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リスクマネジメント 意味とビジネスで使う場面
「リスクマネジメント」は、リスクを組織的に管理し、損失などを回避、または軽減することを言います。
国として、自治体として、企業としてだけでなく、個々のプロジェクトとして、家庭や個人としてなど、リスクマネジメントができる単位は様々でしょう。
最近のビジネスシーンでは、「コンプライアンスからリスクマネジメントの時代へ」と言われており、経営上でもより重要視されつつあります。
リスクマネジメントと危機管理の違い
リスク(Risk)は、“将来受けるかもしれない危険、恐れ”を意味するのに対し、危機(Crisis)は、“決定的段階、重大局面、(運命の)分かれ目、難局”など、すでに起こっていることを指しています。
この意味から分かるように、「リスクマネジメント」には、これから起こりうるであろうことに、事前に対応して置こうという管理で、「危機管理」は、すでに起こった事件や事象からのダメージを最小限に抑えようという考えがもとになっています。災害の後に設置されるのが、「リスクマネジメント室(体制)」ではなく「危機管理室(体制)」なのが一般的なのがいい例です。
リスクヘッジはリスクマネジメントの一部
ビジネスシーンでは、「リスクヘッジ」という言葉もよく使われます。「リスクヘッジ」はもともと金融用語で、「分散投資によってリスクヘッジを図る」などと使います。「ヘッジ(hedge)」には防止策という意味があり、「リスクヘッジ」は直接的な回避手段のみを指します。
「リスクマネジメント」は管理することで、リスクに対応するためにリスクの回避、低減、共有、保有などの手段をとります。
ゆえに、「リスクヘッジ」は「リスクマネジメント」のひとつの手段になります。
リスクマネジメントの例文
・家庭のリスクマネジメントのひとつには、保険加入もあります。
・ウェブ上でのリスクマッピングシステムは、○○市のリスクマネジメントとしての第一歩になります。
・わが社では10のリスクを想定し、日々の組織活動を行う上で、これらのリスクマネジメントも念頭に置いています。