コアコンピタンスとは

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コアコンピタンス 意味とビジネスで使う場面

「コアコンピタンス」は、直訳すれば“核となる得意分野・能力”となります。
日常ではあまり使われない言葉ですが、ビジネスシーンでは頻繁に使われる言葉です。

ビジネスでは、“他社を圧倒的に上回る高水準の能力”または“他社は真似できない核になる事業”の意味合いがあります。

この言葉は、1990年に経済学者であるゲイリー・ハメルとプラハラードが定義し、以下の3つを満たす自社の能力のことを指します。

・顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
・競合相手に真似されにくい自社能力
・複数の商品・市場に推進できる自社能力

また、コアコンピタンスを見極めるときには、模倣可能性、移動可能性、代替可能性、希少性、耐久性の5つについて考慮しなければいけません。

コアコンピタンスとケイパビリティの違い

ビジネス用語の「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」は、どちらも“能力”の意味合いなので混同されがちです。しかし、ビジネスパーソンとしては使い分けたい言葉です。

「コアコンピタンス」は、高水準なので、他社との比較を前提にしています。対して「ケイパビリティ」は組織としての能力なので、内部にフォーカスしています。

「コアコンピタンス」の定義をしたハメルとプラハラードが、ホンダのエンジン技術やソニーの小型化技術を実例として挙げていることからわかるように、特定の機能(技術)の高い能力を指しています。一方、「ケイパビリティ」は、何かを実現したり遂行できる組織の能力のことを言います。

この2つは違いがありますが、「ケイパビリティ」の理解こそが「コアコンピタンス」経営を成功に導きます。

コアコンピタンスの例文

・充実した店舗網は、コアコンピタンスと言え、事業の拡大に大きく貢献する。

・コアコンピタンスは、多くのケイパビリティの集合体と言えます。

・コアコンピタンスの形成には、5~10年、またはそれ以上の時間がかかると言われています。

・市場でのチャンスを嗅ぎ分ける先見性も、コアコンピタンス経営には必要です。