※本サイトはプロモーションを含んでいます。
会社で働くには必ず入社試験を受けなければなりません。新卒採用も中途採用も筆記試験や面接など、その人の性質や能力をはかるために必ず試験があります。
入社試験といっても会社によって、内容がかなり異なります。今回の記事では、入社試験全般について以下のような点を中心に解説いたします。
・入社試験の修理
・最近の入社試験の事情
入社試験とはそもそもなにか
企業が主に正社員を採用するために行うのが入社試験です。日本の企業では、筆記試験と面接があるところが多いです。
筆記試験では最低限の常識が備わっているかどうかをはかり、面接では企業と応募者があっているかどうかを見極めるために行われます。
公務員試験や教員採用試験も入社試験の1つですが、一般企業とはまた異なる形式で行われます。
入社試験の種類
一般的に行われる入社試験は以下のようなものです。
・一般常識
・専門知識
・企業のオリジナル問題
・論文や作文
・面接
面接以外のものは筆記試験とひとくくりにできますが、企業によってどれを選ぶかは異なっています。筆記試験は基本的に応募者をふるいにかけるために行えることが多く、その割合は企業によってまちまちです。
大手の企業では、筆記試験で半分以上落とされる場合や最低限の水準に足していない場合は足切りするところもあります。中小企業では、応募者の人数にもよりますが、筆記試験よりも面接を重視するところが多いため、筆記試験では半分以上が受かるという場合もあります。
入社試験の適性検査、一般常識
一般的に適性検査では、性格適性検査と言語(国語)、非言語(数学)の問題が出題されます。企業によっては、英語の問題も出る場合があります。
言語問題に関しては漢字や文章読解などが出題されます。非言語問題では、計算問題や文章題など中学卒業程度の数学が出題されます。企業や職種によっては、数学や理科系の問題が多く出題されるところもなり、難易度も高くなっています。
これらの適性検査の対策問題集がたくさん出ていますので、問題の種類や解き方に慣れておきましょう。学生の頃よくできていたとしても、忘れていることもあるので1回は必ず復習しておくのが良いでしょう。
中には、一般的なものではなく企業のオリジナルの問題も出題されることがあります。例えば、旅行業界であれば、世界遺産の知識について問われたり、世界地図が出たりするかもしれません。マスコミ業界であれば、詳しい事問題について自分の意見を記述するものが出るかもしれません。
企業で行われる入社試験に関しては、企業ごとに内容が異なるため、自分が志望する業界や職種については調べておく必要があります。
適性検査についてはこれといった対策はありませんが、正直に回答することが重要です。
例えば、気分がものすごく落ち込んでいるときに正直に答えれば、偏った答えが出るのは当然です。今その時の気分ではなく通常の自分を考えて答えると良いでしょう。
問題数が多く時間が足りないので、あまり深く考えず全問回答が出来るように時間配分を考えましょう。
入社試験の論文提出・作文
通常の筆記試験と同じ日に、論文や作文を提出させる企業もあります。事前に用意できるものと、当日会場で書くものとがあります。
当日書かせる場合は、事前に質問について調べたり考えたりする時間がないので、その場で考えて作文書かなくてはいけません。日ごろから政治や世の中の動きに興味を持っておくことが必要でしょう。
また、自分の考えを短時間でまとめる作業が必要ですので、そういった対策もしておくと良いでしょう。志望動機とその理由を書かせる作文、また新しい自分なりのアイデアを考えてまとめさせる作文もありますので、面接で聞かれそうな内容に関しては、すぐに回答できるようにまとめておきましょう。
入社試験としての面接
筆記試験で合格した人のみ面接が受けられるという入社試験が一般的です。面接は最低でも2回、多いところは4回5回と行われるところもあります。
テレビやラジオのアナウンサーの試験の場合、喋りのテストやカメラテストなどが実施されます。これらも筆記試験、面接の後に行われます。
最近の入社試験事情
入社試験は企業ごとに流れや方法、試験の内容まで異なりますので、幅も広く種類も多いのが現状です。
大手企業では採用人数も多いですが、受験者数もかなり多いです。その中からその企業で活躍しそうな人を採用しなければならないので、会社側も採用活動には力を入れています。
ユニークな問題がだされる
少し前までは、ユニークな入社試験が行われていました。特に一流企業では、一般的な問題を出題しても、甲乙つけがたいレベルの応募者が多いため、独自の視点を発掘するために、変わった問題を作成していました。
マスコミや広告等の業界では発想力を問う問題、IT系ではスピードが勝負なのでフェルミ推定系問題などが出題されていました。
また、ソフトバンクでは、「あなたのナンバーワンをプレゼンしてください。」という問題が出されたことがあります。応募者がすべて違う回答となり、正解がない問題です。
企業側は、営業の現場でプレゼン能力やアピール力を求めているため、このような問題を出します。
学生の潜在的な才能を見い出すためにも、これからもユニークな問題が出される可能性があります。
インターンシップ型の試験
様々な企業でユニークな入試問題が出題されていましたが、最近では、より現場に近い状態での力を見るため、インターシップ型の試験も増えてきています。
海外では、昔からインターンシップ制を導入していましたが、日本では面接だけという会社も今まで多かったのが事実です。
インターンシップを経て、応募者と企業側とお互いに「現場で働ける」と確信が持てた場合、採用になります。
実際に、現場でどのような動きをするか、どのように考え働けるのかを学生時代からチェックされてしまうのです。大学生の多くがアルバイトをしますが、これはインターンシップでも力を発揮しますので、そのことを意識してアルバイトすると良いかもしれません。
リクルーター制の復活
大手では効率よく、良い人材を採用したいと思っており、最近では、日系大手企業において、リクルーター制が復活しています。
日本生命、日本銀行、三菱商事など日本を代表する一流企業では、リクルーター制をとっています。優秀な後輩を勧誘し、面接試験を積極的に受けさせます。企業側は社員の後輩で優秀であれば、一般からの応募者よりも採用できる確率が高くなるメリットがあります。
希望する応募者が会社を受けるのではなく、会社が来てほしい人材を探して、スカウトする形に近いでしょう。
筆記試験よりも面接よりも心理テスト
以前は一定の学力や本人の性質等が重要視されてきました。しかし、どんなに優秀でもメンタルヘルスの問題で働けなくなる社員がいることから、最近では適性検査(心理テスト)が重視される場合があります。
いくら応募者が優秀で、能力が高くても、会社で働いてもらえなければ意味がありません。メンタル的にストレス耐性があるが、長く働いてもらえるか、採用時に心の病を抱えていないか、などが企業にとって気になるところです。
そのため、企業によっては適性検査だけではなく、「ストレス・メンタルヘルス診断」を行う場合もあります。
入社試験のまとめ
- 入社試験とは企業が応募者を採用する際に行う試験のことである
- 入社試験には適性検査や一般常識、論文や作文、面接などがある
- 一昔前はユニークな入社試験が取り上げられていたが、最近ではインターンシップを重視する企業が増えた
- 能力や性格だけではなく、メンタルヘルスチェックをする企業も増えている