傷つきやすい人の特徴と傷つきやすい人が生きやすくなる方法の解説

他の人にとっては普通のことでも、少し他人からなにかいわれただけで、ものすごく落ち込む人がいます。いわゆる傷つきやすい人です。

傷つきやすい人は、心が繊細でか弱いイメージがあります。しかし、本当に皆がそうだといえるのでしょうか。

今回の記事では、傷つきやすい人について以下の点を中心に解説します。

傷つきやすい人の特徴

世の中には、ちょっとしたことですぐに心が折れてしまう「傷つきやすい人」がいます。

一般的には、傷つきやすい人はメンタルが弱い、心が繊細と思われていますが、具体的には以下の特徴があります。

傷つきやすい人は感受性が豊か

傷つきやすい人は、心が繊細であるため、様々な物事に対して敏感に反応します。いい換えれば感受性が豊かともいえるでしょう。

傷つきやすい人は普通の人よりも、他の人の気持ちに影響されやすく、優しい心の持ち主です。

家族や友人が悲しい思いをしている場合、話を聞くだけで自分も一緒になって悲しくなってしまう人は感受性が強いといえるでしょう。

傷つきやすい人は優しい

感受性が豊かだと心も繊細であるため、傷つきやすい人は小さな物や人が気づかないところにも愛情をかけられる優しい心の持ち主でもあります。

人の気持ちに寄り添ったり、自分の力を人のために使ったり、人助けをすることが得意です。

職業でいうと、カウンセラーや介護などには向いているでしょう。一方で、相手に親身になりすぎて、自分の心がとても疲れてしまうという弱点もあります。

傷つきやすい人は優柔不断

傷つきやすい人は細部までこだわるため、決断力に欠ける人も多いです。

傷つきやすい人は隅々まで調べ慎重に決断を下すタイプではありますが、なかなか物事が決まらず、周りから見れば優柔不断と思われてしまいがちです。

なかなか決断しない理由の1つとして、失敗を避けたいから、という事があげられます。傷つきやすい人は感受性が豊かなため、もし選択した方が悪い結果になってしまった場合、他の人よりも落ち込む可能性が高いです。

傷つきやすい人はネガティブ思考

傷つきやすい人の思考は基本的にネガティブです。感受性が豊かで、優しい性格であるため、他人に気を使いすぎることもあります。

いつも周りのことを気にしているためか、不安要素が他の人よりも多いでしょう。細かいことにこだわりやすい傾向があるため、他人のちょっとした言動に気持ちが左右されやすいです。

傷つきやすい人のタイプ

心理学的に見ると、傷つきやすい人には2つのタイプがあります。この2つのタイプの違いは、自分に対する承認(自己評価)にあります。

自己評価が高くて傷つきやすい人の場合

一見、自己評価が高い人は傷つきやすいようには見えません。しかし、自己評価が高い故、他人からの批判を受け入れられず、落ち込みやすい傾向があります。

自己評価が高い人は、もともと他人からの承認欲求が強く、自分の言動を実際よりもよく評価している場合があります。

しかし、ときには他人から批判されたり、ダメ出しを受けることもあるでしょう。場合によっては、自分が肯定しているのに他人が否定したという事実を受け入れられず、他の人よりも落ち込んでしまう可能性が高くなります。

自己評価が低くて傷つきやすい人の場合

一般的にイメージされる傷つきやすい人は、自己評価が低い人でしょう。

自己評価が低い場合、他人が褒めてもそれを素直に受け入れることができず、自分で自分を悪い方向へと導く傾向があります。思考がネガティブなことが多く、とにかく周りのことが気になる人が多いです。

周りの目を気にしすぎて、「どうせ自分なんか」や「誰も私のことなんか相手にしない」といった被害妄想に落ちやすい傾向もあります。知らず知らずのうちに自分で自分を追い込んでしまうこともあるでしょう。

他人にいいたいことがあっても、周りの反応が過剰に気になるため、なかなか自分の意見をいえずストレスを溜め込んでしまう人も多いです。

傷つきやすい人が生きやすくなる方法

そのままの自分を受け入れるのが大切

傷つきやすい人の中に、自己評価が高い人や低い人が多いという事は、自分の短所や長所を受け入れるのが苦手ということでもあります。

自己評価が低い人は、人よりも劣等感を感じやすく、すぐに落ち込んでしまう傾向があります。

できること・できないこと、よいこと・悪いこと、得意なこと・不得意なことなどすべてを含めて自分である事を忘れてはいけません。事実を曲げることができないうえ、目を逸していても、自分らしく振る舞うことができなくなってしまいます。

そのままの自分を繕うことなく受け入れることで、自分の軸というものを持つことができるようになります。意識しなくても自分らしさが外に出て、他人から批判されても、ひどく落ち込む事はなくなるでしょう。

傷ついている人は自分だけではない

傷つきやすい人は、感受性が豊かであるため人の気持ちや、自分の気持ちに敏感です。特に、自分の気持ちに対しては、本当の気持ちかどうかは別としてネガティブに考えやすい性質を持っています。

傷つきやすい人は「どうして自分だけが」と自分が批判や否定されたことに注目し、落ち込んでしまいがちです。

しかし、人は生きていれば誰だって他人から批判されたり、否定されたりすることがあるでしょう。他の人は傷ついた心を表に出していないかもしれません。1度も傷つかずに生きてきた人なんてこの世にはいません。

自分が落ち込んでいるときはなかなか他人のことまで目を向けるのは難しいかもしれませんが、自分だけではないと思うことで少しは気が紛れることでしょう。

傷つきやすい人はこだわりを捨てるのが大事

傷つきやすい人は、細部までこだわる傾向があります。隅々まで調べたり、慎重に行動したりする傾向があります。そのため他人からの小さな批判も他の人以上に気にしてしまいがちです。

日々の言動に対するこだわりを捨てることで、小さなことが気にならなくなります。そうすれば、他人からの評価や否定的な意見など、自分に向けられた言動が小さなことでは気にならなくなってくるでしょう。

傷つきやすい人についてのまとめ

• 傷つきやすい人は、優しく、感受性が豊かで、人の気持ちに寄り添うのが得意。
• 人に気を使いすぎてしまうため、傷つきやすい人には優柔不断な人が多い。
• 自己評価が高い人は、他人からの承認欲求が強く、他人からの批判に弱くなりがち。
• 自己評価が低い人は、他人よりも自分の評価を自分で下げているため、被害妄想に陥りやすい。
• 良い面も、悪い面も自分なのだからそのままの自分を受け入れることで、他人からの批判が悪くても、落ち込みにくくなる。
• 普段からこだわりを捨てることで、他の人からの小さな批判や否定的な意見が気にならなくなる。