飲み会や忘年会での乾杯の音頭のとり方と、短いスピーチを話す際の注意点

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飲み会の印象を決めるとまでいわれる、乾杯の音頭と挨拶は、それだけに頼まれると緊張してしまいます。しかし、事前にマナーを知っておくことで、自分の余計な緊張を和らげ、会を盛り上げることに集中できます。

ここでは、そんな乾杯の音頭について、流れと注意点、挨拶の例文をご紹介します。

本記事でも触れていますが、以下の記事も合わせて読む事で、場面ごとによる挨拶についてより詳しく理解する事が出来ます。

飲み会や結婚式が盛り上がる、今日から使える乾杯の挨拶例文集

乾杯の音頭には、短いスピーチがつきもの

「乾杯!」というのは、乾杯の音頭と一般的にいわれますが、乾杯の発声ともいいます。乾杯の音頭は、その会がスタートした合図でもあります。
また、出席者が全員で一斉に乾杯することで、一体感が生まれる効果もあります。ですから、乾杯の音頭は、元気よく明るくする事が基本です。

また、音頭には短めの挨拶もつきものです。この挨拶が、乾杯の音頭を頼まれた時の緊張のもとになる事も多いでしょう。

乾杯の音頭の流れ

では、会の当日の乾杯の音頭をとる人の流れを解説します。

まず始めに、司会者が乾杯の音頭をとる人を紹介してくれます。

立ち上がって一礼をする

席で立ちあがったら、まず一礼をする事を忘れないように気をつけます。出席者、紹介してくれた司会者に向けて一礼をします。

参加者の前に出る

会場が広い場合には、参加者の前に出ていきます。

乾杯の音頭をとる前に自己紹介をする

まずは、自己紹介です。シンプルな自己紹介を心がけましょう。

たとえば、ビジネス関係なら「ご指名をいただきました○○と申します。(本日はこのような会にお招きいただき、ありがとうございます。)僣越ではございますが乾杯の音頭をとらせていただきます。」という流れが一般的です。
ビジネスでも身近な仲間との飲み会やプライベートなら、「(○○課の○○です。)今日はこのような会にお声がけいただき、ありがとうございます。」などとと言うのがよいでしょう。
ビジネス関係なら会社名や所属部署、役職など、出席に合わせ自己紹介をします。プライベートなら、名前を名乗るほどではないことも多いでしょう。主催者や主賓との関係、会に招いてもらったお礼やお祝いの席ならお祝いの言葉などを一言添えるといよいでしょう。

ビジネスにおける僭越ながらの使い方と例文

短いスピーチをする

会の主賓を盛り上げたり、その場を盛り上げたりするのが、スピーチです。誰しも、お酒を持ったまま、長いスピーチを聞いていたいとは思わないもの。ここでのスピーチは、短くまとめるのが正解です。

たとえば、同じ部署の社員が結婚退職する時のスピーチだとすれば、

「それでは、乾杯の音頭をとらせていただきます。
○○さん、ご結婚おめでとうございます。これまで、会社では本当にお世話になりました。おめでたいこととはいえ、○○さんが退職されるのは寂しいです。
ですが、○○さんの末永いお幸せとご発展をお祈りいたしまして、乾杯しましょう。皆様、ご唱和お願いします。」

 

込み入った話にはせず、簡潔にすることが大切です。そして最後にみんなで乾杯の発声をしやすいように呼びかけましょう。

乾杯の音頭をする

司会者が乾杯の音頭をとる人を紹介した時点で、出席者全員に飲み物が行き渡っているのが一般的ですが、音頭をとる人も確認しましょう。目視だけでも構いません。場に合った盛り上がるような声のトーンや雰囲気を心がけます。

先ほどのスピーチに続いての乾杯の音頭なら、

「それでは皆様、グラスの準備は整っていますでしょうか? ○○さんのお幸せとご発展をお祈りして、乾杯!」

といいます。

乾杯の音頭の後は一礼して終了

最後に、「ありがとうございました。」と主賓や主催者、出席者全員にお礼の言葉と一礼をして締めます。

乾杯の音頭の後も挨拶をする

ビジネス関係で、大勢の前に出て乾杯の音頭をしたとき、席に戻る際には目上の人に挨拶するのがマナーです。目上の人から順に挨拶をしましょう。

場面によって違う乾杯の挨拶の例文

乾杯の挨拶のシーン別の例文を紹介します。

新入社員の歓迎会

「ご紹介にあずかりました課長の○○と申します。僭越ながら、乾杯の音頭をとらせていただきます。
まずは、○○さん(お祝いする相手)、入社おめでとうございます。私たち○○課としても、○○さんを迎え入れるのは大変うれしく思います。
職場に慣れるまでは大変だと思いますが、周りは優しい先輩ばかりなので、どんどん質問などしてください。一緒にがんばっていきましょう!
では、皆さん、飲み物の準備はいいですか? ○○さんの活躍とますますのわが社の発展を祈って、乾杯!」

定年退職者の送別会

「僭越ながら、ご指名を受け乾杯の音頭をとらせていただきます。
○○部長、入社当初から長い間いろいろと教えていただき、本当にありがとうございました。 ○○部長から学んだことは、私たちの財産です。
それでは、皆様ご唱和をお願いします。○○部長の長年の功績に敬意と感謝を表し、また今後のご健勝とご発展をお祈りしまして、乾杯!」

異動者の送別会

「僭越ながら、ご指名を受け乾杯の挨拶をさせていただきます。
○○課長、これまでいろいろとお世話になり、ありがとうございました。新任地でも、今までと変わりなくご活躍ください。
○○課長の新任地でのご活躍とご健勝をお祈りいたしまして、乾杯!」

職場での忘年会

「それでは乾杯の音頭を取らせていただきますので、皆さんご唱和をお願いします。
一年の疲れを癒して、来年に向けて英気を養ってください。今日は時間が許す限り、飲んで食べて楽しみましょう。
それでは皆さん、今年一年お疲れ様でした。乾杯!」

職場での新年会

「皆さん、明けましておめでとうございます。今年は我が社が創業10年を迎える節目の年です。新年のはじまりにあたり、皆さんとともに杯を交わしつつ、決意も新たに今年も頑張りたいと思います。
それでは乾杯の音頭を取らせていただきますので、ご唱和をお願いします。
新しい年が我が社にとって、また皆さんにとっても、飛躍と発展の年となりますよう祈願しまして、乾杯!」

乾杯の音頭についてのまとめ

乾杯の音頭は、会のスタートの合図で短いスピーチがつきものです。その場の雰囲気や一体感をつくるものでもあります。

乾杯の音頭の基本的な流れは、司会者などに紹介されて、立ち上がり一礼し前にでます。シンプルな自己紹介と短いスピーチをし、甲板の発声をしたら一礼して終了です。
音頭の後、席に戻る際には、目上の人から順に挨拶をしましょう。

場面別の乾杯の挨拶の例文もまとめましたので、その状況によってアレンジをし、会を盛り上げる音頭をとりましょう。