キャズム 意味とビジネスで使う場面

「キャズム」は、英語では“chasm”と綴られ、“深い溝・大きな割れ目・隙間・乾燥や意見の食い違い・相違”などの意味があります。

日本語ではあまり頻繁に使う言葉ではありませんが、一般的な意味としては“地面などの深い割れ目や溝”が多いでしょう。
地震などの自然災害に関するニュースにおいて、解説で耳にする機会がある言葉です。

ビジネスシーンでは、マーケティング用語として使われます。
“ある商品・サービスが一部の顧客に受け入れられてから、広く普及するまでの間に存在する、大きな溝”のことを言います

マーケティングにおけるイノベーター理論とギャズム理論

キャズム理論を理解するには、まずはイノベーター理論を知らなくてはいけません。

イノベーター理論では、消費者を新技術や新流行の受け入れが早い方から順に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードの5つに分類しました。このうちイノベーターとアーリーアダプターに普及した段階で、その技術や流行が急激に拡がっていくとしています。(これを“普及率16%の論理”と言います。)
マーケティングにおいては、イノベーターとアーリーアダプターをいかに掴むかが商品やサービスの普及のキーになるとしていました。1962年に、アメリカの社会学者ロジャースが提唱した理論です。

これに対し「キャズム理論」は、ハイテク製品において、13.5%のイノベーターとアーリー-アダプター、34%のアーリーマジョリティの間には、安易に越えがたい普及を阻む溝があるとし、この溝を「キャズム」と定義しました。
アーリーマジョリティ以降の80%をメインストリーム市場とし、初期市場からキャズムを超えて展開していくには、マーケティングアプローチの変換の必要性を説いています。これは1991年に、アメリカのマーケティング・コンサルタントのムーアが提唱した理論です。

キャズムの例文

・先日の地震で、日本の概要に新たなキャズムが観測された。

・アップルの成功には、キャズム理論の影響がある。

・キャズムの壁を越えられなく、プロジェクトが失敗に終わる例は少なくない。