強いストレスにさらされたり、体の芯から疲れたりしたときには、なにも考えたくないと思うことがあるでしょう。

しかし、普段から考えることが習慣であるため、急になにも考えない状態にスイッチするのは難しいことです。ここでは、何も考えないための環境作りやなにも考えない時間が大切な理由などを解説します。

なにも考えない時間をうまく使うことで気力や活力を取り戻せます。

なにも考えないための環境作りや簡単な方法

何も考えないといえば、瞑想やマインドフルネス、座禅などが思い浮かぶでしょう。

プロのように、なにも考えない状態になるには、難しいトレーニングをしないとなかなかできないことだと考える人が多いです。瞑想やマインドフルネスでは、行為に夢中になりすぎて、逆にいろいろ考えてしまう人もいるともいわれています。

しかし、瞑想や座禅のように厳格な方法でなくても、自宅や時間が確保できたときにはできることもあります。

なにも考えないための環境作りや簡単な方法でリラックスした時間を過ごすだけでも、いつもよりなにも考えないようになれます。

また、なにも考えない時間を繰り返し気軽に持つことで、自分なりのリラックスのためのなにも考えない方法を見つけられることもあるでしょう。環境作りや簡単な方法としては、一般的には以下のようなことがあげられます。

なにも考えない時間として静かな時間を持つ

自宅では、まずはテレビや携帯等の電源を切ってみましょう。リラックスするには音楽は欠かせないという人もいますが、できれば音楽も切りましょう。音楽が思い出や出来事とつながり、ついついなにか考えてしまうこともあるためです。

初めは、静かすぎる環境は慣れないこともあり、居心地が悪いかも知れません。音楽も切ってみると、視覚だけでなく聴覚からの情報もさまざまな考えをめぐらすひとつの原因になっているのがわかるでしょう。

ソファーや椅子にゆったりと座り、なにも考えないでリラックスしましょう。自宅でもテレビや音楽を切っても、まったく音がなくなるわけではありません。

外から聞けてくる小さな音や隣からの音などが、思いのほか気になることもあるでしょう。視覚的な情報がないと、聴覚が敏感になります。しかし少し経てば、音に慣れてきてなにも考えない状態に入っていけるでしょう。

呼吸に意識を集中することでなにも考えなくなる

なにも考えない環境作りとして、まずは呼吸に集中するのも手軽でおすすめの方法です。瞑想のトレーニングとして、取り入れられることもある方法でしょう。通勤途中や休憩時間にも実践できます。

背筋をのばして、下半身はおなかあたり、体の中心で支えます。目を閉じて、おでこのあたりを見ておきましょう。体をリラックスして、ゆっくりいつもよりも長めに呼吸することが大切です。

初めは1分、次は3分と、少しずつ時間を長めにしていきましょう。だんだん、なにも考えない時間を長く持てるようになります。タイマーを使うと、時間さえ気にしないでなにも考えないことを楽しめるでしょう。

心地よい環境でぼんやりすることでなにも考えない状態を作る

たとえば、ぬるめのお風呂中や寝る前の温かいベッドの中、お部屋をいつもより薄暗くしたり、好きなアロマの香りに包まれたりと、心地のよい環境でぼんやりするとなにも考えない状況にできるでしょう。

ぼんやりするには、快適な温度や湿度、新鮮な空気などもポイントです。

また、快適な環境は人それぞれであるため、他の人のアドバイスに従うだけでなく、自分で探してみましょう。意外と部屋の隅や街中の雑踏がみれるカフェなどが心地のよい環境というもこともあるでしょう。

「なにも考えないようにしよう」と心がけない事が大事

なにも考えたくない時に一生懸命考えないようにしようとすると、そのことで頭がいっぱいになってしまい、逆に考えてしまうことがあります。

瞑想や座禅のトレーニングではないため、ある程度の雑念は、初めは仕方がないと考えて試してみましょう。一生懸命になりすぎると、逆にストレスになってしまうこともあるでしょう。

あまりにも雑念が多い時には、紙に殴り書きしてみる方法もあります。

具体的になにについて書くか決めて、一瞬でも頭に浮かんできたことはすべて書いてみましょう。たとえば、今食べたいもの、欲しいもの、職場の人間関係についてなどがあります。

なにも考えない時間こそ大切

いつもなにも考えないのは問題ですが、たまには何も考えない時間を持つことでリラックスできるだけでなく、さまざまな効果を期待できます。場所を選ばず習慣的に短時間でできることなので、自分自身の状況に合わせて何も考えない時間を作ってみましょう。

なにも考えない時間を作ることで、以下のような効果を期待できます。

現代社会では脳が休まるときがない

なにもしていない時間があったとしても、人は意外と何か考えてしまうものです。

視覚や聴覚から、意識をしていなくても情報が入ってきて考えてしまっていることもあるでしょう。寝ても疲れを感じる人の中には、寝ている間にも脳が休まっていない可能性もあります。

まずは、自宅や寝る前などになにも考えない時間を持ってみると、脳を上手に休ませてあげることができます。

ぼーっとすることで脳が休まり、前向きな思考ができる

ぼーっとするのは、時間の無駄だと思っている人も少なくないでしょう。

しかし、なにも考えないで脳が休まると、前向きな思考ができるようになります。

なにも考えないことで、気分も脳もリフレッシュされてポジティブシンキングができるようにつながります。

無心になることで新しい考えが浮かぶことがある

なにも考えないで無心になることで、さっきまで考えていたことから一旦離れることができます。

あらためて、さっき考えていたことを考え直すと、アプローチが変わり新しいことを考えつくことがあるでしょう。

また、一旦離れることで客観的になり、問題解決が進むのはよくあることです。なにも考えない時間を持つことでも、同じく客観的になり考えがまとまることもあります。

自分と対話ができ、精神的に安定する

なにも考えない時間とはいえ、人によってはぼーっとする時間が「内省の時間」になっていることがあります。たとえば、遠出の道でぼーっとしてなにも考えていない時間などが内省の時間になることが多いでしょう。または、雑念で紙に殴り書きをする時も一種の内省の時間も大切です。

内省の時間とは、自分自身と向き合う時間です。将来の目標を持てたり、意思決定ができたりするため、精神的な安定につながるでしょう。

何も考えないことについてのまとめ

  • なにも考えない時間を作るには、特別なスキルやトレーニングは必ずしも必要ではないでしょう。環境を整え習慣的に何も考えない時間を作るようにすると、自分なりのなにも考えない時間を持つことができるようになります。意識的になにも考えない時間を作って、少しずつ長くしていきましょう。簡単な環境作りや方法で、誰でもなにも考えない時間を持つことができます。
  • なにも考えない時間を持つための環境作りと簡単な方法には、視覚的にも聴覚的にも静かな時間を持てる環境作り、呼吸に意識を集中する方法、ぼーっとできる心地いい環境作り、「なにも考えないようにしよう」と心がけない方法などがあります。
  • たまにはなにも考えない時間を持つことは、大切なことです。なにも考えない時間によって、日常生活では忘れがちな脳の休息の時間を確保できます。
  • また、ぼーっとすることで脳が休まり、前向きな思考ができたり、一度無心になりあらためて考えることで新しい考えが浮かんだり、内省の時間で自分と対話ができて精神的に安定したりする効果も期待できます。