和をもって尊しとなす(わをもってとうとしとなす)とは

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和をもって尊しとなすの意味

和をもって尊しとなす(わをもってとうとしとなす)は、なにをするにしてもいさかいを起こさずに、みんなで仲良くすることがよいという意味で用いられる言葉です。

「尊し」は「貴し」と表記されることもありますが、どちらも意味は同じです。

和をもって尊しとなすは、聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条にあり、論語に由来するといわれています。「和」とは、お互いに相手のことを認めて思いあい、協力し合うことを意味する言葉です。

自分の感情や気持ちを押し殺して相手に同調したり、または相手の意見を聴いたり気持ちも考えることもせず、自分に協調させようとするのは「和」ではありません。

みんながお互いの個性や価値観を尊重して、妥協するのではなく認め合い調和することが大切です。

和をもって尊しとなすのビジネスシーンでの意味

ビジネスの世界では、ダイバーシティ・マネージメントという言葉が最近よく使われるようになりました。

ダイバーシティとは「多様性」のことです。性別や年齢、または人種や信仰などに関係なく、従業員一人ひとりの個性を活かした組織づくりで、企業の成長を推進していくことをあらわしています。

互いの個性を尊重する意味の和をもって尊しとなすは、日本ならではのいいかえでダイバーシティをあらわすことが出来ます。

和をもって尊しとなすの使い方と例文

君のいいたいこともわかるが、相手のいい分をもっとよく聞いてあげるべきだ。何事も和をもって尊しとなすの精神が大切だよ。
和をもって尊しとなすという言葉があるように、かたよった意見や見方を正すためには、みんなで意見を出し合って考えることが大切だ。
このように、お互いを尊重して調和するときに使います。