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この記事では「芳しくない」の読み方や意味について解説いたします。
ビジネス上でもよく見聞きする言葉ではありますが、その意味や使い方についてはよく分かっていないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「芳しくない」のビジネス上での使い方や類義語、対義語や英語表現も含めて取り上げました。
この記事の中で一つでも参考になるような内容があれば幸いです。
「芳しくない」の読み方と意味
「芳しくない」は「かんばしくない」と読み、「素晴らしい」を意味する「芳しい」に否定の「ない」をつけた言葉です。
「素晴らしい」という意味を否定しているので、「芳しくない」は「状態や状況が良くない」ということを意味しています。
「想定に反して良くない」というように、期待外れであるようなニュアンスを含んでいるのが特徴です。
ストレートに「良くない」と表すのではなく、「どちらかというと悪い」というように遠回しに表現する際に使います。
また「芳しくない」の使い方としては、例えば次のようなものが挙げられるでしょう。
当初の予想以上に円高になると輸出する時の商品価格が高くなる関係で、輸出によって収益を上げている会社は業績を下方修正することになります。
今回の例では、予想を上回る円高水準になったので業績が想定よりも良くないということです。
「芳しくない」は目上の人にも使える
「芳しくない」は婉曲的な言い回しであることから、目上の人にも使うことができます。
例えば業績が良くない場合、「業績は良くないです」と言うより「業績は芳しくないです」のように表現する方が角が立たないでしょう。
状況や状態が良くないことを目上の人に伝えたい時には、「芳しくない」のように柔らかい言い方がよく使われます。
「芳しくない」の使い方
この項目では、「芳しくない」の使い方として3例ご紹介します。
いずれもよく使われる表現なので、覚えておくとビジネス上だけではなく日常会話でも使えるかもしれません。
「体調が芳しくない」
体調が優れない場合であっても、「体調が良くないです」とはっきり言うのは憚られることがあるかもしれません。
そんな時には「体調が芳しくないです」のように表現することで、遠回しな言い回しにすることができます。
「良くない」ではなく「芳しくない」という言い回しにすることによって、婉曲的に体調があまり良くないことを伝えることができるというわけです。
これは日常会話でもビジネス上でもよく使われるので、覚えておくと良いでしょう。
「天気が芳しくない」
これから天気が悪くなりそうだったり、すっきりとしない空模様の時には「天気が芳しくない」という言い方をします。
例えば「どうにも天気が芳しくないので、午後からの外出は控えようと思う」のような使い方が考えられるでしょう。
「成績や評判が芳しくない」
「芳しくない」は成績や評判が良くない場合にも使うことができる表現です。
例えば「営業部内での彼の評判は芳しくないようだ」のように、やんわりと表現したい時に「芳しくない」を使います。
上記の例では「営業部内での彼の評判は良くないようだ」というと言い方がきつくなってしまうので、「芳しくない」を使った方が言い方が柔らかくなるというわけです。
「芳しくない」のビジネス上での使い方
「芳しくない」は先述のように、ビジネス上でもよく使われる表現です。
その使い方としては、例えば以下のようなものが考えられます。
確実に大ヒットするだろうと社内で大いに期待されていた商品でも、実際の売上は予想より伸びなかったということはあり得ることです。
今回の例のように、「予想に反して良くなかった」というニュアンスも含めたい場合は「芳しくない」という表現が適切でしょう。
理解度に差があったり体調不良などによる欠席が続いたりすると、当初の想定よりも研修が進まないということがあります。
この例では、何かしらの理由があり思ったよりも新人研修が進んでいないということです。
「芳しくない」の類義語と例文
「芳しくない」の類義語としては、下記のようなものが挙げられます。
・好ましくない
・望ましくない
また上記の類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。
「好ましくない」は「良いことではない」というような意味があります。
新入社員は目先の仕事を覚えたりすることに必死で、失敗をしたりなかなか成果が出なかったりするものです。
この例では、そんな新入社員にいきなり成果を要求するのは良いことではないということを表現しています。
「望ましくない」は「そうあってほしくない」や「願わない」などという意味です。
不正はいずれ露見するもので、長期的に見れば会社の利益や評判を損なうことになりかねません。
この例だと、上記のような理由から「不正なことをするのはしてほしくない」といった意味でしょう。
「芳しくない」の対義語と例文
「芳しくない」の対義語は類義語と反対で、「好ましい」や「望ましい」などが該当するでしょう。
それらの対義語を使うと、次のような例文を作ることができます。
仕事などで分からないことがあると、つい先輩に頼ってしまうことがあるかもしれません。
この例が表しているのは、そんな時でもまずは自分でどうしたら良いか考えるのが良いことだということです。
中途採用と新卒採用では、求められているものが異なる場合が少なからずあります。
この例のように、中途採用ではすぐに戦力になるような人物が求められることが多いです。
「芳しくない」の英語表現
「芳しくない」の英語表現としては、「unsavory」や「unfavorable」などが適当でしょう。
上記の英語表現を使った例文としては、以下のようなものが挙げられます。
「unsavory」は「芳しくない」や「不快な」といった意味です。
特に道義的に良くないことを表現する際に使われます。
「unfavorable」は「芳しくない」や「都合が悪い」などの意味で使われる言葉です。
今回の例のように、タスクや作業の進捗が良くない時などに使うことができます。
まとめ この記事のおさらい
・「芳しくない」は「かんばしくない」と読み、「素晴らしい」を意味する「芳しい」に否定の「ない」をつけた言葉で「状態や状況が良くない」ということを意味している
・「芳しくない」は目上の人にも使うことができる
・「芳しくない」の類義語としては「好ましくない」や「望ましくない」などが挙げられる
・「芳しくない」の対義語は類義語と逆で「好ましい」や「望ましい」といったものが該当する
・「芳しくない」の英語表現は「unsavory」や「unfavorable」などが適当