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「これもひとえに皆様のおかげです」など誰もがビジネスシーンやテレビで聞いたことのある「ひとえに」というフレーズですが、そもそも正しい意味や使い方を知っているという人は少ないのが実情です。この記事では「ひとえに」の正しい意味や使い方について解説します。
「ひとえに」とは
「ひとえに」には、「いちずに」「ひたすら」「唯一」などという意味があります。文中では、その結果が出た原因や理由が一方に偏っているという意味で使用し、様々なことが合わさってそうなったのではなく、結果が出た原因は1つであるということを指しています。
「一重に」と「偏に」正しい漢字はどちらか
前述したように、「ひとえに」とは偏ったことが原因でその結果になったということを意味しているため、漢字も「偏に」が正しいです。ただし常用漢字ではないため、文書などで使用する際には「ひとえに」と仮名で表記するのが一般的です。
「ひとえに」はどのような場面で使えるのか
「ひとえに」は、感謝あるいは謝罪する場面で使うのが一般的です。また、カジュアルな話し言葉で使われることはほとんどなく、ビジネスシーンや冠婚葬祭の挨拶など、かしこまった場で使用されるフレーズです。特にビジネスにおいて、取引先やお得意様に宛てた礼状や謝罪文などでは欠かせない言い回しの1つですので、マスターしておくと非常に便利と言えます。
「ひとえに」の例文
感謝を表現する場合
謝罪を表現する場合
「ひとえに」の類似表現
「ひとえに」の類似表現として、「もっぱら」「ただただ」「全て」「他でもなく」などが挙げられます。どれも同じような意味を持つ言葉ですが、「ひとえに」は特に丁寧な表現であり、その他の表現をビジネスシーンで使うことはあまりありません。
「ひとえに」の英語表現
英語には「ひとえに」と直訳できる言葉が存在しません。そのため、意味から推測して似たような表現を用いる必要があります。
例えば
「これもひとえにあなたのおかげです。」
(直訳)それは、全てあなたのおかげです。
「これもひとえに、あなたのご協力があったからこそです。」
(直訳)私は、あなたの協力なしではそれを成し遂げられなかった。
「今回の失敗は、ひとえに私の不注意が原因です。」
(直訳)全ての失敗は、私の不注意に起因しています。
まとめ
その結果を導いた原因が1つであることを表現する「ひとえに」という言葉は、原因が偏っているというその意味通り、漢字では「偏に」と表します。カジュアルな場で使われることはなく、感謝や謝罪を表現する際の丁寧語としてビジネスシーンで使われることがほとんどです。英語には相当する言葉はないため「thanks to」「without」など、近い言葉で表現されます。