用心深い人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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ビジネスにおいても、プライベートにおいても、用心深い人というのは神経質なイメージをもたれがちです。

しかし、用心深い人は必ずしも神経質なわけではありません。基本的には、失敗を未然に防ぐためにあらゆることを考える人を表現することが多いです。

ここでは、用心深い人の類語や英語、特徴や付き合い方について解説します。

用心深いの意味

「用心深い」には、「よく注意して十分に心をくばっている。」「警戒心が強い。」「きわめて慎重である。」などという意味があります。

「心をくばっている」とは「心配」や「気遣い」のことで、失敗をしないように気を配ったり、リスクヘッジをはかったりなどということができる人が「用心深い」といわれます。

「用心」という言葉にも元々、「心をくばること。」「気をつけること。」や、「万一に備えて注意・警戒を怠らないこと。」といった意味があるため、「用心深い」は「普段から用心を怠らない人。」などと、人をあらわす意味でも使われます。

用心深いの英語表現

「用心深い」を英語で表現すると、一般的には「Watchful」か「vigilant」と表現します。しかし、「用心深い男性」など人を表現する場合には、「~of caution」と表現します。

「caution」は「危険」などといった意味があるため、「警戒を怠らない」という意味で「用心深い」という表現に合致します。「cautious」という単語には「慎重」という意味もありますが、「用心深い」を表現する際にも使われます。

用心深いの類語表現

「慎重な」という意味をもつ、「用心深い」という言葉には、さまざまな種類の類語があります。

用心深い人は神経質であることが多く、物事をネガティブに捉える傾向にあります。

警戒色が強く、「不信」という意味をもつ類語には、「疑りぶかい」「懐疑的」「邪推ぶかい」などがあり、どれも「用心深い」という言葉の「警戒する」という意味にまつわる言葉です。

しかし、「用心深い」という言葉には「気をくばる」という意味もあるため、「思慮深い」「慎重を期す」などの類語があります。警戒よりも、物事をゆっくり注意深く進めるという意味の類語です。

「慎重」と「用心深い」はとても似ていますが、少し用法が違う点に注意が必要です。

どちらも「注意深くことを運び軽々しくしないさま。」という意味が同じですが、中でも「警戒をしながらものごとを進める。」という場合に「用心深い」という表現が使われます。

単に慎重な場合には、「用心深い」という表現を使わず、「失敗する可能性」を警戒しているのが「用心深い」人という細かな違いがあります。

用心深い人の特徴1:神経質

用心深い人は神経質であることが多いため、私生活でも心配事が多かったり、物事をネガティブに捉えたりすることがあります。

心配したり、ネガティブに考えることは、しっかりと物事のリスクを考えることができるということであるため、用心深く神経質な人は、ネガティブなだけではなく、どうしたらリスクを避けられるかを考えながら行動しています。

プロジェクトメンバー全員が大雑把でリスクを考えない人ばかりだと、往々にして失敗することが多いため、ビジネスシーンには必要な人材でしょう。

しかし、神経質すぎて頑固になってしまう傾向もあるため、余計な不安や心配を取り除く方向にフォローする必要もあるでしょう。

用心深い人の特徴2:身の回りの整理整頓をキチンとしている

用心深い人は神経質な人が多いという特徴を挙げましたが、身の回りの整理整頓をキチンとしている傾向もあります。身の回りや身だしなみをキチンとすることで、さまざまなリスクを回避することができるためです。

手の届く範囲にすぐにほしいものを取り出せるようにできれば、欲しいものがすぐ確認できるでしょう。日常生活や普段の場面でも、リスクを念頭に「慎重」になれるのが、用心深い人の特徴です。

デスクトップやフォルダも整理整頓されていることが多いです。用心深い人でも一見、身の回りの整理整頓ができていない人もいますが、たいていの場合本人には何がどこにあるのかわかっている事は少なくありません。

用心深い人の特徴3:新しいことにチャレンジしにくい

用心深い人や、警戒心が強くあまり新しいことに踏み込めないことを「小心者」と表現することがあります。しかし、チャレンジできないのは、リスクを考えているのが理由であることも少なくありません。

用心深い人は、「現状ですでに問題がなければ、新しいことにチャレンジしてリスクを背負う必要はないのに、なぜ新しいチャレンジをしなければならないのか。」と、リスクについて考えることが多いため、現状維持を選びがちです。

用心深いけれどたくさんのチャレンジをしなければならない人は、疲弊しがちなため、用心深い人には不安材料や心配事を一緒に片付けられる人が必要な場合が少なくないでしょう。

用心深い人の特徴4:思慮深い

用心深い人は、物事に対してはすぐに行動せず、考えてから行動するため、すぐに思ったことを口に出したりはせず、考えてから発言することが多いです。

用心深い人は「思慮深い」ともいえるでしょう。

物事や人に対して、注意深く、慎重に考えてから行動したり発言することができる人は、ビジネスにおいて重要な人材です。

用心深い人は、しっかりと考えてから結論を出さなければならない仕事においては、適した人材です。

用心深い人との付き合い方

用心深い人は、基本的に他人に対しても警戒しており、心を開かない場合が多いため、ビジネスにおいて付き合い方が難しい人でもあります。

しかし、仕事上の付き合いにおいてはドライで淡々と接する性格でもあります。

あまり深い部分で人と接したくないけれど「仕事だから…。」などといった思考から、最低限の仕事の付き合いに留まることが多いです。無理やり深い仲になろうとすると、用心深い人は大きなストレスになってしまうでしょう。

考えていることを発言できる環境を作る

用心深い人は、物事をしっかり考えていることが多いため、考えを邪魔しない程度に「何に心配しているのか」を聞くようにするとよいでしょう。

そういった心配事項を自発的に言えるような環境を整えてあげるのも大切です。

プライベートに踏み込みすぎない

用心深い人とは、仲良くなりたいからといって焦りは禁物です。

基本的に心を開かないため、無理に踏み込もうとするともっと警戒されてしまう事が多いでしょう。

仲良くなりたい場合は、仕事をある程度一緒にこなしてから、少しずつプライベートのことを聞いたりする程度にとどめておくのが良いでしょう。