「逆ギレ」の解説と「逆ギレ」しやすい人との上手な付き合い方

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取引先、社内、顧客とのやり取りの中で「逆ギレ」に出くわすことは少なくありません。対処法や心構えのないところで急に逆ギレと遭遇すると感情的になって誤った対応をとってしまいがちです。

この記事では「逆ギレ」についてと「逆ギレ」をされた際の対処法について解説していきます。

逆ギレをする人の特徴や心理を知り、どのように対処すればよいのかを学んでいきましょう。

逆ギレとは

落ち度があったことで怒られている、あるいは怒られるはずの側が、開き直って逆に怒り始めることを言います。公式の場で直接使うような表現ではありませんが、一般的によく見られる現象であるため広く使われている言葉です。

逆ギレしやすい人の5つの特徴

自尊心が強い

自尊心が強い人は他人に怒られたり、叱られたりすることを極端に嫌い、避けようとします。怒られてしまうと、尊敬を得られない、自分が考えている自己像を維持することができないと思っているのです。

そのため、自己防衛的に自分のほうから怒りを発することで怒られることを回避しようとします。

ストレスを溜めやすい傾向にある

ストレスを溜めやすい人も逆ギレしやすい傾向があります。日々のストレスが積み重なり続けて、「怒られる」と感じた時にリミットを越えてしまい、怒りの感情が爆発してしまうことがあるからです。

これは一般的に逆ギレしやすいと思われている短気な人ではない、普段おとなしいと思われているような人で逆ギレしやすい人に多い特徴です。

素直に謝れない

素直に謝れないタイプの人は逆ギレしていると思われやすいです。怒られたり、怒られそうになったりした時に言い訳や自己正当化から入ってしまうからです。

そうやって、自己正当化をしてしまうと、「わたしは正しいのに何故あなたは怒っているのだ」という形の逆ギレになってしまうのです。高齢者や社会的地位の高い人に多い特徴です。

自信がなく、コンプレックスを抱えている

自信がなく、コンプレックスを抱えている人も逆ギレをしやすくなります。自分の弱点や触れられたくないコンプレックスについて指摘をされる前に、自己防衛として逆ギレすることで避けようとしてしまうのです。

ただ、ビジネスに関係のない相手の弱みやコンプレックスを真正面から指摘することは失礼であり、正当な怒りや抗議である場合に対しても逆ギレというレッテルを貼っている場合もあるので注意する必要があります。

立場を守りたいなど保身の気持ちが強い

保身の気持ちが強い人は、自分の立場を守りたいがために非を認めようとはせず、結果逆ギレをすることがあります。仕事が上手くいくかどうかよりも、失敗した時に誰の責任になるかを重要視するのです。

少しでも自分の責任になりそうな場合に、逆ギレをして相手や他の人に責任を転嫁しようとするので気を付けなければなりません。

逆ギレされた場合の対処方法

落ち着くまで相手にせず待ってみる

逆ギレというのは、論理的な議論を捨てて感情的になっている状態です。その状態で相手に反論をしたり、論理的に話そうとしても話が噛み合うことはありません。逆ギレを始めてしばらくの間は何を言っても勢いで押し切ろうとされてしまいます。

相手が普段は論理的で話がわかる人の場合は、相手にせずに落ち着くまで待ってみると上手くいくことがあります。十分な時間が過ぎて冷静になってくると、自分の言い分が逆ギレであることがわかってくるからです。

一旦、相手への指摘をやめる

一旦、相手への指摘をやめてみるのも逆ギレされた時の対処法の一つです。人は自分自身で気が付くと間違いを認めやすいですが、相手に指摘されるとなかなか認められないものです。

逆ギレ中は、とにかく相手の言っていることに対して反論をしようとするので、こちらが正しい指摘をしていても受け入れられないのです。そして、一度そのポジションを張ってしまうと落ち着いた後でも意見を変えることが難しくなってしまうのです。

話を聞いているふりをする

話を聞いているふりをするのも逆ギレに対して効果のある対処法です。逆ギレしている人の話はまともに聞いていると、腹が立ってきて反論したくなってしまいます。

そういう時は「これは逆ギレしている相手に対する技術なのだ」と思いながら話を聞いているふりをするとよいでしょう。普通の人であれば、逆ギレしている人は一通り話をしてしまうと落ち着きますし、自分で自分の間違いに気付いて恥ずかしくなります。確信犯的に逆ギレをする相手にも有効な対処法です。

逆ギレしやすい人との上手な付き合い方

逆ギレをされても自分は冷静でいる

逆ギレの目的は、議論を論理的なものから感情的なものにすり替えることで、自分側の落ち度や間違いを誤魔化すことにあります。せっかく、こちらが正しいのに、感情的になって相手と同じフィールドに立った時点で相手の思うツボに嵌まっているのです。

また、第三者からどう見えるのかも重要です。逆ギレをする相手に冷静に対応をすることで、第三者からの評価も上がります。

逆ギレされて喧嘩口調で返すなどしない

逆ギレに対して喧嘩口調で返すと、言葉尻をとられて議論を感情的なものにすり返られてしまいます。喧嘩口調にもさまざまなものがありますが、特に注意したいのは「逆ギレですか?」「逆ギレをされましてもねぇ」などの文言です。

逆ギレをしている相手に逆ギレしていることを真正面から指摘しても、火に油を注ぐだけです。

また、逆ギレをする人の中には自分の論理的でない間違った言い分を押し通すためにわざとやっている人もいます。彼らは相手が感情的になって喧嘩口調で返してくるのを待っていて、「客に向かってその言い方はなんだ」などと論点をすり替えてきます。このような厄介事を避けるためにも、感情的な土俵に立たずに冷静に対応することが大切になってくるのです。

逆ギレについてと対処法のおさらい

・逆ギレというのは自分に非があるにも関わらず、非のある側が開き直って怒り始める行為を言います。

・逆ギレしやすい人の5つの特徴は「自尊心が強い」「ストレスを溜めやすい」「素直に謝れない」「自信がなく、コンプレックスを抱えている」「立場を守りたいなど保身的な気持ちが強い」です。

・逆ギレをされた時の対処法は「落ち着くまで相手にせずに待ってみる」「一旦、相手への指摘をやめる」「話を聞いているふりをする」です。逆ギレした相手との上手な付き合い方は「自分は冷静でいる」「喧嘩口調で返すなどしない」です。

・相手と同じ感情のフィールドに立たず、冷静に対応することがビジネスシーンでは大切です。