※本サイトはプロモーションを含んでいます。
ライブやコンサートに行ったときに、開演前のステージで楽器の調整をしていたり、楽曲の合間にミュージシャンのギターを取り替えにステージに出てきたりするスタッフに気づいた人もいるのではないでしょうか。
このようなライブ会場で楽器に関わることを行うのがローディーです。この記事では、ローディーの仕事内容や向いている人の特徴、ローディーになるにはどうしたらよいのかなどを中心に、気になる給料や将来性について解説していきます。
ローディーとは
ローディーは、主にライブやコンサートで楽器の手配、運搬、セッティング、チューニング、メンテナンス等を行い、ミュージシャンをサポートする仕事です。
ライブの主役はミュージシャンですが、ステージでプレイするミュージシャンの裏では、音響、照明、設営や警備など、多くのスタッフが現場を支えています。ローディーも楽器類を扱うスタッフとして欠かせない存在です。
ライブでは、ギターやドラムといった実際に演奏する楽器のほかにアンプなどの機器が必要で、電子機器は輸送にも気遣いが必要です。ミュージシャンだけでは難しい、楽器の輸送や設置、メンテナンスを担当するスタッフとしてローディーが活躍します。
大きなツアーを行うようなバンドではミュージシャン一人ひとりにローディーがつき、楽器や機材のことだけでなく、ミュージシャンのメンタル面のサポートにも気を配っています。
「ローディー」という呼び名は、もともとコンサートツアーや巡業を意味する「road」からきているといわれています。昔は、今でいうローディーの役割をする人を「バンドボーイ」「ボーヤ」などと呼び、ミュージシャンを目指している若者が通る、付き人や弟子という立場で見られていました。
しかし、今ではローディーは楽器や機材の面からミュージシャンのサポートをする、音作りに欠かせないプロフェショナルとして確立された職業となっています。
ローディーの仕事内容
ローディーの仕事をライブの流れに沿って説明していきます。
1.楽器・機材の積み込み、運搬
初めの仕事はライブで使用する楽器や関係する機材の運搬です。機材車に積み込み、ライブ会場まで運搬し、降ろす作業です。
楽器の積み込みと降ろし、というと誰にでも簡単にできることのようにも感じますが、楽器は非常にデリケートで、安全に運搬するためには知識とテクニックが必要です。楽器や機材にダメージを与えないように、運搬中の振動や荷重のかかり方、磁気の強い機材を近くに積まないようになどのことに気を配りながら、スピーディーに作業しなくてはなりません。
ツアーやバンドの規模にもよりますが、機材車の運転もローディーが任されることも少なくありません。ローディーの仕事に就くなら運転免許は取っておいたほうが有利です。
2.セッティング・チューニング
ステージに楽器や機材をセッティングし、チューニングする作業です。会場の広さや床材の違い、屋内か屋外かなどでも楽器の音の響き方は変わってきます。状況に合わせてセッティングを行う必要があります。
また、本番前は音響、照明などたくさんのスタッフが動いてステージの準備をします。限られた時間で効率よくセットしていくテクニックが必要です。
楽器のチューニングはミュージシャン自身が行うこともありますが、ローディーが行う場合もあります。必要に応じて、弦の張替えなどのメンテナンスも行います。
3.ステージサポート
ライブ中はステージの袖に控えて、ギターの持ち替えのサポートや、なにかトラブルがあったときにすぐに対応できるように体制を整えておきます。
ライブはよっぽどのことがない限りアクシデントが起きても続行されます。マイクが倒れた、コードが抜けた、ギターの弦が切れた、というような場合には、ステージに出てフォローします。
ローディーはステージで目立たないように、黒い服装でスタンバイするのが基本です。ステージ上で作業する場合には、ライブ会場の雰囲気を妨げないような空気感をつかんだ立ち居振る舞いができなくてはなりません。
エフェクティングをローディーが担当することもあります。エフェクターは主にギターにつないで音の質を変える音響機器で、多くの場合はミュージシャンが演奏しながら足で操作しますが、場合によってはステージ袖でローディーが操作することもあります。経験やセンスが求められる仕事です。
4.楽器・機材の搬出
ライブが終了したら楽器や機材をステージから降ろして(バラシと呼ばれます)搬出します。
ローディーに向いている人の特徴
ローディーの仕事にはどんな資質が求められるのでしょうか。向いている人の特徴をいくつかあげてみます。
▼音楽が好きな人
あたりまえのことですが、ローディーは音楽が好きな人でなければ務まりません。音楽が好きな人にとっては、ミュージシャンの生の演奏をサポートする最前線の現場で働くことができる最高の職場でしょう。
楽器や音に関する知識も必要ですから、楽器演奏の経験がある人、音感に優れている人であれば、スキルを存分に生かして働くことができます。ミュージシャンを目指していた人が転向してローディーになるということも少なくありません。
▼体力がある人
ローディーの仕事は重い機材の積み下ろしやセッティングなど、体力を使う場面が多くあります。また、全国ツアーなどで長期の出張になることもあります。
時間帯もまちまちで休日も決まっていない中で、連日力仕事を続けられる体力がローディーの仕事には必要といえます。
▼気配りと対応力に優れた人
ライブはミュージシャンと多くのスタッフのチームプレーで出来上がっています。ミュージシャンやスタッフが求めているものを察知して的確な動きができる気配りが必要です。ローディーの仕事は現場で覚えることが多いので、先輩や上司に対して実直に対応できることも大事です。
また、ライブ中はいつ何が起こるか分かりません。アクシデントがあっても慌てずに、今すべきことはなんなのかを瞬時に判断できる対応力も求められます。
ローディーになるには
学歴や資格は不要
ローディーになるために特別に必要な資格や学歴はありません。ミュージシャン出身者や楽器店で働いていた人、製作スタッフから転向する人など前職はさまざまですが、楽器や音楽の知識が必要なため、全く違う業界からというよりは、音楽に関わる仕事からの転向がほとんどです。
経験のない人がローディーを目指すなら、専門学校に通うのもひとつの道です。音楽系の専門学校の中には、ローディーコースを設けている学校もあります。
楽器や演奏に関する知識・技術が求められる
楽器のセッティングやメンテナンスを行うローディーの仕事には、楽器や演奏に関する知識と技術が求められます。自身がミュージシャンとして活動をしていた人がローディーに転向するケースも多くみられます。
知識や技術の身につけ方はひとつではありませんので、必ずしも音楽系の学校を卒業していなければならないということはありません。しかし、経験のない人がローディーを目指すのであれば、専門学校のローディーコースに通うのもよいでしょう。
ローディーコースでは、楽器の構造などの基本から楽器や機材の扱い方を学べ、現場実習まで経験することができます。
音楽プロダクションや、アーティスト自身が募集を出すことも
ローディーの働き方は、音楽プロダクションに所属する、ローディー専門のマネジメント会社で働く、派遣会社に登録して働く、フリーで働くなどいくつかパターンがあります。
レアなケースではありますが、ミュージシャン自身が募集していることもあるようです。ホームページやブログなどで募集をかけていることがありますので、気になるミュージシャンの情報はマメにチェックするとチャンスがあるかも知れません。
ローディーの年収
ローディーの年収は、一般的に300万円~400万円程度といわれています。また、業務委託での仕事が多く、正規雇用のようにさまざまな手当てが期待できないのが現状です。
体力を必要とする仕事なので、年齢を重ねると続けるのがキツくなるという声もあるようです。一生ローディーを続けるのか、製作などの仕事に転向するのか、人生設計を考える必要もあるかも知れません。
ローディーの勤務体系と休日
ライブツアーに同行するローディーの場合、勤務時間はかなり不規則になります。スタジオでのリハーサルが深夜に及ぶこともありますし、ライブ当日は朝早くから運搬、セッティング、本番、搬出と長時間勤務になります。全国ツアーに同行すれば、長期出張で自宅に帰れない日々が続くこともあります。
大きなイベントが終わった後などにはまとまった休みが取れるケースが多いですが、決まった時間に働きたい人や自分の好きな日に休みたい人には、ローディーの仕事は向いていないでしょう。
ローディーの働き方のひとつに、コンサートホールやライブハウスに直接雇用されるパターンがあります。この場合はシフト制で働くのが基本なので、ある程度規則正しい働き方ができます。一人のミュージシャンに寄り添うという醍醐味はありませんが、出張もなく安定した働き方が期待できるでしょう。
ローディーの将来性
ここ数年で音楽業界のあり方は変わってきました。CDが売れなくなり配信が主流になるなど、発信する側も変化に対応する必要が出てきたといえるでしょう。
ライブもデジタル配信が盛んになってはいますが、ライブの臨場感はほかに代えがたいものがあり、近い将来にライブ自体が極端に衰退することは考えにくいといえます。
ライブを支えるローディーの仕事もロボットに任せることができない繊細な感覚を必要とするものですので、需要がなくなることはないでしょう。
ただ、ローディーの仕事自体がもともと雇用に不安定な部分があるのは否めません。安定した雇用や労働時間の改善などはすぐに見込めないことも事実として捉えておく必要があるでしょう。
まとめ この記事のおさらい
転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。 まずは転職サイト、転職エージェントを気軽に利用してみましょう。 業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較 転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方 マナラボが特におすすめする転職エージェント・転職サービスは以下のとおりになります。
それぞれの特徴を申し上げると、管理職クラス・外資希望の方ならJAC Recruitment・20代ならリクルートエージェントをおすすめします。JAC Recruitmentはリクルート、dodaに次ぐ第三の売上規模を持ち、外資系に関してはTOPの人脈を持ちます。自分の実力を活かせる場を探している方は特におすすめです。
年収アップを実現したい方に。外資系企業への転職はJAC Recruitment また、ハイクラスは他にビズリーチもございます。
リクルートエージェントは最大手で、まず転職すべきか、今の会社の方がよいのかの相談に乗っていただけます。転職案件は各年齢全般に渡って用意しているのも最大手ならではです。まずはご自身の経歴から、適正の年収なのかを相談していみてはいかがでしょうか?
dodaは転職サイトとエージェントの両方の側面をもっています。とりあえずどんな求人があるのかな?と気になった場合はdodaがおすすめです。またdodaの登録はとても簡単でオレンジ色のボタンから必須項目を入れるだけで5分での登録が可能です。転職案件は20代から30代向けがもっとも多いようです。 またdodaには各業界の年収を知ることができるページもございます。 簡易的なものですが、一度利用してみてはいかがでしょうか。