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社会人に求められるスキルのひとつに「発想力」があります。
自分はクリエイティブ職ではないから発想力は必要ないと思っている人がいるかもしれませんが、実は発想力はすべてのビジネスパーソンに必要なスキルです。そして発想力は鍛えることができます。
この記事では、発想力がビジネスで必要とされる理由や発想力の鍛え方について解説します。
発想力と想像力の違い
発想力と想像力は一見似ているように感じますが実は違いがあります。
以下では、発想力と想像力について解説していきます。
想像力はイメージする力
「想像」とは頭の中に具体的に思い描くことをいいます。
そのため、「想像力」は「頭の中に何かを具体的に思い描く力」ということになります。
発想力はアイディアを生み出す力
「発想」とはあることを思いつくことです。そのため、「発想力」はあることを思いつく力であり、「アイディアを生み出す力」ということになります。
想像力と発想力の違いについて、プレゼントを渡すときに例えるとします。プレゼントを渡したときにあの人はどんな顔をするだろう、嬉しくて飛び跳ねそうだな、嬉しすぎて泣き出すかもしれないな、と想像するのが想像力です。
どうやって渡したらあの人は喜んでくれるだろう、ベッドの中に隠しておくのはどうかな、レストランで料理と一緒に運んできてもらうのはどうかな、というようにアイディアを考えるのが発想力です。
発想力がある人の特徴とは
発想力がある人にはいくつか特徴があります。
以下で解説する特徴に多く当てはまる方は発想力がある人かもしれません。
固定観念に捉われていない
これはこうでなくてはいけない、今までこうだったから今後もこうだ、というような固定観念に捉われない人は発想力が豊かです。
例えば、カレーはごはんにかけるものだと決めつけていたら、カレーパンやカレーうどんは生み出されないというわけです。
人と同じことを嫌がる
発想力が高い人の中には、人と同じことを嫌がる人がいます。
自分は人と違うことをしようという気持ちが発想力を豊かにしていくのでしょう。
人と観点が違う
発想力が豊かな人は、人と観点の違う人も多くいます。
例えば、インスタグラムにあがっているケーキの写真を見たとき、大抵の人はケーキに着目して「美味しそう」と思います。しかし、同じ写真を見て「後ろに映っている子どもの靴下が左右逆だ」など、人とは違うところに目が向く人がいます。
このような物の見方が新しい発見に繋がり、新しい発想が生まれるのでしょう。
ユーモアのセンスがある
発想力が豊かな人にはユーモアのセンスがある人が多いです。
ユーモアのセンスがある人は、相手や状況に合わせて、今どんなことをしたら場が沸くだろうと考える力があります。
失敗を恐れない
発想力が豊かな人は失敗することを恐れません。
多くの人は失敗することは恰好が悪いと思ったり、後で後悔するのが嫌で新しいことにチャレンジするのをためらいがちになります。
しかし、発想力が豊かな人は、失敗は経験になる、次にうまくやるための勉強になると前向きに考えます。
発想力は全てのビジネスパーソンに必要なスキル
発想力が最も重要視されるのは商品企画やデザイナーなどのクリエイティブな職種です。しかし、営業職や事務職にも発想力は必要です。
営業なら、お客様の課題を解決するための提案が必要です。お客様には思いつかないアイディアを生む発想力は大変役に立ちます。事務職は一つのアイディアで仕事の効率が何倍もアップすることがあります。
また、トラブル発生時にも発想力が役立ちます。必要なものが手に入らないときに今あるもので代用する方法を考えたり、別のやり方で乗り切ったりするには発想力が非常に重要になります。
発想力はクリエイティプな職種についている人に限らず、すべてのビジネスパーソンに必要なスキルなのです。
営業や事務に関することはこちらの記事も参考にしてみてください。
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発想力を鍛えるための方法
発想力は鍛えることで身に付けることができます。
以下の方法を実践してみましょう。
異質なものを組み合わせてみる
発想力を鍛えるための考え方として、異質なものを組み合わせてみるやり方があります。
あえて、全く関係のないものを組み合わせて、何ができるかを考えてみます。これとこれは合うはずがないという固定観念をはずして考えることが大事です。
赤城乳業はガリガリ君のナポリタン味を発売したことがあります。まさにこれは、アイスといえば甘いものという固定概念を外して異質なものを組み合わせた例になります。
失敗を恐れずに何度でもチャレンジする
実はガリガリ君のナポリタン味は思ったように売り上げが伸びなかったそうです。しかし、ガリガリ君はその後もたくさんの新しい味を発売しています。
失敗を恐れていては自由な発想をすることができなくなってしまいます。失敗したら次のアイディアを試せばいいという気持ちで、積極的にチャレンジしましょう。
連想ゲーム方式で鍛える
発想力を連想ゲーム方式で鍛える方法もあります。
このゲームのコツは、「春→受験→夜食→ダイエット・・・。」のようにできるだけ変わったものを連想していくことです。「春→桜→ピンク・・・。」では当たり前すぎるので、できるだけ関係はあるがなかなか思いつかないもの、という観点で進めてください。
一人ではなく、誰かと交代で連想していくのもよいでしょう。
本、映画、旅行などで情報を取り入れる
普段の情報収集や調べものはインターネットですることが多くなりました。
インターネットは自分の知りたい情報にダイレクトにアクセス出来て便利ですが、その反面、自分が触れる情報の分野が狭まってしまう傾向があります。たまには、意識的に違う方法で情報収集をしてみましょう。
本もインターネットでの購入ではなく、図書館や書店に行って選ぶことをおすすめします。並んでいる本のタイトルを眺めるだけでも発見があるはずです。
発想力に関するおさらい
発想力に関するおさらいは以下の通りとなります。
- 想像力はイメージする力、発想力はアイディアを生み出す力のこと
- 発想力が豊かな人は、固定観念にとらわれていない、人と観点が違う、ユーモアのセンスがある、失敗を恐れないなどの特徴を持っている
- 発想力はクリエイティブな職種に限らず全てのビジネスパーソンに必要なスキル
- 発想力を鍛えるには、異質なものを組み合わせてみる、失敗を恐れない、連想ゲーム方式で鍛える、本などから情報を取り入れるなどの方法がある