と読み、「棚からぼたもち」と同じような意味です。
たまたまもらったくじ引き券なので、何も当選しないつもりでいたのでしょう。
それが思いがけず当選して商品券をもらえたので、とても幸運だったということです。
「棚からぼたもち」の対義語と例文
「棚からぼたもち」の対義語には、以下のようなものが考えられます。
- 棚からぼたもちは落ちてこない
- 虎穴に入らずんば虎児を得ず
それ以外では「蒔かぬ種は生えぬ」といったものが該当します。
また上述の対義語を使った例文としては、下記のようなものが挙げられるでしょう。
「棚からぼたもちは落ちてこない」は「思いがけない幸運がやって来ることはない」という意味で、「棚からぼたもち」とは反対です。
この例だと、自分から積極的に行動していかないと思いがけない幸運がやって来ることもないだろうということを表現しています。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」の読み方は「こけつにいらずんばこじをえず」で、「虎の子供(虎児)を見つける為には、虎の穴に入らないといけないこと」を例えとしています。
つまり「何もしていないのに成果を得ることはない」という意味です。
この例では、待っているだけで何かが変わるのを待っていても何も始まらないということを表しています。
「棚からぼたもち」の英語表現
「棚からぼたもち」の英語表現としては、「receiving a windfall」が適当でしょう。
「receive」は「受け取る」を、「windfall」は「風によって落ちたくだもの」や「思いがけず手に入ったもの」をそれぞれ意味し、「棚からぼたもち」の意味として使うことができます。
まとめ この記事のおさらい
- 「棚からぼたもち」は「思いがけず幸運がやってくる」ことや「苦労せずに幸運をつかむ」ことを表すことわざで、日常会話でもビジネス上でも使われる
- 「棚からぼたもち」は、当時貴重品だったぼたもちが棚から落ちて棚の下に眠っている人の口の中に入る様子に由来している
- 「棚からぼたもち」の類義語としては、「開いた口へぼたもち」や「勿怪の幸い」などが挙げられる
- 「棚からぼたもち」の対義語は、「棚からぼたもちは落ちてこない」や「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といったものが考えられる
- 「棚からぼたもち」の英語表現としては、「receiving a windfall」が適当