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畏怖嫌厭(いふけんえん)の意味とは
「畏れる」と「恐れる」は、どちらも「おそれる」と読む字であり、「こわい」という意味をあらわしています。
「畏怖(いふ)する」という二字熟語としても「おそれおののく」という意味で用いられるでしょう。
「嫌がる(いやがる)」と「厭う(いとう)」は、どちらも「きらい、いやがる」ことを意味し、「嫌厭(けんえん)する」という二字熟語にもなります。
上記の事から「畏怖嫌厭(いふけんえん)」とは、怖いと思っておそれ、いやがることをさします。
畏怖嫌厭のビジネスシーンでの意味
あまり一般的ではなく、堅苦しいいい方なのでビジネスの場で使われることは珍しい語です。
しかし、例えば自分の部下が取引先の相手からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたときに、取引先に対して「いかに自分の部下が怖い思いをしたか」を表現する際に使うことはできそうです。
「部下が畏怖嫌厭の情を覚えたと訴えており、上司として看過できない由々しき問題と捉えております」などと手紙やメールに書けば、身に覚えがある相手の胸に効果的に響くでしょう。
畏怖嫌厭の使い方と例文
どうして、おめおめと故人(とも)の前にあさましい姿をさらせようか。
かつ又、自分が姿を現せば、必ず君に畏怖嫌厭の情を起させるに決っているからだ。
出典:中島敦『山月記』
かつ又、自分が姿を現せば、必ず君に畏怖嫌厭の情を起させるに決っているからだ。
出典:中島敦『山月記』
「する」をつけて「畏怖嫌厭する」とも表現できます。