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ビジネスの場面でよく使われる「打診」という言葉は、一般的に使用する場合と意味が異なります。普段意識せずに利用しやすい「打診」について正しい意味を解説します。
打診の意味
通常での「打診」の意味
一般的な意味での打診は、医者が体表をゆびでたたき、音で内臓の様子を知ることをさしています。
ビジネスでの「打診」の意味
ビジネスで使われる打診には、交渉の際、相手側の意向を知るために前もって問題となっている部分に触れて、相手の反応をみることをあらわしています。
打診するときの注意事項
「仕事内容を打診する」とビジネスの場で耳にすることがあるでしょう。しかし、打診の使い方を間違っている人は少なくありません。
打診とは、相手の反応を見ることで、相手に物事をお願いすることではありません。
新しい企画書を作成し上司に打診をする場合の打診は、上司からOKやNGなどの判断をしてもらう一連の行動のことではありません。
打診は根回しの意味が強く、相談をすることで相手の反応をうかがって、対応方法を検討する流れが打診です。
ビジネスを効率的に進めるためには、先に打診のフェーズを取っておくこと方がよいでしょう。
例えば、10日後が企画書の締め切りになっていた場合、7日後には関係者に企画内容を打診してみる事がよいでしょう。相手がよい反応であれば、手直しをして本番を迎えればよく、悪い反応だった場合は180度企画内容を切り替えなければなりません。
打診の段階で方向性を見極めることができれば、本番での成功確率は飛躍的にアップするでしょう。打診するときには、そこで答えを求め過ぎず相手の反応を見る、という点に注意しましょう。
打診されたときの注意事項
打診されたときも同じく、その場で答えを出す必要はありません。
打診されたときには、あくまでアドバイスを返してあげる方がよいでしょう。打診をしてくる人もその時点で完璧な回答を求めているものではなく、よりよい提案につなげていきたいと思っている事が多いです。
悪いポイントだけを伝えるのではなく、「この考え方よいよね」や「この方向性で間違っていないよ」などと相手に自信を与えてあげることも重要です。
打診される人というのは、頼りにされているということも忘れてはいけません。信頼されていなければ、打診されることはなく、本題の交渉に直接入ることが多いです。
打診された人は、相手の気持ちを汲み取って、真剣なアドバイスを返してあげることが大切です。
打診の類語
反応をみる
意見を求める
打診の英語
ビジネスで打診をする際の例文
打診を文章内に入れる事はふさわしくありません。1枚もの資料のタイトルやメールの件名に利用することで相手に意図を伝える方が好ましいです。
社内メールの例文
件名:新商品開発における定例会議開催の打診
───
各位
お疲れ様です。
この度、新商品開発における打合せの場を作りたいと考えております。
みなさまお忙しいと思いますので定例会議とさせていただき
新商品開発プロジェクト完了まで見届けをしていきたいと思います。
つきましては、キックオフとして来週の月曜日にお時間をいただきたく
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
───
社外メールの例文
件名:採用サイトへの掲載提案の打診について
───
●●株式会社
○○様
いつも大変お世話になっております。
先日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございました。
さて、その際にご提案いただいた採用サイトへの掲載について
社内関係者で検討させていただいた結果、
価格面でのご提案と添付資料に関する回答をいただきたく考えております。
つきましては、来週で都合の良い日程を教えていただけますでしょうか?
私の上司も同席させていただいた上で、ご提案をいただきたく存じます。
前向きに検討を進めていきたいと考えておりますので
何卒よろしくお願いいたします。
───
打診についてのまとめ
- 打診には、一般的な使われ方とビジネスでの使われ方で意味が違う
- 提案した結果、相手の反応をみる、という意味である。