公式な文章やビジネスで使う頻度が高い言葉のひとつに、「下記」があります。ビジネスメールなどでは、正しい使い方が出来ていない人が少なくない言葉です。
ここでは、基本の「下記」の意味、使い方と文、「記」の書き方とルールについて解説します。
何気なく使ってしまいがちな言葉をしっかり把握することで、ビジネスでも言葉を正しく使いこなすことができます。
下記の意味は文の下に書かれた文
「下記」は分解すると、意味を考えやすくなります。「下」は、文字通りの上下の下の意味で、「記」は、書きしるすことや、記録することを意味する漢字です。
上記の事から「下記」は、ある文の下に書きしるされた文を意味する言葉です。
下記の使い方と例文
「下記」は、書き記したものをさし示す言葉であるため、基本的に書き言葉です。会話で使うとすれば、文章などをさし示しながら使うことになるでしょう。
「下記」を使う際には前に文章があるのが前提で、文の下に「記」にあたる部分がなければ意味が成り立たちません。
下記の下の内容は、文章全体の中でも「記」の部分が重要な内容です。
ビジネスや書類でよく使う「下記」の表現は、以下の通りです。
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「記」の書き方とルール
一般的なビジネスメールでは、「詳細は、下記の通りになります。」などとあらわし、箇条書きで重要な内容を書くこともあるでしょう。
しかし、本来は「下記の通りになります」としたときには、下記にあたる下の文章は「記」で始まり、「以上」で結ぶのが正しい使い方です。
会合の案内を仮定したビジネスメールの例文は以下の通りです。
月例会合のお知らせ
今月も月例会合を行います。
詳細は、下記の通りです。
記
日時:2018年〇月〇〇日(水)15:00~16:00
場所:本社2階会議室B
参加者:各部課長または補佐1名
以上
ビジネスメールの場合には、結びの「以上」にかわり、「どうぞよろしくお願いいたします」などの言葉で結ぶのもよいでしょう。
下記と以下の違い
一般的に「下記」を使うときには、短めのメールや、書類が1枚で収まるときです。メールが長文にわたるときや、書類が何枚にも及ぶときには、「以下」と表現するのが一般的です。
「下記」を使うときは、短い用件のときにするのがよいでしょう。
下記についてのまとめ
- 「下記」の意味は、ある文章の下に書きしるした内容をさし示している、またはその文章自体をさしています。
- 「下記」は、書き記したものをさし示す言葉であるため、基本的には書き言葉です。「下記」と使うからには、前に文章があるのが前提で、その下に「記」にあたる部分がなければ意味が成り立ちません。
- ビジネスや書類では、「詳細は、下記の通りになります。」などの表現をよく使います。
- 一般的なビジネスメールでは、「詳細は、下記の通りになります。」として、箇条書きなどで重要な内容を書くことが多いでしょう。しかし、本来は「下記の通りになります。」としたときには、下記にあたる下の文章は「記」で始まり、「以上」で結ぶのが正しい使い方です。例文を参考にしてください。ビジネスメールでの最後の「以上」は、「どうぞよろしくお願いいたします。」などの言葉で結ぶのもよいでしょう。
- 一般的に「下記」を使うときには、短めのメールまたは書類1枚のときでしょう。メールが長文にわたる時や書類が何枚にも及ぶときには、「以下」とするのが一般的です。