創意工夫|読み方・意味・使い方・類語・英語表現を解説

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この記事では「創意工夫」の読み方や意味について解説いたします。

学校や会社などでもよく使われる言葉ではありますが、その意味や使い方についてはあまりよく理解していないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「創意工夫」の語源やビジネス上での使い方、類義語や英語表現なども含めて取り上げました。

この記事を通して「創意工夫」への理解が深まれば幸いです。

「創意工夫」の読み方・意味・使い方


「創意工夫」は「そういくふう」と読み、「方法や手段を新しく考え出すこと」という意味があります。

「創意工夫」は「創意」と「工夫」という2つの熟語からできている四字熟語なので、それぞれの意味についても確認しておきましょう。

「創意」は「これまでにない新しい思いつき」や「独創的な考え」、「工夫」は「色々と考えて、良い方法や手段を生み出すこと」という意味です。

何かをしようとする際「どうすれば効率がいいのか」や「より良くすることができるのか」といったように、様々な方法や手段を考え出すことを「創意工夫」といいます。

「創意工夫」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられるでしょう。

彼は文武両立を目指し、創意工夫に励んでいる。

勉強も部活も手を抜かずに頑張るのはとても素晴らしいことですが、時間や体力などの制限もありどっちつかずになってしまう恐れがあります。

そうした事態を防ぐ為には、限られた時間の中で成果を出す為の考えや工夫が必要です。

この例では、彼が文武両立する為の方法や手段を考えているということを表しています。

創意工夫の結果、あの会社は大ヒット商品を発売するに至った。

ヒット商品を生み出す要素の一つに、需要があるのは分かっているが商品化できていないものを作ることが挙げられます。

例えば予算の不足や素材の調達難など、色々な理由で商品化ができない場合もあるでしょう。

そうした中で代わりの素材を用いたりするなどして商品にするには、様々な工夫が必要だということです。

「創意工夫」の語源

「創意工夫」は先述のように、「創意」と「工夫」が合わさってできた言葉です。

「創」は「新しく生み出す」、「意」は「気持ち」や「考え」という意味があります。

「創」と「意」がくっついて「これまでにない新しい考え」という意味になったというわけです。

また「工」は道具を使って物をつくることが原義で、そこから政治や軍事など様々な活動を表すようになりました。

「工夫」における「夫」は「夫役」(ぶやく)のことで、土木事業などに人民の労力を動員することです。

つまり「工夫」とは様々な活動や労力のことで、そこから発展して現在のような意味を示すようになっていきました。

そしてこれら全てが合わさったものが「創意工夫」というわけです。

「創意工夫を凝らす」「創意工夫を図る」などと使われる

「創意工夫」は、「創意工夫を凝らす」や「創意工夫を図る」のように使われます。

上記のような使い方については、具体例を交えると分かりやすいかもしれません。

そこで以下にそれぞれの使い方の例文を用意しました。

創意工夫を凝らすには、十分な時間が必要だ。

「創意工夫を凝らす」とは「あれこれと考えて、良い表現方法を盛り込んだ」のような意味合いで使われます。

この場合の「凝らす」は「思考を凝らす」などと同様、「どうすればいいか一心に考えを巡らせた」といった意味です。

この例では、あれこれと考えて良い表現方法を盛り込むには時間が十分に必要だということを表しています。

資金不足を解消する為、創意工夫を図ることが求められた。

「創意工夫を図る」は「何かいい方法はないかを考える」という意味です。

今回の例だと、資金不足を解消する為のいい方法はないかを考えることが求められたということを表現しています。

もちろん、単に考えるだけではなく解消することまで求められているということは言うまでもありません。

「創意工夫」のビジネス上での使い方

敬称
「創意工夫」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

その使い方としては、例えば以下のようなものが考えられます。

社員一同の創意工夫の結果、当社は今年業界首位の売上を達成することができた。

どんな業界であっても一位になることはとても難しく、並大抵のことではありません。

首位の売上を成し遂げるには、「どうやったらもっと売上を伸ばすことができるのか」をあれこれ考え、実行に移して結果を出す必要があります。

この例だと、社員一同で様々な方法や手段を考え出した結果、その年の業界首位の売上を達成することができたということです。

新人研修では、創意工夫を続けるようにと教わった。

現状に満足して改善をしない人より、より良くする為にはどうしたら良いかを考えられる人の方が望ましいと感じる上司は多いでしょう。

今回の例では、そうした希望も込めて新人研修でそのように教えられたのかもしれません。

「創意工夫」の類義語と例文

考慮
「創意工夫」の類義語としては、下記のようなものがあります。

・趣向を凝らす

・意匠惨憺

また上記の類義語を使った例文は、次のようなものが挙げられるでしょう。

あの美術館は、趣向を凝らした作品が多いことで有名だ。

「趣向を凝らす」は「しゅこうをこらす」と読み、「より面白くなるように工夫すること」や「風情や趣が深みを増すように工夫すること」といった意味です。

今回の例では、あの美術館はより面白くなるように(あるいは、風情や趣が深みを増すように)工夫された作品が多いことで有名だということを表現しています。

意匠惨憺な時期を乗り越えたからこそ、大きな成果を残すことができた。

「意匠惨憺」の読みは「いしょうさんたん」で、意味は「工夫を凝らす為に苦労をすること」です。

この例だと、工夫を凝らす為に苦労した時期を乗り越えたからこそ大きな成果を残すことができたということでしょう。

「創意工夫」の英語表現

スキーマ
「創意工夫」の英語表現は、「ingenuity」や「creative」といったものが適当でしょう。

またそれらを使うと、以下のような例文を作ることができます。

There are lots of ingenuities in the production.(その製品には沢山の創意工夫がされている。

「ingenuity」は「工夫」や「発明の才能」などの意味があります。

なお「lots of」は「沢山の」という意味です。

He is very creative.(彼はとても独創的だ。)

「creative」は「独創的な」という意味で、カタカナ語の「クリエイティブ」の語源としても広く知られています。

「新しいものを生み出す」という点において、「創意工夫」の英語表現として適当だといえるでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「創意工夫」は「そういくふう」と読み、「方法や手段を新しく考え出すこと」という意味がある

・「創意」は「これまでにない新しい思いつき」や「独創的な考え」、「工夫」は「色々と考えて、良い方法や手段を生み出すこと」という意味があり、それらが合わさって「創意工夫」になった

・「創意工夫」は「創意工夫を凝らす」や「創意工夫を図る」のように使われる

・「創意工夫」の類義語としては、「趣向を凝らす」や「意匠惨憺」といったものが挙げられる

・「創意工夫」の英語表現は、「ingenuity」や「creative」などが適当