※本サイトはプロモーションを含んでいます。
雑誌やネットの記事に掲載されている生涯賃金ランキングというものがあります。生涯賃金とは何なのか分からない人も少なくありません。
生涯賃金ランキングはどうなっているのか、生涯賃金の平均はどのくらいかということが疑問点としてあげられるでしょう。
この記事では、生涯賃金とは、生涯年収ランキング、生涯給料の平均、生涯給料が高い業種などについて解説します。
そもそも生涯賃金とは何か?
生涯賃金とは、新卒から定年までの間に労働者が取得する総賃金のことです。普通、給与、残業代、賞与、退職金など会社から貰える金額の総合計額ですが、場合によってさらに退職後の収入や年金を含むことがあります。
平均年収で会社を比較していると、自分の会社から貰える賃金が高いのか低いのか分かりずらいです。
また、若いうちから高い給料が貰える会社、若いうちは給料が安いが年を取ってから高くなる会社、退職金が高い会社、退職金が低い会社など給与体系は会社によってさまざまです。
違いをなるべく平均的にし、入社してから定年までの全てを収入を合計することで、なるべくフラットに比べられるようしたものが生涯賃金です。
初任給が高いため、この会社は賃金が高いと思った会社が実は入社後の賃金上昇が少なく生涯賃金が低かったということがあります。
また初任給は低いけれど、その後賃金が上昇して結果的に生涯賃金が高かったという場合もあるでしょう。
平均年収に関連する記事はこちらです。
サラリーマンの平均年収 海外の平均年収との比較 労働時間との関係
28歳の平均年収について 地方と都市部の平均年収 平均貯蓄額
26歳の平均年収 環境による平均年収の差 26歳の平均貯蓄額
新卒の平均年収とは 初任給の解説と学歴ごとの年収
生涯賃金に正式な調査はない
統計局や厚生労働省の統計などで、月収などの調査や統計はありますが、生涯賃金に関して正式な調査はありません。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査は月収のみであり、退職金などの水準を知ることはできません。
生涯賃金でみるランキング
生涯給与ランキングは、東洋経済オンラインが独自に調査したもので、22歳で入社して60歳まで働いた時の収入総額を全国版ランキングとしてまとめたものです。
対象企業は、会社四季報に掲載している上場企業のうち、従業員数が20人に満たない企業や平均賃金未発表の企業を除いた3201社です。
以下のランキングは、各社最新の有価証券報告書の公開データと厚生労働省の平成26年度賃金構造基本統計調査の賃金額をもとに試算したものです。
生涯給与TOP10
生涯給与TOP10は、以下の通りです。
生涯給料:8億3221万円 平均年収:1,905万円 (平均年齢31.1歳、東京都)
生涯給料:8億2317万円 平均年収:2,139万円 (平均年齢37.2歳、東京都)
生涯給料:7億5631万円 平均年収:1,861万円 (平均年齢36.1歳、大阪府)
生涯給料:6億4886万円 平均年収:1,616万円 (平均年齢34.9歳、東京都)
生涯給料:5億6338万円 平均年収:1,419万円 (平均年齢35.5歳、東京都)
生涯給料:5億1390万円 平均年収:1,418万円 (平均年齢40.3歳、東京都)
生涯給料:5億1293万円 平均年収:1,515万円 (平均年齢43.3歳、大阪府)
生涯給料:5億0592万円 平均年収:1,383万円 (平均年齢41.5歳、大阪府)
生涯給料:4億9649万円 平均年収:1,386万円 (平均年齢42.5歳、東京都)
生涯給料:4億7200万円 平均年収:1,318万円 (平均年齢42.2歳、山梨県)
1位はM&Aキャピタルパートナーズで約8億3千万、昨年同様の1位であり、同社の平均年収調査でも全国1位となっています。平均年齢が31.1と若い割に平均年収が高いため、あくまで理論上の試算となっています。
2位はGCA、昨年同様の2位であり、1位と2位は共にM&A仲介サービスを行っている企業であるため、この業種の強さが際立っています。
3位はキーエンス、大阪にある電子応用機器を製造・販売している会社です。昨年同様の3位となっています。
4位のストライクと、5位の日本M&Aセンターも共にM&A仲介サービスを行っている企業です。
11位以下については、以下の東洋経済オンラインのページをご参照ください。
出典:東洋経済ONLINE「生涯給料「全国トップ500社」ランキング」
今いる会社の生涯賃金に不安がある場合、転職エージェントを利用することで、よりよい職場を見つけることができます。
転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方
平均生涯給料は2億1803万円
2017年調査での平均生涯給料は、以下の通りです。
2億1803万円
昨年度(2016年)同時期の調査では、2億1785万円であり、若干ですが増加しています。日本の上場企業の平均はおよそ2億円と考えてよいのでしょう。
出典:東洋経済ONLINE「生涯給料「全国トップ500社」ランキング」
その他の職種・自分の平均年収が気になる方はこちらが参考になります。
平均生涯給料が高い業種
ここでは平均生涯給料が高い業種のいくつかを紹介します。
M&A仲介事業
圧倒的に上位で目立つのは、M&A仲介事業を行っている会社です。
1位のM&Aキャピタルパートナーズ、2位のGCA、4位のストライク、5位の日本M&Aセンターと続き、トップ5をほぼ独占しています。
特に上位の2社は8億超えであり、生涯賃金の高さが際立っています。
総合商社
上位で次に目を惹くのは、総合商社です。
8位の伊藤忠商事、9位の三菱商事、12位の丸紅、13位の住友商事、15位の三井物産と軒並み上位にランクインしています。
伊藤忠商事が約5億円その他その他4社も4億円台と高く、日本の5大総合商社の全てが15位までに入っています。
総合商社の生涯賃金は、安定した高さを誇っています。
生涯賃金の高いその他の業種
その他生涯給与が高い業種には、不動産業、広告代理店、放送事業者、製薬会社、IT企業などがあります。
また、この業界以外にキーエンスなど1社だけで生涯給与が極端に高い会社もあります。
ただこのランキングには、会社四季報には平均賃金を掲載していない会社は含まれていないため、気になった会社がランキングに無いということもあるでしょう。
生涯賃金についてのまとめ
ここまで、生涯賃金やそのランキングについて説明を行ってきました。あなたの会社や気になった会社がどのくらいかわかりましたでしょうか。意外な会社の生涯賃金が高かったり、逆に低かったりしたのではないでしょうか。本当の収入がわかる生涯賃金のランキングで気になる会社を確認しておくことをおすすめします。
- 生涯賃金とは、新卒から定年までの間に受け取る総賃金のこと
- 生涯賃金には、正式な調査はない
- 生涯賃金ランキングTOP3は、昨年と順位変わらず
1位はM&Aキャピタルパートナーズ
2位はGCA
3位はキーエンス - 生涯賃金の平均は、約2億円
- 生涯賃金の高い業種は、M&A仲介事業、総合商社など