年金手帳を持っていない!入社前にできる年金手帳の確認方法と再発行

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入社した会社に求められて「どこにあったかな?」と慌てて探すことになるのが年金手帳です。20歳の国民年金加入時に見て以降、ほとんど目にする機会がないので存在を忘れられがちだからでしょう。
そこでこの記事では、

・年金手帳とは何か
・入社時に提出を求められる理由
・手元にない時に探すべき場所
・再発行の方法

について解説していきます。
この記事を読めば、持っていないと気付いた時にどうすべきかがわかり、慌てずに対処することができます。

年金手帳とはそもそも何か

年金手帳とは、国民年金に加入した際に交付されるもので、一人一人に与えられる基礎年金番号が記載されています。この基礎年金番号は年金の様々な届出の際に必要になる番号で、一生変わりません。
平成9年1月以降に発行されている年金手帳はブルーですが、それ以前はオレンジ、さらに前は茶色と発行された年代によって色に違いがあります。

年金手帳の発行はどのタイミングでされるのか

そもそも、年金手帳はどのタイミングで発行されるのかを知らない方も多いですよね。

年金手帳を発行されない人はいません。年金手帳は必ず発行されるものだと理解しておきましょう。

※4/25 追記
コメント欄よりご指摘を受け、共済組合のみ加入している方は年金手帳ではなく基礎年金番号通知書が発行されます。
こちらは年金手帳と同様に基礎年金番号によってご自身の年金が管理されているものです。

年金手帳は20歳になると役所から発行される

年金手帳は20歳になると学生、社会人に関わらず発行されます。日本に住む20歳以上が必ず加入する年金は国民年金といいます。会社で加入する厚生年金とは違うため注意しておきましょう。

20歳になる前の月、もしくは20歳になる月の上旬に国民年金被保険者資格取得届書という書類が自宅に届きます。これに必要事項を記入し、地域の行政機関に提出することで年金手帳の発行手続きが完了します。

年金手帳は基本的に郵送されます。また、高卒で就職した方などは20歳になった時点で厚生年金の年金手帳が発行されることになります。

年金手帳・基礎年金番号通知書を貰っていない人はいない

上記で解説したように、年金手帳はほぼすべての人に発行されるものなため、ほぼすべての方がもらっています。

会社に提出をする際に見当たらない場合は紛失した可能性があります。年金手帳を紛失することは意外と多い事例です。万が一、年金手帳・基礎年金番号通知書を紛失してしまった場合は再発行ができるため、年金手帳が見当たらない場合は再発行の申請をしてみましょう。

学生の場合は親が持っている可能性が高い

年金手帳を貰った覚えがないという学生も多いと思います。

学生の場合、親が預かっている可能性が高いです。親が年金手帳を受け取り管理をしているかどうか一度確認をしてみましょう。

企業に入社する際、年金手帳の提出は必須になる

年金手帳はどこかと慌てて探すのは、おそらくほとんどの人が就職する時でしょう。入社時に提出が求められるのは、厚生年金の加入手続きに必要になるからです
厚生年金とは会社員や公務員が加入する公的年金で、20歳以上の全員が加入する国民年金に上乗せされるものです。給料に対する保険料率が決められていて、保険料は給料から天引きされます。厚生年金加入者は、将来その分だけ多くの年金を受け取れる仕組みです。
ちなみに厚生年金の場合、保険料は会社と本人が半分ずつ負担する労使折半となっています。

年金手帳がない人に考えられること

実家に置いたままになっている

大学卒業後、就職するタイミングで年金手帳を持っていないことに気付いたら、一番に探すべき場所は実家です。というのは、国民年金に加入するのは20歳で、その時はまだ大学生。収入がないので年金保険料は、

・親が代わりに払っている
・「学生納付特例制度」を利用して支払いを社会人になるまで待ってもらっている

のふたつが考えられます。
とすると年金手帳を手に取る機会もないので、特に一人暮らしをしていた場合などは実家に置いたままになっている可能性が高いといえます。

親など自分以外が管理している

前記の内容と重なりますが、学生時代は年金保険料を自分で払っている可能性が低いので、代わりに支払いをしてくれる両親が年金手帳も管理している事が考えられます。まずは両親に年金手帳がどこにあるかを聞いてみましょう。

また、国民年金加入手続きの書類(国民年金被保険者資格取得届出書)は20歳の時点で住民票が置いてある場所に郵送され、手続き後に年金手帳も届きます。そのため、20歳時点の住民票がどこにあったのかも年金手帳の在りかを探すヒントになります。

もしその届出をした覚えがなくても、国民年金は職権で強制加入手続きが取られ、自動的に年金手帳と保険料の納付書が送られてきます。このことからも、20歳の時点で住民票があった場所にある可能はかなり高いでしょう。

引き出しなどの奥にしまったままになっている

大事にしまいすぎて、引き出しの奥深くに眠っている可能性も考えられます。そうそう必要になることもないので、しまってから一度も取り出していないなんてこともあり得ます。落ち着いてじっくり探してみましょう。

年金手帳が見つからない場合は再発行をする

年金手帳が見つからなくても、再発行の手続きができるので心配はいりません。
「一度も目にした覚えがなくてもできるの?」と不安になる人もいるかもしれませんが、大丈夫です。基礎年金番号は必ず一人に一つ発行されているので、最初に発行されたのと同じ番号が記載された年金手帳が再発行されます。

年金手帳の再発行の方法

市町村の国民年金窓口や年金事務所で手続き

年金手帳の再発行の手続きは、被保険者の種類によって手続き先が変わってきます。

①第1号被保険者 ⇒ 市区町村役場の国民年金担当窓口で申請
②第2号被保険者 ⇒ 勤務先を通じて年金事務所に申請
③第3号被保険者 ⇒ 年金事務所に申請

①の場合、市区町村役場を経由して年金事務所で手続きが行われるので、急いでいる時は年金事務所に直接出向いたほうが早く再発行してもらえます。10分ほどで完了する場合もあります。

年金手帳の再発行には身分証明書と印鑑が必要

年金手帳の再発行時に必要な持ち物は下記の通りです。

・身分証明書(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
・年金手帳再交付申請書(こちらからダウンロードできます
・印鑑

身分証明書はなるべく写真付きのものにし、ない時は本人確認ができるものを2種類以上用意しておきましょう。申請書にあらかじめ記入しておけば手続きがスムーズに進みます。

申請書には基礎年金番号を記入する必要がありますが、わからなくても調べてもらえます。基礎年金番号は年金保険料の納付書や領収書、ねんきん定期便などにも記載されているので、あれば持参していくと安心です。
また、本人が行けず家族が代理で行く場合には窓口に行く人の身分証明書も持参し、第三者が行く場合は身分証明書の他に委任状も必要になります。

印鑑についてこちらの記事を参考にしてください。

履歴書に押印が必要なケースと印鑑の正しい押し方についての解説

年金手帳を持っていない人は入社前に手続きを済ませる

入社時には必ず年金手帳の提出を求められるので、ないと気付いたら早めに再発行の手続きを済ませておきましょう。年金事務所に出向けば即時再発行ができるとはいえ、入社してしまうとなかなか時間が作れないものです。時間のある内に面倒なことは済ませておきましょう。

まとめ

・年金手帳には一生変わらない基礎年金番号が記載されている
・入社すると厚生年金にも加入するので基礎年金番号が必要となり、年金手帳の提出が求められる
・年金手帳がない時は、まず実家で管理していないか確認してみる
・見つからない時は再発行が可能
・年金事務所での即時再発行には身分証明書と印鑑を持参する
・基礎年金番号がわからなくても調べてもらえる
・再発行の手続きは入社前に済ませておくべき