ケイパビリティとは

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ケイパビリティ 意味とビジネスで使う場面

「ケイパビリティ」は、英語では「capability」と綴られます。一般的な意味では、“能力”、“才能”とされています。

ビジネスシーンでは、「ケイパビリティ」は経営や経済に関連するシーンでよく使われる言葉です。“企業全体が組織的に持つ能力”あるいは“企業固有の組織的な強み”と表現できます。
特定の強みではなく、組織が持っている強みなので、企業運営の柱となりうる、あるいは優位性の原動とも言えます。“能力”なので、技術や設備などの資産とは違います。

ケイパビリティをつかったいくつかのビジネス用語をまとめます。

ケイパビリティ・ベースド・ストラテジー

経営戦略に関するビジネス用語の「ケイパビリティ・ベースド・ストラテジー」は、優位性を戦略的に高めて、他社との差別化を図っていく経営戦略のことを指します。
高品質、効率性、スピードなどを活かし、戦略の遂行能力を高めるのがキーになります。

例えば、アップルは製品のデザイン性の高さ、革新的な商品開発、新しい生活スタイルの提案などで優位性を確立し、競争力を強めました。ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーのひとつの例と言えます。

ダイナミック・ケイパビリティ

いまだ多くの論議がされている「ダイナミック・ケイパビリティ」の定義ですが、日本においては、おおむね“企業が社会や環境の変化に対応し、持続的に成長するための能力”とされています。

この意味合いでのダイナミック・ケイパビリティを上手く活用した企業として、よく例に挙がるのが「富士フィルム」です。
1990年代にデジタルカメラが普及しだした時に、現像フィルムを得意としていた富士フィルムは、多くの資産、高度技術、知己を保有にしているにも関わらず経営難に陥りました。富士フィルムはいち早く「現像フィルム」という本業を捨て、企業生存をかけて技術・知識の再利用を考えました。そして、そこに多くの資産を投下したのです。今日では、富士フィルムが液晶保護フィルムや化粧品、医薬品の分野でも活躍しているのは有名です。

ケイパリティの例文

・社会の変化で、自社のケイパビリティが、意味のないものになることもある。

・ケイパビリティ・ベースド・ストラテジーでは、組織の内部が重要視されます。

・強みを柔軟に変化・コーディネイトすることが、ダイナミック・ケイパビリティの成功のカギになります。