パーソナルトレーナーとは|仕事内容・必要資格・年収・将来性など解説

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「理想のカラダを創りたい」と思ってトレーニングを始めても、思ったような成果が出なかったり、どんなトレーニングをしたらいいのかわからなくて困ったりした経験がある人は少なくないのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのが「パーソナルトレーナー」です。
この記事では、パーソナルトレーナーの仕事内容や持っていると有利な資格、活躍の場や将来性などについて解説します。

パーソナルトレーナーとは

「パーソナルトレーナー」とは、1対1のマンツーマンでトレーニング指導をする仕事です。お客様の要望に合わせてトレーニングやエクササイズの指導、食事指導などを計画し、総合的にサポートします。

パーソナルトレーナーの仕事内容

パーソナルトレーナーの仕事で大事なのは、お客様がトレーニングに何を求めているのかを聞き出し、正しく理解し共有することです。パーソナルトレーナーは、お客様が理想とするゴールに最適なルートでたどり着けるようにサポートするのが仕事です。トレーナーとお客様の間で、目的や目標ににズレを生じさせないことが大変重要です。

トレーニングをしたいと考える人の目的はさまざまです。「半年で10kg体重を落としたい」というような具体的な目標を持った人もいれば、「いつまでも若々しくいたい」「今の体力を維持したい」という緩やかで長期的な目標の人もいます。
パーソナルトレーナーは個々の目標をしっかりヒアリングし、その人にとって最適なトレーニングメニューを策定します。

もちろん、一度計画を立てたら終わりということではありません。トレーニングは1日で完結するものではなく、長期的に続けていくものです。続けていく中では思ったように結果が出なかったり、生活スタイルが変化して今までと同じトレーニングがままならなくなったりすることも少なくありません。お客様の変化をいち早く察し、メニューの見直しも随時行う必要があります。

食事指導やメンタルケアも重要な仕事

多くの場合、トレーニングには食事指導も伴います。栄養管理やカロリー摂取量など食事面の指導もパーソナルトレーナーの仕事です。パーソナルトレーナーは、身体的なトレーニングを行うスキルに加え、栄養管理や食事に関するスキルも身につけていることが求められます。

もうひとつ、パーソナルトレーナーにとって非常に重要な役割があります。それはお客様のメンタルケアを行うことです。
トレーニングや食事療法を続けるのは大変な精神力を要するものです。思うようにトレーニングができないことで落ち込んだり、結果がでなくて投げやりになったりする人も珍しくありません。お客様の気持ちが揺らいだときに、悩みを聞き、寄り添って解決へと導いていくこともパーソナルトレーナーの役割です。お客様のモチベーションをいかに維持させてよいゴールを向かえることができるかはパーソナルトレーナーの腕の見せどころといえるでしょう。

パーソナルトレーナーになるには

パーソナルトレーナーとして就職する上で必須の資格はない

パーソナルトレーナーになるには必須の資格はありません。「パーソナルトレーナーです」と名のればパーソナルトレーナーだということになります。
しかし、現実的に考えればなんの経験も知識もない人にできる仕事ではありません。ジムに所属して働くにしても独立するにしても、なんらかの資格を持っていることはアピールポイントになるでしょう。

体育大学やスポーツ関連の専門学校などの出身者が多い

パーソナルトレーナーを目指す人は、大学やスポーツ系の専門学校で基礎を学ぶのが最も一般的な道といえるでしょう。パーソナルトレーナー専門の学科を設けているスクールもあり、カリキュラムには資格取得支援や現場実習も組み込まれています。

スポーツジムやフィットネスで経験を積んでから独立する人も

パーソナルトレーナーを目指す人は、まずはスポーツジムやフィットネスクラブに就職して経験を積んでいく人が多いようです。ジムやフィットネスクラブでは、教育や研修が無料で受けられるところもあります。正社員として就職すれば収入も安定しますので、その間にしっかりスキルと経験を身につけることができます。

ジムやフィットネスクラブにはさまざまな年代、さまざまな目的のお客様がいます。パーソナルトレーナーとして幅広い経験を積むには適している環境です。
また、最終的に独立を目指す場合にも重要になる、トレーナー同士の横の繋がりやお客様との関係性を築くこともできます。

パーソナルトレーナーへの転職に有利な資格

パーソナルトレーナーとして働くのに資格は必須ではありませんが、取得しておくと転職に有利だと考えられるものをいくつか紹介します。

①:健康運動指導士

公益財団法人健康・体力づくり事業財団が主催する資格です。1988年に厚生大臣の認定事業として創設され、2006年からからは、法人健康・体力づくり事業財団独自の事業として実施されています。

健康運動指導士は「健康運動指導士とは、保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の調整等を行う役割を担う者をいいます。」と定義されています。

資格を取得するには、健康運動指導士養成講習会を受講するか、健康運動指導士養成校の養成講座を修了して、健康運動指導士認定試験に合格する必要があります。資格は5年ごとの更新です。

②:NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

NSCA-CPTは米国NSCAの認定資格で、国際的に信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格です。「健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格」と定義されています。

試験はコンピュータベース試験で行われます。トレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。
認定資格は3年ごとの更新で、必要なCEU(継続教育単位)を取得して、資格の更新続きを行わなくてはなりません。

③:NESTA-PFT(NESTA 認定パーソナルフィットネストレーナー)

NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)の認定資格です。「クライアントのニーズやゴールに的確なプログラムを提供できる“プロフェッショナル”を育成することを目的としています」と定義されています。

次の3つのいずれかに該当しない場合には、NESTAの認定する養成講座・コースの受講が必要となります。

1.1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
2.1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
3.体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している

資格の有効期間は4年間で、NESTAの継続プログラムで所定の単位を取得することで更新が可能となります。

④:JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)

日本トレーニング指導者協会が認定する資格です。JATI認定の資格は「JATI-ATI(基礎)」「JATI-AATI(上級)」「JATI-SATI(特別上級)」の3種類あり、ATIはその中でも基礎的な資格となります。
資格を取得するためには、養成講習を受講し、自己学習課題を提出した上で、認定試験に合格する必要があります(養成講座、自己学習課題は所定の資格を取得している人は免除される措置があります)。

資格は5年ごとの更新で、協会が指定する「継続単位」を15単位以上取得することが必要です。

パーソナルトレーナーの年収

パーソナルトレーナーの年収は、勤務場所や形態によって違ってきます。ジムやフィットネスクラブに勤務するのが最も一般的な働き方ですが、この場合、年収で300万円くらいからのスタートとなる場合が多いでしょう。成功報酬型の給与制度を採用している場合は、自分にお客様がつくほどインセンティブが入ります。

フリーランスでジムやフィットネスクラブと契約して働く場合は、60分の1トレーニングあたり3,000円~5,000円くらいが相場で、施設使用料などを納める必要も出てきます。

独立開業した場合はトレーニング料金は自分で決めることが出来ます。パーソナルトレーナーとして人気が出で付加価値をつけることが出来るようになれば、高い料金設定でもニーズが見込めるでしょう。

パーソナルトレーナーの勤務体系と休日

ジムやフィットネスクラブに勤務するパーソナルトレーナーは、ジムの営業時間に合わせてシフト制の勤務となる場合が多いでしょう。フリーランスであれば、お客様とトレーニングの日程を決めて、その時間に働くのが一般的でしょう。

パーソナルトレーナーは自分の身体のメンテナンスも怠るわけにはいきません。休日は自分のトレーニングや勉強の時間に充てる人が多いようです。

パーソナルトレーナーの将来性

近年は個々のライフスタイルが多様化してきています。また、スポーツをしている人だけではなく、健康や美しさを保つためのトレーニングも注目されてきており、性別、年齢問わずパーソナルトレーニングのニーズは高まっているといえるでしょう。

パーソナルトレーナーは人として気に入ってもらえるかどうかがお客様を呼ぶポイントのひとつになります。コンセプトを打ち出して自分をアピールしていくことが活躍のポイントとなるでしょう。

パーソナルトレーナーがおもに勤める場所

パーソナルトレーナーの勤務先として、最もスタンダードなのはジムやフィットネスクラブです。社員として就職する場合もあれば、経験を積んでフリーランスになり、ジムやフィットネスクラブと契約して仕事をするケースもあります。

社員であれば安定した給料がもらえることや、研修や教育が受けられるメリットがあります。フリーランスは時間やメニューを自分で決められるのがメリットですが、集客のための宣伝などを自分で行わなくなくてはなりません。

パーソナルトレーナーは独立開業する人も多い職業です。独立開業すれば、自分の理想とする空間でオリジナルメニューを提供することが出来ます。ただし、経営のノウハウやトレンドを読む力などがないと、長く続けていくのは厳しいかもしれません。

パーソナルトレーナーについてのまとめ

  • パーソナルトレーナーは1対1のマンツーマンでトレーニング指導をする仕事です。
  • パーソナルトレーナーとして働くうえで必須の資格はありませんが、資格を所有していることはアピールポイントとなります。
  • パーソナルトレーナーの働き方で最もスタンダードなのはジムやフィットネスクラブで働くことです。社員として就職するケースとフリーの業務委託のケースがあります。
  • 独立開業も多い職業ですが、長く続けるためには経営のノウハウやトレンドを読む力が必要でしょう。