この記事ではキャッチーの意味や語源、使い方について解説いたします。

度々メディアや広告等で取り上げられる言葉ではありますが、字面や響きだけでは今ひとつ意味が伝わらないという方もいるかもしれません。

例や類義語、対義語等も交えながら、あらためてキャッチーという言葉について確認しましょう。

キャッチーとはなにか

「キャッチー」とは「受けそうであるさま、人気になりそうなさま」という意味があり、特に音楽において旋律が覚えやすい場合によく使われます。

また「キャッチーなフレーズ」や「キャッチーなコピー」等、幅広い分野で目にする機会があります。
この場合「キャッチーなフレーズ」は「受けやすそうなフレーズ」、「キャッチーなコピー」は「人気になりそうなコピー」というような意味です。

キャッチーの語源

キャッチーの語源は英語の「catch」(キャッチ)にあるといわれています。

「catch」には「つまむ」や「捉える」という意味があります。そこから派生して「人の心をつまむ」や「人の気持ちを捉える」という使われ方をするようになったと考えるのが一般的です。

キャッチーの使い方

キャッチーはその言葉の意味から音楽やドラマ等の芸能関係で使われることが多々あります。
またマスコミや広告関係で用いられることも多いです。ジャンルを問わず色々な分野で使うことができる言葉だといえます。

それでは代表的な例を通してキャッチーの使い方を確認してみましょう。

キャッチーな曲

キャッチーな曲とはそのまま変換すると「受けそうな曲」や「人気になりそうな曲」という意味です。
しかし、実際には「覚えやすそうな曲」という意味で使われることが多いです。

例えば以下のように使います。

「あのアイドルはキャッチーな曲を次々に発表しているので、口コミを通して次第に人気が出るようになった。」
覚えやすい曲はカラオケや飲み会等で話題に上がりやすく、その為そのアイドルも自然と人気になったということが読み取れます。
「キャッチーな曲をCMソングに起用したこともあり、あの商品は爆発的なヒットを記録した。」
覚えやすさに加えてつい口ずさみたくなるような曲はCMソングに用いられることが多く、該当のCMで取り上げられている商品が大きな売上を見せる例も何度も確認できます。

キャッチーなタイトル

キャッチーなタイトルは「衝撃的なタイトル」や「前衛的なネーミング」、あるいは「インパクトがある名前」といった意味があります。

タイトルがつけられる分野で用いられることから、小説や漫画、ドラマや映画等多岐に渡るジャンルで使われることが多いことがわかります。

キャッチーなタイトルは、以下のような使用例が挙げられます。

「あの本はキャッチーなタイトルがきっかけになって人気に火がつき、ついには映画化されるまでに至った。」
本やドラマ等を語る上で、タイトルは一番最初に話題に上がります。だからこそこの例では、そのタイトルがきっかけになって大いに人々の噂になって広まった様子が伝わってきます。
「視聴者の注目を集める為に、原作名は用いずにキャッチーなタイトルにすることを決めた。」
原作名を踏襲しないドラマや映画をたまに目にすることがあります。それはスポンサーやプロデューサーの視聴者を意識した意向が反映されているからかもしれません。
この例では、より視聴者の目につくことを念頭に入れてタイトル設定していることがわかります。

キャッチーな言葉

キャッチーな言葉には「韻を踏んでいる等耳の残るようなリズムの言葉」という意味と「意味や内容が素晴らしくて耳に残る言葉」という意味の二通りあります。

それぞれ次のような使い方をします。

「綺麗に韻を踏んでいたこともあり、あのキャッチーな言葉は今でも強く印象に残っている。」
ついCMソングのサビの部分だけを口ずさんだり、頭の中で繰り返されて離れなくなったという経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
それはこのキャッチーな言葉が使われているのが一因であることがあります。
「この前の選挙における当選の決め手は、あのキャッチーな言葉が市民の心に強く響いたからだといわれている。」
言葉は良くも悪くも力を持っており、時に人の意思決定に作用することがあります。この例では、それだけ人の心を打つ言葉が発されたことが伺えます。

キャッチーの類義語

キャッチーと同じような意味があり、似たような使い方をされる言葉には以下のようなものがあります。

受け入れられやすい
「あれだけ人々から受け入れられやすいコピーを思いつくのだから、彼は天才と言わざるを得ない。」
ここでは「キャッチーなコピー」を「受け入れられやすいコピー」と換言しています。

「コピー」とは「複製すること」という意味の他に「人間心理を深く理解して、言葉で人々の行動を変えること」という意味で使われることがあります。
言葉で人々の行動を変えることの意味で使う際、正式には「コピーライティング」です。

また「キャッチーなコピー」は縮まって「キャッチコピー」と表現するのが一般的です。キャッチコピーは謳い文句や煽り文句、あるいは惹句(じゃっく)と呼ばれることもあります。

 

 

覚えられやすい
「この前発表された小説は覚えられやすいタイトルだったこともあり、すぐにマスコミ各社から取り上げられた。」
この例では「キャッチーなタイトル」を「覚えられやすいタイトル」と言い換えています。

「覚えられやすい」以外では、「印象的な」という言葉と置き換えても文意は成り立ちます。

 

 

・人の心を惹く
「彼の人の心を惹く言葉の数々は度々メディアでも取り上げられ、その年の最も素晴らしいスピーチに認定された。」
「キャッチーな言葉」を「人の心を惹く言葉」と表現している例です。

演説やプレゼンテーション、スピーチ等の場では、どれだけ人の心を惹くことができるかが成功要素の一つと考えられます。
この例では、その言葉によって大いに成功したことが確認できます。

 

キャッチーの対義語

「キャッチー」は「受けそうであるさま、人気になりそうなさま」という意味があるので、対義語は次の例のようにその逆の言葉が考えられます。

・魅力がない
「あれだけ魅力がないタイトルでは、視聴率を上げることは難しいだろう。」
ドラマのタイトルに魅力がないことが低視聴率の遠因だと指摘しています。反対に「キャッチーなタイトル」であれば、高視聴率のきっかけだとされる場合もあります。
・人気にならない
「あまり印象に残らないこともあり、この前のは人気にならない曲という評価が妥当だろう。」
頭に残るようなメロディや印象に残るような曲調ではなかったことから、人気にならない曲という評価をされています。