引っ込み思案な人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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引っ込み思案というと、公私ともに損な気質や、目立ちにくい性格といったイメージがありますが、必ずしもマイナスな部分だけではなく、特徴を活かすことで、説得的なタイプとはまた違う種類の活躍が可能です。

ここでは、引っ込み思案の意味や特徴を解説します。プライベートのみならず、ビジネスの現場でも、引っ込み思案の性質を活かすことが出来ます。

引っ込み思案の意味

引っ込み思案とは、あまり積極的になれず、自分から行動を起こそうとしない人や、行動を起こそうとしない態度を指して用いられる言葉です。

基本的には「慎重」などとは違い、肯定的な用いられ方をすることは多くありません。本来は、「引っ込みたがる思案の持ち主」という意味が強く、単なる臆病とも意味が異なります。

多くの場合、「慎重」や「冷静沈着」とも区別して分けられており、常に感情を乱すこともない「冷静沈着」に比べて「引っ込み思案」の場合、人前に出る機会を怖がったり、嫌がったりする意味が強い言葉です。

「思案」は、考え自体からして臆病、逃げ腰という部分もあるため、「引っ込み思案」と評価された場合、「内弁慶」「外弁慶」と違い、人前であるかどうかによって行動を変えないという意味も含まれています。

引っ込み思案の英語表現

引っ込み思案をもっとも簡単な英語で表現すると、「shy」という形になります。日本語としても多く使われる「シャイ」とほとんど似た意味であり、「恥ずかしがり屋さん」などという意味で日常的に使われる表現です。

「ある人が引っ込み思案だ」という時には、「a shy person」という一文で言い表すことができます。

人前に出る仕事などを目指している関係で、どうしても引っ込み思案がマイナスな印象になるといった場合には、「negative character」などといった形で、より短所をズバリと明確にした英語表現方法もあります。

引っ込み思案とクールの違い

引っ込み思案と似て、クールさによって周りから似たような評価を受けることになるタイプが「冷静沈着」と評価される性格の持ち主です。

しかし、引っ込み思案の人が、しばしばあがってしまって本番でうまくいかなくなってしまうのに対して、冷静沈着な人は緊張の場面でも落ち着いていられることが特徴です。

他の人たちが冷静さを失い、クールさが評価される分、少々のトラブルが起こってもまったく問題なく対処してしまうだけの強さが特徴でしょう。

引っ込み思案と臆病の違い

引っ込み思案は、単なる臆病とも少々雰囲気が違います。

何をやるにも慎重で、軽々しく動かない点に関しては似ていますが、臆病な人は反射的に怖がってしまいがちなのに対し、引っ込み思案の人は、常に頭で考えを巡らせてから行動をすることが多いです。

引っ込み思案の特徴1:自分を出さない

建前と本音は、特にビジネスの世界では違ったりするものですが、引っ込み思案な人は、建て前と本音の違いが顕著です。仕事の方針に関しては、何を聞いても一見耳障りの良い意見しか返ってこないということにもあるでしょう。

しかし、引っ込み思案は外に出る態度とは別に、人一倍強い思いを持っていたりする性格の持ち主でもあります。ちょっとした意味や態度の違いから、真意を読み解くことは難しくないでしょう。

引っ込み思案は、思いを口にするのが得意ではなく、損な役回りをすることになることも多いため、逆にちょっとした気配りがあれば、今までのレベルとはまた違った仕事ぶりを見せてくれる可能性が高い性格とみることもできます。

引っ込み思案の特徴2:信頼されやすい

普段は声を荒げることなく、部下のミスに関しても黙々とフォローを入れ、黙々と作業に打ち込み続けることができるなど、仕事面においては極めて信頼されやすいのが、引っ込み思案な人の特徴です。

コミュ力でミスを挽回するどころか、足りないコミュ力の分を仕事でカバーするという状態を何度も続けてきた人も多く、仕事に関してシビアな基準を持っている場合が少なくありません。

引っ込み思案の上司が部下の仕事ぶりを見た場合、合格点、あるいは満点をつけることは少ないでしょう。

しかし、引っ込み思案である故に、厳しい基準を組織全体のものとして振り回すことは少ないでしょう。一つの「模範」として、ある部分を任せるのにも最適の性格だと言うことができます。

引っ込み思案の特徴3:噂を信じたり、陰口を叩くことが少ない

学校でもオフィスでも、人が集まればどうしても「噂」が生じてくるでしょう。

噂の多くは、言ってしまえば根も葉もない、取るに足らないもので、まともに取り合う必要はないと頭では分かっていても、場合によっては心が揺さぶられてしまったりします。

しかし、周りから引っ込み思案と言われている人のほとんどは、噂を拡散させたり、噂によって行動を決めてしまうということはめったにありません。

引っ込み思案の特徴4:趣味の世界では積極的なこともある

仕事や学校など、多くの人が集う場面では、なかなか自分が出せないのが引っ込み思案な人の特徴ですが、家に帰り、趣味に浸れる時間になると、強いこだわりを持った積極的な人になることも珍しくありません。

会社や学校では今ひとつソリが合わないと思っていた引っ込み思案な人でも、趣味のサークルや酒場で居合わせたりすると、一挙に意気投合し仲良くなれるということも珍しくありません。

引っ込み思案との付き合い方

基本的にはなかなか密な接し方をすることがなくても、あまり問題は生じないでしょう。大人しいタイプであるため、仕事は情熱を持って、きっちり取り組んでくれるためです。

しかし、表面的な態度だけではなく、本音ではどう考えているかを見越して、粘り強く接していかなければ、一定以上の距離を詰めるのは厳しいでしょう。

本格的に仲良くなれた場合、強い絆になることも引っ込み思案の特徴です。男女という性別の違いや、会社での立場を超えた真の信頼関係を築け、一生ものの友情となることもあるでしょう。