自意識の意味と自意識過剰といわれやすい人の特徴を解説   

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人前に立つと緊張する人・しない人の差は、当人がもっている自意識の程度に大きく関係します。この記事では、主に以下の3点について解説していきます。

・自意識の意味
・自意識過剰と自信過剰の違い
・自意識過剰といわれる人の特徴

ここで自意識という言葉を理解することで、自分をコントロールするきっかけへとつながるでしょう。

自意識とはそもそも何か?

自意識とは、自分という存在に対してもつ意識のことです。当然の話ですが、「自分と他人とは存在自体が違うものだ」と考える自分が自意識です。

自意識は人間が成長する上で誰しも多かれ少なかれもっているものです。自意識自体には悪い意味は含まれていませんが、自意識をもちすぎてしまう事で、よくないイメージを相手に与えてしまう場合があります。

自意識過剰の意味

自意識過剰とは自意識をもちすぎてしまっている状態を表す言葉です。自意識過剰という言葉は、あまりよい意味で使われておりません。自意識の度合いが過度なものになると、いろいろな不都合が起こってしまいがちです。

例えば、「自分にはできることなのになぜ他の人はできないの?」と他人を見下すような言動をしたり、周りの目が気になりすぎて自分の本当にやりたいことを我慢してしまったりする人に対して、「あの人は自意識過剰だ」などと使います。

自意識過剰の類語

自意識過剰と似た言葉には、他人に強く当たるさまを表す言葉で「横柄(おうへい)」「高飛車」「傲慢」が使われます。また自分の存在を強く意識しすぎる場合の言葉には「自己顕示欲が強い」「承認欲求がありすぎる」などがあげられます。

自意識過剰と自信過剰は違う

自意識過剰と似た響きをもつ言葉に自信過剰がありますが、自意識過剰と自信過剰は意味の異なる言葉です。

自意識過剰とは自分自身という存在に対して必要以上に意識することですが、この自意識過剰という言葉は2つに分けることができます。まず自分自身に意識を向ける私的自己意識、他者から見える自分に意識を向けることの公的自己意識です。

例えば、何か失敗をした際に、「謝ることは格好悪い」という感情が強すぎると、謝罪することを拒否してしまう場面もでてくるかと思いますが、これは私的自己意識が高い例でしょう。

また、他人から悪く思われたくないがために、過度に服装などを気にしたり、発言をためらったりする人は公的自己意識が強いといえます。

自分自身の内側にある自分という存在に対して、又は外側から見える自分に対しての違いがあり、意識しすぎてしまうことを自意識過剰といいます。

対して、自信過剰とは、自分の本来もっている実力を過大評価してしまうことで、自信を前面に押し出し過ぎてしまう人を自信過剰な人といえるでしょう。

以下の記事では自意識過剰な性格から脱却するために役立つ、思いやりや謙虚さを持った人の特徴や見習うべきポイントを解説しています。

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他人からみる自意識過剰な人の特徴

自意識は目に見えるものではないため自分ではその度合いに気づきにくく、自分のなかでは正しいことをしているつもりでも、ときに悪影響を及ぼしてしまうこともあります。

以下では自意識過剰と呼ばれる人の特徴をついて解説していきます。

自意識過剰だと他人の評価を気にしすぎる

他人からの評価を特に気にしすぎる人がいます。多くの場合は、自分の実力を下に見られる事が嫌であったり「できる人」と必要以上に思われたいと願ったりが考えられるでしょう。

当然仕事をする上で、上司からの評価はその後の待遇にも直結します。評価を気にすること自体悪いことではありませんが、あからさまなご機嫌取りのように上司へ取り入ったり、同僚や部下を下にみたりするようでは自意識過剰と思われかねません。

自分はどう思われているか気にする

他人の目を気にしすぎる行為も自意識過剰とみなされやすいです。外見に関して他人から良く思われたいという感情が強すぎると髪型や服装などに人よりも時間や手間、お金などを使ってしまいます。

また、「他人からよい人に見られたい」と考えすぎると、「これをやったら相手の失礼になってしまうのではないか」と自分の行動を制限してしまいがちです。さらに「失敗したくない」との思いは極度な緊張につながってしまうこともあるでしょう。

見られていると思い集中できなくなる

何百人の前で話をしなければならないといった場面では、なかなか自分の思いどおりに事が進まない場合が多くなると思います。しかし自意識過剰な人は、日常生活でも他人の視線を気にしてしまい、集中ができなくなってしまう事が多いでしょう。

他人は自分が思うほど、自分のことを見ていないものですが、「一挙手一投足見られているのではないか」と気にしてしまうと、人がいるだけで落ち着かない気分になり他人の目のことばかり考えてしまいます。

日本人は自意識過剰になりやすい

日本人は自意識が強い傾向にあるといわれています。これにはさまざまな要因が考えられますが、一例としては「礼儀を重んじる」文化であるため、他人に配慮する行動に慣れていることがあげられます。

自分が少人数であることを嫌うがために人に合わせようとすることも関係している可能性もあるでしょう。

自意識過剰の英語表現

自意識過剰は英語で「self-conscious」と表します。

self は「自己」
conscious は「意識する」

という意味をもち、以下の例の様に使用することが可能です。

You’re too self-conscious. (君は自意識過剰だね)

自意識過剰についてのまとめ

  • 自意識は自分という存在に対してもつ意識のことで、過剰にもちすぎてしまうと自意識過剰と呼ばれてしまい、それが原因で悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
  • また、自意識は私的自己意識と公的自己意識に分けられる言葉です。ただし自意識過剰と自信過剰とは意味が異なります。
  • 自意識過剰な人の特徴としては「評価を気にする」「自分はどう思われているか気にする」「見られていると思い集中できない」などが挙げられますが、そもそも日本人は自意識過剰となりやすい側面をもっているといえます。