「ちなみに」の敬語は「ついでながら」ビジネスでの使い方と例文

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「ちなみに」の意味

「ちなみに」は漢字で書くと「因みに」です。元々は「ちなむ」という動詞から派生した言葉です。「ちなみに」という言葉は接続詞として用いられます。「ちなみに」は、敬語表現とともに使うこともできるので、前後の文章が丁寧であれば目上の人に使っても問題ないでしょう。

前に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加えるときに用いる言葉となります。
また、「言う」などの言葉を後につけて使うこともできます。例えば、「ちなみに言えば」、「ちなみに申しますと」などです。

「ちなみに」の英語表現

「ちなみに」の英語表現の代表的なものには、”by the way”、”for your information”、”incidentally”などがあるでしょう。

”by the way”は話を戻したい時の「ちなみに」として使うこともできますが、どちらかといえば話の内容を少し変えたい時に用いることが多い傾向にあります。
”for your information”は「参考までに…」、”inceidentally”は「ついでに言うと…」というニュアンスがあります。

「ちなみに」のビジネスでの正しい使い方

「ちなみに」という言葉は普段でもビジネスでも両方のシーンで使える言葉です。

「ちなみに」という言葉は、さらに詳細を付け加えるときに用いる言葉です。目上の人との会話などでは、敬語ともに使うこともできます。シーンによって、「ちなみに」をさらに丁寧に表現したいなら、「ついでながら」とするのがいいでしょう。

また、謙譲の「申し上げる」と組み合わせて「ちなみに申し上げますと…」としても丁寧な表現になります。
丁寧さにフォーカスするなら、他の言葉で言い換えるのもいでしょう。「付け加えますと…」や「補足いたしますと…」などとすることもできます。

「ちなみに」の使い方の注意点

なにげなく使っている「ちなみに」ですが、いくつかの注意点もあります。

「ちなみにですが…」は本来は間違い

話題を変える時に使う人もいる「ちなみにですが…」という表現は、本来は間違った使い方とされています。話題を変えたいということは、「ちなみにですが」のあとには前に出た話題と違う話をするでしょう。「ちなみに」の意味合いは、前の話題にちなんだということになるので、間違いとされています。

しかし、現在ではビジネスシーンでも「ちなみにですが…」という表現は使われているのも事実です。ですから、必ずしも間違いなので使わない方がいいとはいえませんので、シーンや相手に合わせて使うようにするといいでしょう。

「ちなみに」は質問には使わない

質問文につけた「ちなみに」は、多くの場合が不要、もしくは正しくは「ところで」となります。基本的に、質問文に「ちなみに」はつけないと覚えておくといいでしょう。

例えば、「これがA店の新商品だそうです。ちなみに、すでにご存じでしたか?」という表現では、「ちなみに」は不要でしょう。また、「素敵なペンですね。ちなみに、私は昨日ペンをなくしました。」の場合には、「ところで」のほうが適切でしょう。素敵なペンとなくしたペンには関係性がないからです。

「ちなみに」と「ところで」の違い

「ちなみに」は、前の話題に沿った話をつづける時の接続詞です。
対して、「ところで」は、前の話題とは関係の話をするときの接続詞になるという違いがあります。

どのように用いるのか

例えば、会社で必要な物品をお店に買いに行きました。商品は在庫切れだったようです。

スタッフ「申し訳ありません。ただいま、●●の商品は在庫切れでして‥。ちなみに来週の○曜日には入荷予定となっております。ぜひまたお立ち寄りください。」

このように「ちなみに」という言葉のあとに情報を補足することができます。

「ちなみに」の類語

「ちなみに」という言葉は、あまり多用すると耳障りに感じ、相手に不快感を与える可能性があります。そのため、「ちなみに」に代わる言葉を知っておくと、状況に応じて使い分けることができます。

・ちなみに申しますと
・付け加えますと
・ついでながら

「ついでに」という言葉にも言い換え可能ですが、親しい間柄でのみつかえる言葉です。

「ちなみに」や類語のビジネスメールで使える例文集

メールにて宣伝するとき
「本日はご連絡いただき、ありがとうございます。ちなみに明日より弊社の商品の一部が20%オフです。もし宜しければ、この機会に購入をご検討くださいませ。」
相手の会社と似た状況であることを伝えるとき
「上海への新しい支店の設立、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。御社も海外進出を検討中だとか。」
「はい、大分見えてきました。ちなみに我が社はオーストラリアに出店予定です。」

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