足元を見るの意味と使い方・例文、語源・由来と、類義語について解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

足元を見るの意味とは

足元を見るとは、相手の弱みを見つけ、付け込むことを意味し、「足下を見る」と書くこともあります。

足元を見るの由来・語源

足元を見るの由来は、昔の宿場町では旅人の足元(足下)を見て疲れ具合を推し量り、高い宿泊費を要求するということが由来となっています。

旅人の足元の汚れ具合で、汚れていればいるほど疲れていると判断するといった風習が、この「足元を見る」という言葉の語源になっています。

現代では、疲れ具合で判断されることはありませんが、ゴールデンウィークやお盆などの宿泊施設の需要が高くなる期間に、宿泊費が高くなることからも、その風習や考えは今も昔も変わっていないといえます。

足元を見るのビジネスシーンの意味

足元を見るという言葉はビジネス用語ではありません。

ただし、ビジネスシーンにおいて足元を見るという行為はしばしば行われます。

例えば営業の場合、「何とか契約を取りたい」という強い気持ちが表に出過ぎ、利益が全くでないような条件を提示されることや、大手企業とのパイプを作りたいがあまり、赤字覚悟の条件を飲まざるを得ないこともあります。

このような時が、まさに「足元を見られている」状況です。

足下を見るの例文、使い方

例文1
どうしても今月中にあと一つ契約を取らなければいけない、というこちらのノルマが相手にバレてしまい、利益が出ない条件で販売せざるを得なかった。
足元を見られた。
例文2
いくら商売が大切だと言っても、相手の足元を見るような真似をするのはどうかと思う。

足元を見るの類似表現・類義語

足元を見るの類似表現・類義語としては、「痛い所を突く」があげられます。

痛い所を突くとは、相手の弱みや、突かれる(指摘される)と困る箇所を指摘するという言葉で、主に「痛い所を突かれた」のように、受け身側が利用する言葉です。

足元を見るの場合、弱みに付け込み物事を進められる様子をあらわしますが、痛い所を突くの場合、弱みを指摘されるという意味なので、言葉に対するイメージは、足元を見るのほうが悪く捉えられます。

足元を見るの対義語

足元を見るとは、人の弱みに付け込むことを意味するので、厳密な対義語はありません。

それでもあえて「足元を見る」の対義語を探すのであれば、

・足元を見ない、
・弱みに付け込まない

といった意味をもとに拡大解釈し、

・正々堂々と
・胸(襟)を開いて
・裏表なく
・公明正大

という言葉があげられます。

特にビジネスシーンにおける「足元を見る」の対義語を表現するのであれば、

・紳士的

といった表現がふさわしいかもしれません。

対義語・類義語の例文

痛い所を突くの例文
「私が主張する強引な展開に対して、客観的なエビデンスを示すように言われてしまった。痛い所を突くなぁ。」
紳士的の例文
「こちらがどうしても契約したいという事情を知っているにも関わらず、先方はきちんと紳士的な取引契約をしてくれた。」