冷静というと、どちらかと言えば冷たいという印象をお持ちの方もいるかと思います。確かに、冷静沈着である事はネガティブな印象も持たれやすいですが、決してそれだけの言葉ではありません。むしろ、ポジティブな意味合いで使われる事が多いです。

ここでは、冷静の意味や冷徹との違い、冷静な人の特徴などを解説します。

冷静の意味とは

「冷静」とは、物事に対して客観的な視点で判断を下し、決して感情で判断をゆがめる事がない人を指します。
人は感情が高ぶれば高ぶるほど判断が正しくできなくなり、普段であれば絶対にAという答えを言う問題に対してもBと回答してしまう事があります。そのため、冷静に物事を見る事が出来るという能力は物事を正しく導くうえで非常に重要になってきます。

人によっては冷たいという印象を持つことにもなりますが、特にビジネスにおいては少しの甘えでも命取りになる事があります。びしっとしめて規律をもたらすには厳しさが必要ですが、客観的に見て最も確かな根拠はやはり数値です。いくら良い事を言っていても数値に現れなければ意味がないので、やはり客観的に見る冷静さは必要があります。

冷静の英語表現

「冷静」という言葉は、下記のような英語表現で言い表されます。
「He is always level headed.」
「He stays calm. 」

「He is always level headed.」とは、頭が常に一定のレベルにあるという事から、冷静である事を意味します。
また、より上位の表現として「cool as a cucumber」というものがあります。これは非常に冷静であるという事を言い表しています。

冷静の類語・似た性格

「冷静」という言葉には、その他に「平静、平気、沈着、落ち着き、ゆとり」などという言葉が類義語として当てはまります。これらはいずれもプラスのイメージで使われることが多い言葉になります。

冷静と冷徹との違い

冷静と似た言葉に冷徹という言葉があります。どちらも物事を客観的に主観を交えずにとらえるという点では同じですが、冷静は、どちらかといえば落ち着いて物事の本質を捉えるところくらいまでを意味します。対して冷徹になると冷静に見たデータを元に具体的に判断するところまで客観的な根拠に基づいたものにするという事です。

具体的には人事部の担当者が会社の経営状況を見て、社長に大量のリストラを進言するような場面は冷徹な決断を迫っている瞬間と言えます。

一般的には厳しい人や人情がない人、ひどい人という印象を持たれるかもしれませんが、誰もがやりたくない仕事を引き受け、人がしたくない決断をする事から冷徹な一言で言ってくれる存在は組織にとっても必要不可欠です。

冷静の特徴:数値に強い

基本的に冷静な人は感情で判断を下しません。数値を用いて誰もが納得する答えを出そうとします。そのため、必然的に数値に対する免疫が出来てくるので、数値に強くなります。数値に強いというのは単に計算が早いという事ではなく、その数値を元に自分の意見を言えたり、現状を正しく説明できるプレゼンテーション能力も含めてです。

ゆえに、自分以外の人から何かを報告される際に、数値が無く担当者の主観で、「こう思います」という主張が大嫌いです。
もしあなたが冷静な人を上司に持っているのであればその人にそのような口はきかない方が良いです。数値が苦手でも大まかな傾向だけでも付け加えてあげれば報告は断然分かりやすくなりますから是非、意識してやってみてください。

数値に強くなることはビジネスマンとしてレベルアップをするにあたっては欠かせない要素になります。
そのため、日頃少しずつ意識をして数値で報告を受け、数値で報告をするという良い習慣を身につけていく必要があります。

冷静の特徴2:検証をする

冷静にいるためには常にデータが欠かせません。そして、データを集めるには計画して行動した結果を振り返る検証の時間が必要です。検証を好むというよりは、検証をする事によって得られる次に向けての課題こそが冷静でいるものが最も求めているものです。

また、検証をする事によって頭の中でごちゃごちゃしていた考えや知識を体系的にまとめる事が出来ます。余計な事を考えずに済みますので、また冷静な判断をする事にもつながります。

さらに冷静な人は検証時に出てきた話題を同じような場面があった時に思い出す事が出来ます。

冷静の特徴3:行動よりも先ずは考える

冷静な人は行動をいきなり起こす事はしません。必ず、行動を起こす前に考える時間を設けます。なぜなら、同じ労力ならいかにすれば最も効率よく成果を上げる事が出来るのかを真剣に考えているからです。そのため、単に行動が出来ないタイプのヒトとは動かない理由が違い、冷静な人はあえて動かないのです。

もちろん考えすぎは無駄な時間を要するのでよくないのですが、考えずに行動を起こすのはそれ以上に無駄な時間を生み出すリスクがあるため、両方バランスよく身につけていく必要があります。次第に慣れてくると考えてすぐに行動、考えてすぐに行動というサイクルが上手くなってきます。

几帳面の特徴4:口数が少ない

冷静な人は口数が少ない傾向にあります。頭の中で分析を数多くしているので、意識が頭のほうに集中しているためです。

人によっては、会話をする中で意見がまとまっていき自分の考えになる人もいるかと思いますが、基本的には冷静な人は頭の中である程度の答えを導き出してから人に話すという手段を取るため結果的に口数が少なくなっています。

ただし、これに関しては個人差がありますので、一概に冷静だから口数が少ないということではありません。単にその傾向が強いというだけでしょう。

冷静な人との付き合い方

冷静な人は基本的にたくさんのデータをもとに分析を行い答えを導いた後、自分の回答を得たいと思っています。そのため、もし付き合うのであれば、正しいデータを提供するという立場になることによって良い関係性を気づくことができます。

また、冷静な人は自分たちの答えを導き出すのにある程度筋道が立つまで時間を欲しがる傾向にあります。そのため、結論が出るまでじっくり待ってあげるという姿勢を示すことによって、この人は自分の意見をきちんと聞いてくれる人だと思われるようになるでしょう。

逆に、大勢の場でファシリテートをする必要のある仕事が舞い込んできた場合には率先して巻き取ることによって冷静な人が苦手とする部分を補ってあげることができます。

得意な分野に関してはとことん伸ばしていき、苦手な分野に関しては巻き取ってあげるという対応をすることによって、大きな信頼を勝ち得ることができるでしょう。