この記事では「パンデミック」の意味や使い方について解説いたします。

連日のように見聞きする機会が多い言葉ではありますが、その意味や使い方などについてははっきりとしないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「パンデミック」の語源や使い方、「エンデミック」や「エピデミック」との違い、類義語や対義語、英語表現なども合わせてまとめました。

この記事を最後まで読めば、「パンデミック」をよく理解することができるようになるでしょう。

「パンデミック」の意味とは


「パンデミック」とは「感染症の世界的大流行」のことです。

生命に関わるような症状を伴う感染症の「パンデミック」は、人類にとっての脅威であるとされています。

これまでの人類の歴史の中では、天然痘や結核などの病気の「パンデミック」が数多く発生しました。

その中で最も致命率の高い「パンデミック」は、黒死病として知られる14世紀のペストの「パンデミック」で、少なくとも1000万人以上が死亡したと言われています。

「パンデミック」の語源

「パンデミック」の語源は、ギリシア語の「pandēmos」です。

「pandēmos」は「全て」を意味する「pan」と「人々」という意味の「dēmos」が合わさったものとされています。

「パンデミック」の使い方

看護師国家試験
「パンデミック」の使い方は、具体例を交えた方がイメージしやすいかもしれません。

そこでこの項目では、「パンデミック」を使った例文を2つ取り上げました。

パンデミックは、それ以上広がらないよう入念に対策する必要がある。

「パンデミック」は、発生してから少しでも感染が拡大しないようにすることが重要です。

今回の例でも、「パンデミック」はそれ以上広がらないように入念な対策が必要であるということを説明しています。

人類の長い歴史において、パンデミックの発生は多くの人の命を奪ってきた。

先述のように、これまでの人類史において天然痘や結核などの病気の「パンデミック」は、少なからぬ人命を奪ってきました。

この例でも、まさしくそのことについて表現しています。

「パンデミック」「エンデミック」「エピデミック」の違い

秀逸
「パンデミック」に似た言葉として、「エンデミック」と「エピデミック」が挙げられるでしょう。

しかしながら、その違いについてははっきりしないという人もいるかもしれません。

そこでこの項目では、「エンデミック」と「エピデミック」の意味についてまとめています。

「エンデミック」は「医療や公衆衛生において、ある感染症が一定の地域に一定の罹患率または一定の季節で日常的に繰り返し発生することや、感染性病原体が恒常的に存在していること」です。

一般的には「風土病」とも言われています。

また「エピデミック」は「疫病などで明らかに正常な数値を超えた症例が地域や社会で発生していること」です。

どちらも同じように感じられるかもしれませんが、「エンデミック」は「エピデミック」よりも狭い範囲で比較的に緩やかに広がり、予測の範囲内を超えないものを指します。

一般的に、流行の広がりは「エンデミック」「エピデミック」「パンデミック」の3段階に分けられると考えると理解しやすいかもしれません。

「エンデミック」は特定の地域などで、普段から継続的に病気が発生することで、「風土病」と呼ばれることがあるのもそのためです。

「エピデミック」は「流行」のことで、病気の発生が通常の状態よりも明らかに多い状態を指します。

「パンデミック」まで至らない状態を指す場合もありますが、広い意味では「パンデミック」も「エピデミック」の一種と考えることもできるでしょう。

「パンデミック」の類義語と例文

枕詞
「パンデミック」の類義語は、「アウトブレイク」や「感染爆発」が挙げられます。

またそれらの類義語を使った例文としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

あの病院では院内アウトブレイクを予防するため、手洗いや消毒などの対策を徹底している。

「院内アウトブレイク」とは「医療施設内で起こる院内感染によるアウトブレイク」のことです。

今回の例では、あの病院は「院内アウトブレイク」が発生するのを予防するために、手洗いや消毒などの対策を徹底して行っているということを表しています。

一度感染爆発が発生すると、人々の生活に大きな影響を与えることになる。

「感染爆発」は「かんせんばくはつ」と読み、「感染症などが爆発的に広まること」を意味しています。

この例では、一度感染症が爆発的に広まると、その地域に暮らす人々の生活に大きな影響を与えることになるということです。

「パンデミック」の対義語と例文

検討
「パンデミック」の対義語としては、先述の「エンデミック」や「エピデミック」といったものが該当するでしょう。

またそれらの対義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

エンデミックは風土病と呼ばれることもある。

上記したように、「エンデミック」は「風土病」と呼ばれることがあります。

なお他には「地方病」と表現されることがあることについても、この際に覚えておくと良いかもしれません。

インフルエンザはエピデミックの一種だとされている。

「エピデミック」はある病気が「流行病」として広がっていることで、世界規模である「パンデミック」に比べると地理的に限定されているのが「エピデミック」です。

そのことを踏まえて考えると、「インフルエンザ」は「エピデミック」だといえるでしょう。

「パンデミック」の英語表現

スキーマ
「パンデミック」の英語表現は、「pandemic」が適当でしょう。

「pandemic」は形容詞と名詞の2つの使い方があります。

形容詞としての意味は「(伝染病が)全国(世界)的に広がる」、「汎流行の」です。

名詞の場合は「パンデミック」や「全国(世界)的流行病」といった意味があります。

また「pandemic」を使った例文としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

The pandemic of COVID-19 has been spreading all over the world.(新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、世界中で広がり続けている。)

「COVID-19」は「コヴィットナインティーン」や「コビットナインティーン」と読み、「新型コロナウイルス感染症」のことです。

「COVID」とは「corona-virus disease」(コロナウイルス疾患)の略称で、19は最初にウイルスが発見された2019年を表しています。

この例では、過去からずっと続いているので「have been 〜ing」という現在完了進行形の構文が使われているのでしょう。

まとめ この記事のおさらい

  • 「パンデミック」とは「感染症の世界的大流行」のこと
  • 「パンデミック」の語源は、ギリシア語の「pandēmos」
  • 「エンデミック」は「医療や公衆衛生において、ある感染症が一定の地域に一定の罹患率または一定の季節で日常的に繰り返し発生することや、感染性病原体が恒常的に存在していること」
  • 「エピデミック」は「疫病などで明らかに正常な数値を超えた症例が地域や社会で発生していること」
  • 流行の広がりは「エンデミック」「エピデミック」「パンデミック」の3段階に分けられる
  • 「パンデミック」の類義語は、「アウトブレイク」や「感染爆発」
  • 「パンデミック」の対義語としては、先述の「エンデミック」や「エピデミック」といったものが該当する
  • 「パンデミック」の英語表現は、「pandemic」が適当