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この記事では日本語の「特に」にあたる意味を英語で表現する方法について解説いたします。日本語では簡単に言い表せる言葉でも英語に翻訳しようとすると同義語が多く選択に悩むケースがあります。
この記事では、そんな言葉のひとつとして、日本語の「特に」の意味を持つ英語のバリエーションに着目。さまざまな表現と使い方についてくわしく解説いたします。ぜひ最後までお読みください。
「特に」を意味する英語表現
日本語では「特に」のひとことで表現できても、英語では細かいニュアンスの違いによってさまざまなフレーズを使い分ける必要があります。この項では「特に」の英語表現を3つのパターンに分類。それぞれのケースで最適な表現を紹介いたします。
①ほかと比べて際立っている様子を表す「特に」
「特に」の最初は、「他のものと比較して『特に』際立っている」という英語表現です。
especially
「especially」は日本語の「特に」にあたる英単語のひとつ。使い方の基本は、ある条件を示す文節に続いて「especially~」というフレーズで後に続く形容詞や副詞節の「~」を修飾。「特に~が」「~が際立って」という意味をあらわします。
「especially」の例文
これは私のように日本文化に興味を持つ者には特に面白く新鮮な本です。
*解説*
この例文では前半部の「この本は新鮮で面白い」という条件を受けて、「especially」が「特に私のように日本文化の興味のある者には」と強調します。
このように「especially」は直前の文節に続く形で使われるため、文頭に置くことは基本的にありません。
特別なあなたに。(「愛を込めて」というニュアンスがあります)
*解説*
この言葉は花束や贈り物などに添えるメッセージの定番です。「especially」が文頭に置かれる例外的な用法です。
in particular
「in particular」は「特定の」「特別な」「特に」を意味するフレーズです。意味は「especially」と同じですが、「in particular」の場合は文頭に置くことで後に続く文節全体を修飾できます。
「in particular」の例文
園児たちは上野動物園への遠足を楽しみました。子供たちは特にハシビロコウとペンギンに興味津々でした。
particularly
「particularly」も「especially」や「in particular」と同じく「特に」の意味があります。
また「particularly」は「especially」と同様に文の中ほどに置いて後に続く動詞や名詞を修飾するのが基本。そのため「in particular」のように文頭に置くことはできません。
notably
Notablyは「特に」「著しく」「明白に」という意味の言葉です。学術用語に近い言葉で、日常会話ではあまり使われません。
「notably」の例文
彼の身長は平均値に比べて特に高い。
②「特別にあなたのために」という意味の「特に」
「特に」の2番目は、「誰か(または何か)のために、特別に用意する」という意味の「特に」です。
specially
「specially」は「especially」と基本的に同じ意味ですが、「especially」よりも「~のために特化した」「特別に~のために」というニュアンスが強くなります。
「specially」の例文
この花束は君のために手に入れたんだ。
*解説*
この例文の「specially for you」「Especially for you」よりも「特別に用意した」「わざわざ入手した」というニュアンスが強調されます。
「Especially for you」は「あなたのために」という気持ちを込めたフォーマルな表現になります。
specifically
「specifically」は「特に」「具体的には」「厳密には」などを意味する言葉です。
「specifically」の例文
我が社の新商品は特に首都圏在住の若者向けとなっています。
③強調を表す「特に」
最後の「特に」は「~と比較して」というニュアンスが弱く、「著しく」「目立って」のように強調する意味合いを持つ英語表現です。
remarkably
「remarkably」は「著しく」「非常に」のように強調する意味をあらわす言葉です。
outstandingly
「outstandingly」は「異常に」「著しく」「大いに」「目立って」などの意味をあらわす言葉です。
「outstandingly」の例文
我々は瀬戸内海の際立った景観の価値を保護しなければなりません。
exceptionally
exceptionallyは「著しく」「格別に」「例外的な」などの意味をあらわす言葉です。
「remarkably」「outstandingly」「exceptionally」は論文や報告書などにおいてデータを強調する学術的なニュアンスの言葉で、会話ではあまり使いません。
ふだんの会話では「so」「very」「really」などに言い換えることが可能です。
文頭で使われる「特に」の英語表現は?
日本語と英語では文法や言葉のニュアンスが違うため、単に日本語を英語に置き換えるだけでは不自然な文章になりがちです。「特に」も日本語では文頭にあっても不自然ではありませんが、英語では一般的な文型とはいえません。
日本語の「特に」に相当する英単語やフレーズはたくさんありますが、前述したように文頭に置けるのは「in particular」だけに限られます。
まとめ
- ほかと比べて際立っている「特に」を意味する英語には「especially」「in particular」「particularly」「notably」があります。
- 「特別にあなたのために」という意味の「特に」をあらわす英語には「specially」「specifically」があります。
- 強調を表す「特に」を意味する英語には「remarkably」「outstandingly」「exceptionally」があります。
- 文頭で使われる「特に」の英語表現には「in particular」があります。