この記事では「牧師」について解説いたします。

日常生活を送る上でもよく見聞きする職業ではありますが、その実態についてはあまりよく分かっていないという人も多いかもしれません。

そこで今回は「牧師」の仕事内容や「神父」との違い、なり方や向いている人なども含めてまとめました。

この記事を通して「牧師」に対する理解が深まれば幸いです。

牧師とは


「牧師」は儀式を行う権限や資格を教会から与えられた人、あるいはその職業のことです。

「牧師」はプロテスタント教会に属し、「礼拝」に加えて洗礼や最後の晩餐を再現する儀式「聖餐(せいさん)式」を実施します。

牧師の仕事内容


「牧師」の仕事内容は早朝の祈祷会にはじまり、信者の家庭に出向いて行う家庭集会や定期的に開くカウンセリングなどです。

様々な困りごとや悩みなどを抱えている信者の相談に対応する時間を設けており、一日中信者の心を支える活動をしています。

したがって信者を導き、支えることは「牧師」の重要な仕事の一つです。

「牧師」と「神父」の違い

「牧師」と混同されがちな職業として「神父」が挙げられます。

「牧師」はプロテスタントの教会に所属するのに対し、「神父」が所属するのは基本的にカトリックの教会です。

その他に、その職務内容についても「神父」と「牧師」の違いが確認できるでしょう。

「神父」はカトリックの信仰の主柱である祭儀「ミサ(礼拝集会)」のほかに罪を許す「洗礼」や結婚式に当たる「婚姻」、聖職者を任命する「叙階(じょかい)」などの儀式を執り行います。

また「神父」は早朝からミサを開き聖書の研究会を行うなどして、信者が信仰を深めるよう促すのも仕事です。

日によっては病院に入院中の信者を訪ねて病を癒す儀式「病者の塗油(とゆ)」を施すこともありますし、夜間でも悩みを抱えた信者からの相談に対応するということもあります。

牧師になるには

千載一遇
いざ「牧師」になりたいと思っても、実際にはどのようにしてなるのかよく分からないという人は多いことでしょう。

そこでこの項目では、「牧師」のなり方についてピックアップしました。

①神からの召命(しょうめい)を受ける

「牧師」になるには、神からの「召命(しょうめい)」を受けることが必要です。

「召命」とは聖書の中に多用されている、神の恵みによって神に呼び出されることを指しています。

今日ではプロテスタント教会でおもに神によって呼ばれて神に献身し、教会の奉仕者としての使命を与えられることです。

「牧師」になりたい気持ちだけでは聖職者の道を歩むには不十分だとされています。

聖職者として生きることは神に与えられた自分の使命だという確信を持たなくては、「牧師」になることはできないのです。

しかしながら、この使命に対する確信さえあればどんな困難にも怯まず前進するための強力な支えになることでしょう。

したがって「牧師」になるには、繰り返し自分の気持ちを確かめる必要があります。

②各教派が認定した神学校や大学の神学部に入学する

「召命」を確信して「牧師」への道を進む場合、基本的に各教派が認定した神学校や大学の神学部での学びが必要です。

洗礼を受けてから1~3年以上の信者歴があること、所属教区の「神父」や「牧師」から推薦を受けられることなどが求められます。

最終学歴は高校卒業以上、あるいは大学卒業を要求される場合が多いです。

神学校や大学の神学部では旧約聖書や新約聖書などの神の教えについて学びます。

その他に学ぶことができるのは悩みを抱える人に対するカウンセリング方法、教会音楽などの文化、奉仕活動の方法などについてです。

また「神父」や「牧師」が教会を管理・運営する方法や聖職者としての役割についても勉強します。

「神父」を養成する神学校は6年制、「牧師」であれば4年制であるのが一般的です。

卒業後は数年間アシスタントや伝道師として現場で働きながら経験を積んでいくパターンがよく見られます。

カトリック教会では司祭の叙階までに6~10年もかかり、一人前になるまでには非常に長い年月が必要です。

③伝道師として活動する

先述のように、神学校や神学部を卒業した後の数年間はアシスタントや伝道師として活躍していきます。

「伝道師」はキリスト教の聖公会・プロテスタントの教職者の一つで、「牧師」とは区別されています。

属する教会などにもよりますが、一般的には聖礼典を執行する権能を持たない、下位教職位の教会担任教師です。

聖礼典を執行する権能を持つ教会担当教師を正教師というのに対して、それを持たない伝道師を補教師という場合もあります。

この「伝道師」としての経験を踏まえて、次第に「牧師」になるために必要な知識や経験なども積み重ねていくということです。

④按手礼(あんしゅれい)にて牧師に任命される

上記のような経験を経て「按手礼(あんしゅれい)」にて「牧師」に任命されれば、晴れて「牧師」となることができるという流れです。

「按手礼」とは英語では「ordination」と表現され、キリスト教会で信徒を重要な職務(「牧師」,司祭など)に就かせる際に行われる聖別の儀礼を指します。

上長により本人の頭に手が置かれますが、この意味するところは自分たちが受け継いできた牧者としての権能や必要な賜物の志願者への授与と継承を神に願うことです。 

牧師に向いている人


「牧師」に向いているのは、聞き上手で人の役に立ちたいという気持ちが強い人です。

悩みや不安を抱えた人が「神父」や「牧師」を頼って教会を訪れることは多く、こうした人たちを全員受け入れることが「神父」や「牧師」の大事な仕事だといえます。

そのため助けを求めて訪れる人々の「役に立ちたい」あるいは「力になりたい」といった気持ちが重要です。

悩みの程度や内容は千差万別ですが、どんな悩みを持った人でも受け入れていくには、人の力になりたい気持ちが最も必要だといえるでしょう。

したがって日頃からよく相談を持ちかけられる人、いわゆる「聞き上手」や「話しやすい人」と言われる人は「神父」や「牧師」向きの人といえます。

1人前の「牧師」になるには多くの人の悩みや苦しみを受け止めるだけの度量の広さ、深い思いやりが不可欠です。

人の内面とは多様な背景を持った人々とできるだけ多く接することで磨かれていくものだといえます。

したがって自分の好き嫌いや得意不得意で人付き合いを変えるのではなく、誰とでも積極的に心を開いて接していこうという気持ちが欠かせません。

牧師の給料・年収


「牧師」はおもにプロテスタント教会の信者からによる献金によって生活しています。

所属する教会によって給料が異なりますが、「牧師」は「清貧」の精神から年収200万円程度で慎ましく生活しているケースも少なくないようです。

ただし「牧師」が教会などで生活する場合は家賃や水道光熱費など生活に必要な費用は全て教会がカバーしてくれます。

また宗派にもよりますが、万一教会からの給料が教派で設定した最低賃金に満たない場合、教会が所属する教区から補助金を出してくれることもあるのです。

決して高給とはいえませんが、あまり贅沢をせず慎ましく生活をしているのでお金に困るといったことはほとんどないとされています。

ただし近年では信者が減り高齢化しているため、献金の増加や増額を期待することはあまり現実的ではありません。

そのため幼稚園や保育園などを運営したり、学校や教育施設に出向いてキリスト教を教える講演をしたりするなど、収入を増やしている人も多いようです。

牧師の勤務体系と休日


「牧師」は生活と密接した部分も多いため、勤務体系や休日ははっきりしていないことが多いです。

いつでもどこでも務めを果たさなければならないので基本的に「牧師」の勤務時間に定めはなく、プライベートな時間と労働時間を区別するのは難しくなっています。

ただしミサ(礼拝集会)や祈祷会などは決められた日時に定期的に行うので、生活サイクルは一定しており規則正しい毎日を送ることが可能です。

牧師の将来性

晴耕雨読
「牧師」の将来性は、今のままではあまりないかもしれません。

日本のキリスト教信者数は100万人余りで、人口に占める割合はわずか1%弱となっています。

キリスト教は日本人にとってまだまだよく知られていない存在で、決して身近な宗教ではないのが現状です。

また日本では少子高齢化が急速に進んでおり、信者の減少や献金の不足が懸念されます。

そんな中でも若手ならではの行動力や発想力、SNSなどを活用していけば、新しい宣教の突破口が開けるかもしれません。

まとめ この記事のおさらい

  • 「牧師」は儀式を行う権限や資格を教会から与えられた人、あるいはその職業のこと
  • 「牧師」の仕事内容は早朝の祈祷会にはじまり、信者の家庭に出向いて行う家庭集会や定期的に開くカウンセリングなど
  • 「牧師」と「神父」は儀式を行う権限や資格を教会から与えられた人である点においては共通しているが、宗派や属する教会、その職務内容などが異なる
  • 「牧師」になるには神からの召命を受け各教派が認定した神学校や大学の神学部に入学し、「伝道師」として活動して「按手礼」にて牧師に任命されることが必要
  • 「牧師」に向いているのは、聞き上手で人の役に立ちたいという気持ちが強い人
  • 「牧師」は「清貧」の精神から年収200万円程度で慎ましく生活しているケースも少なくないが、教会などで生活する場合は家賃や水道光熱費など生活に必要な費用は全て教会がカバーしてくれる
  • 「牧師」は生活と密接した部分も多いため、勤務体系や休日ははっきりしていないことが多い
  • 日本では少子高齢化が急速に進んでおり、信者の減少や献金の不足が懸念されることから「牧師」の将来性は今のままではあまりない
  • 「牧師」は若手ならではの行動力や発想力、SNSなどを活用していけば、新しい宣教の突破口が開けるかもしれない

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