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兎角亀毛(とかくきもう)の意味とは
兎角亀毛とは現実ではありえないさまをいいます。
ウサギの頭に角は生えていません。またカメの甲羅に毛は生えていません。
つまり、どちらも実際には存在していないことから成り立つ言葉です。
亀毛兎角(きもうとかく)ともいい、元は戦争が起こる前触れのことを言った言葉です。
仏典の中でもよく用いられる比喩のひとつでもあります。
類義語としては、烏白馬角(うはくばかく)や塩香風色(えんこうふうしょく)などがあります。
兎角亀毛のビジネスシーンでの意味
兎角亀毛ということばはビジネス用語ではありません。しかし、ビジネスシーンにおいてはスピーチの中などで用いることもできます。
たとえば、画期的な新商品を開発しようと努力している社員に対して、
「みなさん、一日も早く開発中の商品を世に送り出して、兎角亀毛の夢物語だと一笑に付した人たちを見返してやろうではありませんか。」
などと士気を鼓舞するときにも使えます。
兎角亀毛の使い方と例文
言葉は妄想であって、兎角亀毛のようなものである。
出典:『楞伽経』
出典:『楞伽経』
補特伽羅(輪廻の主体たる人間)は兎角亀毛のごときものである。
出典:『毘婆沙論』
出典:『毘婆沙論』
いつまでもそんな兎角亀毛の話をしていたら笑われるでしょう。
彼がいうことは真に受けない方がいいですよ。すべて兎角亀毛のつくり話ですから。