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亀の甲より年の功の意味
亀の甲より年の功とは、年長者や経験豊富な人の知識や知恵はためになるため、尊敬して、年長者の意見には耳を傾けるべきという意味のことわざです。
「年の功」は、もとは「年の劫」と表記していました。「劫」とは、インド哲学や仏教の用語で、きわめて長い時間のことを意味しています。
亀は万年といいますが、いかに長命な亀でも万年しか生きられず、甲羅は甲羅でしかありません。
しかし、人間の豊かな経験は、万年をしのぐほど長い時間をかけて得られたものと、同じほど価値があると考えてよいでしょう。
亀の甲より年の功は、「甲(こう)」と「効(こう)」の語呂合わせによって、リズムを生んでいる慣用句です。
類義語には「烏賊の甲より年の功(いかのこうよりとしのこう)」「蟹の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)」「松笠より年嵩(まつかさよりとしかさ)」などがあります。
亀の甲より年の功のビジネスシーンでの意味
ビジネスシーンで使う場合は、年長者が年下の人に対して使うのが一般的です。
しかし、若い社員は使わないようにしたほうが賢明です。若い社員がベテラン社員に対して使うと、「あなたは年寄り」という嫌味に受け取られかねないため注意しましょう。
亀の甲より年の功の例文
こういうトラブルが起こったときは、私のようなベテランに任せておいたほうがよい。これまでずいぶんいろんなトラブルを処理してきたからね。亀の甲より年の功だよ。
さすが、○○さん。ずばりと本質をついたことをおっしゃいます。亀の甲より年の功だよね。