「あたかも」の使い方と類義語の解説 英語表現と例文

あたかも

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日常生活ではほとんど使うことのない「あたかも」という表現は、文章で使うと奥行きのある雰囲気になります。「あたかも」の意味や使い方などをしっかり理解して、表現力豊かな文章作成ができるようになりましょう。

あたかもの意味とは

あたかもとは、“形状・様態・性質などを、よく似ている物事にたとえて形容する語”です。
また、“ちょうどその時。まさに。”という意味もあります。
ひらがなで「あだかも」と表記されることもあります。

あたかもの漢字表記

「あたかも」の漢字表記には、「恰も」と「宛も」の2通りがあります。
「恰」は人名常用漢字であり、「宛」は中学校で習う漢字ですが、どちらも「あたかも」と読める人は多くないでしょう。「あたかも」は、ひらがなでの表記が一般的です。

あたかもの類語

まるで本当にあるかのようという意味合いで、「いわば」や「まるで」、「言うなれば」などがあります。
何かに例えるとの意味合いなら、「みたいに」や「~のように」などがいいでしょう。
別のもので比喩して表現する意味合いならば、「例えて言えば」、「例えるなら」などでも置き換えられます・

あたかもを使った例文

「あたかも」を日常的な言葉使いのように使うならば、以下のような使い方です。

例文
  • 彼女は、あたかも昨日まで病気であったような顔色だった。
  • 彼は、あたかも成功したことに満足していないようである。
  • 彼らがあたかもそこに存在しないかのように、目の前を通り過ぎていった。
  • あたかも大切なものを扱う様に、丁寧に運んだ。

奥行きのある表現にしたいのであれば、前後に使う単語も堅めの印象なものを選ぶといいでしょう。

その日の天気は、あたかも嵐の如く荒れていて、より一層緊張が高まったのだ。

また、単語の間にいれて、「ちょうどその時」の意味合いで使うこともできます。

その製品が誕生したのは、時あたかも太平洋戦争の最中であった。

あたかもの英語表記

あたかも」は、“as if” と動詞の過去形、または過去完了形で表現します。
“as if”につく文章は、まだ実際には起こっていないことを表すので、、文章が現在形なら“as if”より後を過去形、過去形なら“as if”の後は過去完了にして、時制を一致させないのが正しい表現です。

・He talks as if he knew everything.
彼はあたかもすべてを知っているかのように話す。
・It looks as if it had never moved at all.
あたかも、一度も動いたことがないかのようだった。

あたかもの使い方 まとめ

「あたかも」とは、“形状・様態・性質などを、よく似ている物事にたとえて形容する語”や“ちょうどその時。まさに。”という意味もあります。漢字表記には、「恰も」と「宛も」の2通りがあります。類語は、「いわば」や「まるで」、「みたいに」「例えて言えば」などがあります。
「あたかも」を使って、文章に奥行きのある雰囲気を出したいなら、一緒に使う言葉も堅めの言葉を選ぶといいでしょう。長文であれば「ちょうどその時」の意味合いで、単語の間に差し込んで使うこともできます。

「あたかも」の英語表現は、“as if”を使い、2つの文章をつなげて表現します。その時には、前後の文章は時制が一致しないのが正しい作文です。