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マイペースというと、空気が読めず、指示した通りのタイミングで仕事をしてくれないなどといったマイナスのイメージが強い性格です。
しかし、淡々と自分のペースで仕事が進められるのは、ビジネスにおいて重要なスキルでもあります。
ここでは、マイペースという特徴をビジネスに活かす方法や、職場のマイペースな人との付き合い方について解説します。
マイペースの意味とは
マイペースという言葉は、「my」「pace」という英単語を使った和声英語です。もともとはマイナスの意味は一切なく、「自分に合った方法・進度」を意味していました。
持久走やマラソンをやったことのある方なら、周りに影響されずに自分のペース、「マイペース」で走ることが大切だと言われたことがあるでしょう。
しかし、マイペースが人の性格に使われるようになり、マイナスのニュアンスで用いられることが出てきました。
ビジネスにおいて、仕事のスピードやチームワークはとても重視されます。
仕事の流れとして、上司が指示を出して、部下が実行していきますが、指示が守られないと、上司は複数の部下を管理するのが難しくなってしまいます。
社員はそれぞれ自分の仕事の仕方を持っていますが、会社のルールは優先されるべきです。
しかし、マイペースな人は、会社のルールと自分のルールが合わない場合でも、かたくなに自分のルールにこだわってしまう傾向があります。
上記がマイペースという言葉がマイナスのニュアンスをもつ理由です。
マイペースの英語表現
マイペースは和声英語であるため、「my pace」と言っても英語圏では通じません。
自分のルールを持っているというのを表すなら、「have one’s own rules」を使い、自分のペースを崩さないというのを表す場合、「at one’s own pace」を使います。
会社のルールに従わず自分勝手だというニュアンスを表す場合は、「selfish」といった表現で表すことができます。
いずれにしても、直訳できる表現は存在しないので、「マイペース」という日本語がもつすべてのニュアンス同時に英語で表すことはできません。
文脈に応じて伝えたい意味を表せる、説明的な英語を考える必要があります。
マイペースの類語・似た性格
マイペースの類語に、大らか、 おっとり、自然体、のんびり屋などがあります。
上記の中で、「大らか」「自然体」はプラスの意味が大きいですが、「おっとり」と「のんびり屋」はマイナスの意味で使われることも多い言葉です。
マイペースはもともとマイナスの意味のない言葉ですが、人に使われた場合にはマイナスの意味で使われることも多いです。
上記の理由から、類語の中にもマイナスな意味のものがあります。
大らかな人というのは、周囲のちょっとやそっとの変化では動じずに、いつも自分のペースを守っているというイメージがあります。
例として、一緒に仕事をしている人がミスをしてしまっても、ミスを無意味に怒ったりしないため、心の広さのようなものも感じられる言葉です。
自然体な人は、大らかとは少し違っており、周囲の変化やできごとを受け入れるというよりは、どんな状況でも普段通りの自分でいられるという人です。
重要な会議や、お客さんの前など、緊張してしまいそうな場面でも、いつも通りに振舞えたり、ビジネスの場で、最低限のビジネスマナーは備えながらも堅苦しくなりすぎなかったりする人は自然体だと言うことができます。
おっとりとの違い
「おっとり」という言葉は、「とろい」「のろま」など、悪口にもつながる意味があります。良い意味では、「癒し系」といった意味で用いられることもあるでしょう。
ビジネスの場でおっとりした人と言われる場合、仕事をてきぱきとこなすことができず、求められている時間よりも長い時間がかかってしまっていることが考えられます。
のんびり屋との違い
「のんびり屋」という言葉は「おっとり」という言葉にとても近い意味を持っています。
のんびり屋も、ビジネスの場で使われた場合は、ほぼマイナスの意味で使われていると言ってよいでしょう。
「あの人はのんびり屋」だと誰かが言った場合、「もっと速く仕事をしてほしい」と思っている可能性があります。
マイペースな人の特徴1:自分のペースで仕事を進められる
マイペースな人は、マラソン選手のように、周囲の状況に関係なく自分のペースを保つことができます。
ビジネスの場では、与えられた締め切りに向かって淡々と仕事をこなすことが求められます。
仕事をしていく中では、様々なトラブルがあったり、急に別の仕事を頼まれたりと、仕事が一度中断され、同じペースで仕事を進めるのは難しいものです。
しかし、マイペースな人は、少しくらい仕事のじゃまになる出来事があっても、何事もなかったかのように元の仕事を再開することができます。
仕事では同じ作業を長時間、長期間に渡って行わなければならないことも多く、ときには飽きてしまうこともあるなかで、マイペースな人は、飽きることなく作業を同じように継続できる傾向があります。
ムラなくいつも同じように仕事を進められるのが、マイペースな人です。
マイペースな人の特徴2:自分のルールを持っている
一人ひとりのビジネスパーソンによって、自分に向いた仕事のルールというのは異なっています。
仕事では、ミスなく、素早く文書やモノを作り上げることが求められます。
サービス業では、お客さんに直接サービスを行うことになりますが、少しでも短い時間で、お客さんが満足するサービスを提供することが大切です。
マイペースな人は、意識しなくとも、自分がミスしにくく、速く仕事ができる手順というのを無意識に組んでいるため、安定したスピードで、安定した品質の仕事をすることができます。
マイペースな人の特徴3:空気が読めない
マイペースな人が持ったマイナスな特徴の一つに、空気が読めないというものがあります。
部下が空気が読めないというのは、上司としては困ったことです。自分の思った納期を守ってくれなかったり、仕事のクオリティーも、思っていたものと違う事もあるでしょう。
ビジネスにおいて大切な、低すぎず高すぎずの、適切な完成度を自分で判断できないのが、マイペースな人です。
マイペースは、ときにはマイナスですが、ときにはプラスに働くこともあります。
自分がしないといけない重要な仕事があるとき、他の仕事は断ってでもその仕事を仕上げなければなりません。マイペースな人は、空気に縛られることなく仕事を上手に断ることができるでしょう。
マイペースな人の特徴4:多少のことに動じない
マイペースな人は、自分のペースが乱れることを嫌うため、周囲に何か変化が生じたとしても、自分は影響されずに作業を継続することができます。
トラブルが起こっても安定して仕事が進められるというのは、仕事をお願いする側にはとても心強いことです。
ビジネスでは、予定変更というのが日常茶飯事です。社内だけでなく、お客さん側に原因があることもあるため、トラブルを完全になくすことは難しいでしょう。
予定変更が多いと仕事を進めるうえで大きなストレスになりますが、それでも淡々と仕事を進められるのもマイペースな人の特徴です。
マイペースな人の特徴5:仕事を頼むのを敬遠されがち
仕事を自分のペースで「進められる」ことはプラスの特徴ですが、自分のペースで「進めてしまう」ことは、マイナスの特徴です。
例として、もともと決まっていた納期よりも、早い納期で仕事を終えなければならなくなった場合に、マイペースな人は対応するのが難しい傾向があります。
あくまで自分のもともと持っているペースを保つことが得意であるため、周囲に違ったペースを求められると、適応するのが難しくなってしまいます。
上記の理由から、仕事の内容によっては、頼むのを敬遠されがちなのがマイペースな人です。
比較的変化が少なく、最初から最後まで同じように進められる仕事であれば、むしろ頼まれることが多いでしょう。
しかし、お客さんとのやり取りが頻繁に発生し、なにかある度に変化があるような仕事の場合、自分のペースで仕事をしていては相手が求めるスピードについていけなくなってしまいます。
変化や変更が多く発生する仕事において、マイペースはマイナスの特徴となってしまいます。向き不向きがはっきりしている性格だと言えるでしょう。
マイペースな人との付き合い方
マイペースな人が部下にいる場合、仕事の頼み方に注意する必要があります。仕事の内容は、途中で変更の少ないような、淡々と同じように進められるものが向いているでしょう。
一方、変更の多い仕事の場合には、普通の人よりも丁寧に、求めるスピードなどを伝える必要があります。
同僚にマイペースな人がいる場合、自分のペースに合わせてくれないとき、ときに、イライラしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、上記はマイペースな人のプラスの特徴でもあります。
仕事の進め方という面では、マイペースな人から学べる点は多いです。目標とされる点が示されたら、どうやってそこに到達するかを計算することができるのがマイペースな人です。
ペース設定の部分は大いに学ぶことができるでしょう。
反対に、本人が気がつきにくい、周囲の暗黙の期待のようなものは、言葉にして伝えてあげると喜ばれるでしょう。
特徴を理解して付き合うことで、お互いにイライラすることなく付き合うことができます。