器用貧乏とはどのような意味か、向いている職業とはなにかを解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

「器用貧乏」と言われる人が職場に一人はいませんか? その個性を分析してみます。ここでは器用貧乏の意味や特徴をご紹介します。また、器用貧乏な人に向いているおすすめの仕事も紹介します。自分自身や周りの人との付き合いに活用してみてください。

器用貧乏の意味

「器用貧乏」とは器用なために一つのことに徹することができず,結局大成や花開かないことです。

器用貧乏な人は、実際に経済的な貧乏ではなく、器用であるが一つのことを極められず、中途半端に終わるという意味での貧乏です。

器用貧乏はいい意味か

しかし、仕事においては活躍するのが器用貧乏でしょう。器用なためできる仕事の幅が広く、周りから重宝されるのです。ただし、幅広い仕事をこなせば1つの業務に集中できないため、成長しにくくなってしまいます。

まれに、器用貧乏を褒め言葉に使う人がいます。
業種によっては、器用貧乏な方が向いていることもあるでしょう。「器用」だけなら褒め言葉ですが、「器用貧乏」と言われた時には、基本的にはその言葉はいい意味ではないのは忘れないでおきましょう。

器用貧乏の類語

「器用貧乏」の類語には、「広く浅く」、「小器用な」「多芸は無芸」などがあります。

器用貧乏の特徴

器用貧乏は好き嫌いが少ない

器用貧乏な人は、どんなことでもこなすだけでなく、どんなことにも順応できる特徴があります。
人にもものごとに対しても柔軟性があり、好き嫌いが少ないのです。器用貧乏の人が嫌われないのには、そんなさっぱりした性格もあるでしょう。

ゆえに、人からは相談されたり、アドバイスを求められたりすることもあるでしょう。本人も会社の人間関係などで悩むことは、ほとんどありません。器用なところを周りから頼られることが多いですが、それもいい人間関係を築いていける秘訣なのでしょう。

器用貧乏は執着しない

器用貧乏な人は新しいことでもすぐに対応できるので、なんにしてもスタートダッシュがいい特徴があります。
そのため、すぐに満足してしまい、ものごとを追求する成長までは至らないことがほとんどです。新しいことやものが好きで、興味の対象が移りやすい人や飽きっぽい性格の人も多い傾向があります。

熱中できることを見つけられさえすれば、かなり人に差をつける成長ができるでしょう。

器用貧乏は成長意欲が少ない

器用貧乏な人は、なんでもこなせてしまうため、普通の人よりも成長意欲がありません。
気の向くままに仕事をし、頼まれればその仕事もこなすことが多いでしょう。出世欲もないので、人を出し抜いてやろうなどという考えとも無縁です。

目標に向かって達成するために頑張ろうという意志は持たないタイプしようで、むしろ自分の世界観を大切にしている人が多いでしょう。
周りの人から見ると、時には頼りになる存在でもあります。

器用貧乏に向いている仕事

柔軟性から興味を持つ範囲が広く、フットワークの軽さがある器用貧乏な人は、職人のような仕事には向いていません。突き詰めて何かの1番になるよりは、様々な分野で2番になる方が性格的に向いていると言えます。
そこから考えると、次のような仕事がおすすめです。

器用貧乏は営業事務がよい

器用貧乏な人は、なんでもそつなくこなすので、営業も向いているかもしれません。しかし、その特徴を活かすなら、営業事務等のアシスタント的な役割の方がいいでしょう。営業の人、顧客など多くの人を管理しつつ、他の仕事もこなしていくには、かなりの器用さが必要です。

器用さを発揮すれば、仕事能力を認められるでしょう。好き嫌いが少なく、人あたりもいいので、受付や電話応対等も同時にこなすこともできます。

営業事務について 具体的な仕事内容と必要な能力

コンサルティング

いろんなことがそこそここなせるというのは、どんな仕事内容でも想像できるということです。全体を把握できるので、全体の目標を達成するために、どうしたらいいかを客観的に考えられます。

コンサルティングする人が、その分野で1番、自分はそれをサポートするという融合で、器用さを活かすことができます。悩みなどを聞くのも上手な器用貧乏な人は、意外な解決策を見つけるのも上手なはずです。

カウンセラー

カウンセラーは、悩みや問題がある人の話を聞くのが仕事です。しかし、何かしらの回答や解決策を求めているのも事実です。器用貧乏な人の柔軟性と幅広い知識が活かせます。好き嫌いがないのも、カウンセラーにぴったりな特徴でしょう。

器用貧乏の英語表現

器用貧乏は、 Jack of all trades and master of none といいます。
直訳は、「ジャックは色々な仕事ができるが、どれもマスターしていない」という意味です。
Jackは、Jackという名前の人が多いので、人の総称に使われます。of all tradesは、あらゆる商売をしていることを表現しています。master of noneが、どれもマスターしていないの意味になります。

器用貧乏のまとめ

器用貧乏の意味は、“なまじ器用なために一事に徹することができず,結局,大成しないこと。”ですが、まれにいい意味で使う人もいます。しかし、基本的にはいい意味ではないのを覚えておきましょう。
器用貧乏の特徴には、好き嫌いが少ない、執着しない、成長意欲がないなどがあります。
そんな器用貧乏な人に向いている仕事には、営業事務やコンサルティング、カウンセラーなどがおすすめです。
英語では、器用貧乏を“Jack of all trades and master of none”と言います。