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懊悩煩悶(おうのうはんもん)の意味
「懊悩」とは悩みもだえること、「煩悶」とは思い煩うことを意味します。
つまり、懊悩煩悶とは、「思い悩んで苦しみもだえること」です。
似通った意味の言葉を重ねて悩み苦しむこと、またその様子を強調した表現です。
また、意味は似ていますが、「懊悩」は、心の中で思い悩むこと、「煩悶」は、思い悩んでもだえ苦しむ様子をあらわします。
よって、「心の中で思い悩みその苦しみが態度に現れたさま」を表現するときにも用いることができます。
類義語としては、懊悩呻吟(おうのうしんぎん)や焦心苦慮(しょうしんくりょ)などがあります。
懊悩煩悶のビジネスシーンでの使い方
懊悩煩悶ということばはビジネス用語ではありません。
しかし、ビジネスシーンにおいてもしばしば懊悩煩悶している人をみかけることがあります。
例えば、他社には絶対にまねできないような画期的な新商品の開発のために日々懊悩煩悶している人や、身近な例では、昼食後の会議で眠気と闘いながら懊悩煩悶している人などがいるでしょう。
懊悩煩悶の使い方と例文
懊悩煩悶の末、ついに画期的な新商品の開発に成功した。
新入社員は、懊悩煩悶しながら日々成長していくものだ。
懊悩煩悶して時間を無駄にしてはいけない。まずは行動してみることだ。
懊悩煩悶の末、マリノスを離れる決断に至りました。(元日本代表MF中村俊輔コメント)
決断に至るまでの心の葛藤が切実に伝わってくる名コメントです。